基本情報
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2025年07月14日 |
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| アドセトリス点滴静注用50mg 再審査結果のお知らせ | |
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2025年01月16日 |
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| アドセトリス点滴静注用_バイアルキャップ形態変更のご案内 | |
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2023年11月25日 |
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| アドセトリス点滴静注用 電子化された添付文書改訂のお知らせ |
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製品に関するWeb講演会
製品に関するWeb講演会
アドセトリス 適正使用のためのQ&A
アドセトリス 適正使用ガイド
アドセトリス副作用アーカイブ:末梢神経障害
アドセトリス副作用アーカイブ:好中球減少症
<未治療のCD30陽性のホジキンリンパ腫1)>
ドキソルビシン塩酸塩、ビンブラスチン硫酸塩及びダカルバジンとの併用において、通常、ブレンツキシマブ ベドチン(遺伝子組換え)として以下の用量を2週間に1回、最大12回点滴静注する。なお、患者の状態に応じて適宜減量する。
■成人には、1回1.2mg/kg(体重)
■小児には、1回48mg/m2(体表面積)
<未治療のCD30陽性の末梢性T細胞リンパ腫1)>
シクロホスファミド水和物、ドキソルビシン塩酸塩及びプレドニゾロンとの併用において、通常、成人には、ブレンツキシマ ブベドチン(遺伝子組換え)として3週間に1回1.8mg/kg(体重)を最大8回点滴静注する。なお、患者の状態に応じて適宜減量する。
<再発又は難治性のCD30陽性のホジキンリンパ腫及び末梢性T細胞リンパ腫>
通常、ブレンツキシマブベドチン(遺伝子組換え)として3週間に1回1.8mg/kg(体重)を点滴静注する。なお、患者の状態に応じて適宜減量する。
■成人
ホジキンリンパ腫及び未分化大細胞リンパ腫における外国臨床試験(SG035-0003試験及びSG035-0004試験)では17サイクル以上の投与経験がありますが、日本人患者(国内臨床試験:TB-BC010088試験)では17サイクル以上の投与経験はありません2)。
■小児
2歳以上18歳未満の再発又は難治性のホジキンリンパ腫及び全身性未分化大細胞リンパ腫を対象とした、海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(非盲検試験:C25002試験)では最大16サイクルまで投与しましたが、引き続き臨床的ベネフィットが得られると判断された患者に限定し16サイクルを超えて投与しました。国内第Ⅰ相試験(非盲検試験:BV-HLALCL試験)では中止基準に該当しない限り投与しました1)。
(参考資料)
アドセトリス点滴静注用50mg 電子添文
アドセトリス 適正使用のためのQ&A
アドセトリス点滴静注用50mgの電子添文には、投与順序の規定はございません1)。
投与時間については、アドセトリス点滴静注用50mgについては30分以上かけて投与してください。併用薬剤であるシクロホスファミド水和物(C)、ドキソルビシン塩酸塩(H)、プレドニゾロン(P)については弊社の規定はございません。
ご参考までに国際共同第Ⅲ相試験(SGN35-014試験(ECHELON-2試験))における規定をご案内します2)。
具体的な投与順、投与時間についてCHP療法部分はプロトコール上規定はなく、施設毎の基準で投与することとなっておりました。
アドセトリスについては、点滴静注する薬剤(シクロフォスファミド(エンドキサン®)、ドキソルビシン(アドリアシン®)、盲検のために使用された生理食塩液)の投与後1時間以内に30分以上かけて投与することとされておりました。
なお配合変化を検討した成績がございませんので、アドセトリス点滴静注用50mgの投与前後にはフラッシュを行ってください。
1. アドセトリス 電子添文
2. Horwitz S et al.; Lancet. 2019 Jan 19;393(10168):229-240. [PMID: 30522922]
注射用水以外で溶解した際にお示しできる安定性、安全性のデータはございません。
本剤の溶解時には注射用水を用いるようお願いいたします。
電子添文の14.1薬剤調製時の注意に、「本剤は、1バイアルに日局注射用水10.5mLを加えると、濃度5mg/mLの溶解液になる。溶解の際には、日局注射用水をゆっくりとバイアル内に注入し、泡立てないよう静かに回転させて混和すること。」とあります。1)
溶解に注射用水を使用する理由は2つあります。
1つ目はアドセトリスは凍結乾燥製剤(粉末)であり、注射用水で溶解することによってもとの溶液に戻すためです。
2つ目は注射用水以外で溶解した安定性や安全性のデータがないためです。
1. アドセトリス 電子添文
