メインコンテンツに移動

アドセトリス点滴静注用50mg 発売中

ブレンツキシマブ ベドチン(遺伝子組換え)
リンパ腫の診断・検査

リンパ腫の診断・検査


リンパ節腫脹

リンパ節腫脹とは、1つまたは複数のリンパ節が、成人では直径1cm以上(鼠径部では1.5〜2cmの場合もある)腫れることを示しています1)

リンパ節腫脹の診断


リンパ節の腫脹をきたす主な疾患は、感染症、悪性腫瘍、膠原病です。
問診では、リンパ節がいつから腫れているのか、大きさの変化、疼痛、発熱、盗汗、体重減少の随伴症状並びに、その他の疾患の既往歴、薬物使用歴、ペット飼育歴、海外渡航歴、家族歴などを聴取します。
身体検査では、リンパ節腫脹の①局在、②可動性、③硬さ、④痛みの有無のチェックも重要なポイントです。
感染症に伴うものは、有痛性で柔らかく可動性があります。これらは感染症の改善とともに消退します。関節リウマチでは、炎症の強い関節の近くのリンパ節が腫れることが多くあります。がんの転移によるリンパ節腫脹は石のように硬く、周囲に癒着していることが多いです。悪性リンパ腫では一般的に無痛性で弾性硬、可動性があります。進行が速い場合は痛みがある場合もあります2)

画像(PC)
画像(SP)

リンパ節生検の適応


1 ~ 2カ月経過観察してもリンパ腫腫脹が改善しない場合や全身リンパ節腫脹がある場合は悪性リンパ腫が強く疑われるため、病変部の生検が必要となります。LDH高値でリンパ節腫大が急速に進行するときは早めに生検を考慮します2)

画像(PC)
画像(SP)

参考文献
1)神田善伸. 血液病レジデントマニュアル 第3版. 医学書院. 2019. 42-45.
2)飛内賢正、木下朝博、塚崎邦弘(編). 悪性リンパ腫治療マニュアル(改訂第4版). 南江堂. 2015. 10-11.