電子添文の14.1薬剤調整時の注意の項に、「本剤は、1バイアルに日局注射用水10.5mLを加えると、濃度5mg/mLの溶解液になる。」、「必要量をバイアルから抜き取り最終濃度が0.4~1.2mg/mLとなるように日局生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈する。」とあります1)。
この濃度の規定は、品質の安定性と国内・外国の臨床試験での使用経験を踏まえて規定しています。
注射用水で溶解した本剤を「0.9%塩化ナトリウム注射液」で希釈した結果、本剤0.2~1.8mg/mLの濃度において製剤の品質に変化は認められず24 時間まで安定でした。
また、注射用水で溶解した本剤を「5%ブドウ糖液」で希釈した結果では、本剤0.4~1.8mg/mLの濃度において製剤の品質に変化は認められず24 時間まで安定でした。
しかし、再発又は難治性のCD30 陽性のホジキンリンパ腫及び未分化大細胞リンパ腫患者を対象とした国内臨床試験(TB-BC010088試験)では0.4~1.2mg/mL を最終濃度と規定して実施し、1.2mg/mL を超える濃度での使用経験がないことから、本剤の希釈後の最終濃度は0.4~1.2 mg/mL と規定しました2)。
規定濃度を逸脱した場合の検討成績はありません。
本剤の希釈は最終濃度が0.4~1.2mg/mLとなるようにお願いいたします。
1. アドセトリス 電子添文
2. アドセトリス 適正使用のための Q&A
本剤は、日局注射用水に溶解し、日局生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液に希釈して使用することをお願いしております。配合変化を検討した成績はございません。他の注射剤又は輸液との混合を避けていただくようお願いいたします。
また、本剤投与前後には、ラインを生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液でフラッシュをお願いいたします。1)
1. アドセトリス インタビューフォーム
アドセトリスの貯法は「遮光保存。凍結を避け、2~8℃で保存」です。
承認された貯法以外で保存された製品をヒトに投与した際の有効性、安全性は確立していませんので貯法を逸脱した製品の使用は弊社からはお勧めしておりません1)。
アドセトリスを注射用水で溶解する前の状態、バイアルのままでの安定性試験の内容は非公開です2)。
25℃でのデータですと、ご参考までになりますが注射用水で溶解後、生理食塩液に希釈した際の安定性データがインタビューフォームにございます。
アドセトリスを生理食塩液で0.2~1.8mg/mLに希釈し、ポリ塩化ビニル製、ポリオレフィン製、ポリエチレン製、ポリプロピレン製及びエチレン酢酸ビニル製の静脈内投与用バッグ内で、25℃及び2~8℃で24時間保存したとき、本剤の品質(性状、たん白質濃度、純度、生物活性、不溶性微粒子数等)に変化は認められませんでした3)。
(参考資料)
- アドセトリス点滴静注用50mg 電子添文
- アドセトリス 申請資料概要 3_品質に関する総括評価
- アドセトリス点滴静注用50mg インタビューフォーム
電子添文上、肝機能障害患者に対して9.3「減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。MMAEの血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。」また、警告1.2では「外国臨床試験において、中等度及び重度の肝機能障害を有する患者に対して本剤を投与後に真菌感染症により死亡に至った例が報告されていることから、これらの患者への投与の可否を慎重に判断すること。」と注意喚起しております。
具体的な用量については弊社で定めたものはございません。ご施設のご判断でお願いいたします。
(参考資料)
アドセトリス点滴静注用50mg 電子添文
電子添文上、軽度腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス値>50~80mL/min)と、中等度腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス値30~50mL/min)については注意喚起しておりません。重度の腎機能障害を有する患者の場合は、9.2.1の重度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス値<30mL/min)の項目に「減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。本剤の構成成分であるモノメチルアウリスタチンE(MMAE)の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。」と記載しております1)。
具体的な用量については弊社で定めたものはございません。ご施設のご判断でお願いいたします。
透析の除去率については「該当資料なし」です2)。
1. アドセトリス 電子添文
2. アドセトリス インタビューフォーム
電子添文上、インラインフィルターの使用に規定はございませんが 1)、アドセトリスは開発治験の段階からインラインフィルターを使用しておりません。また、インラインフィルターを使用しヒトに投与した場合の有効性、安全性を検討した情報もございません。
これらをもとに、医療機関にてご判断ください。
1. アドセトリス 電子添文