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キュービトル20%皮下注 2g/10mL・4g/20mL・8g/40mL 発売中

pH4 処理酸性人免疫グロブリン(皮下注射)
5.投与

5.投与


(6)投与部位の消毒

消毒用アルコール綿で投与部位を消毒する

  • 投与部位の中心から円を描くように外側に向かって消毒します。
  • 消毒後は、完全に乾かしてください。乾くのを待つ間に、固定のためのサージカルテープを切って用意しておきます。
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注射部位は毎回変更し、これまでの注射でトラブル(赤くなった、腫れたなど)があった部位を避けてください。


(7)針の刺入

スレートの翼状針をお使いの方

針キャップをはずす

  • 翼状針を持ち、針についているキャップをはずします。
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針で指を刺さないよう、十分に注意してください。

 

投与部位に針を刺す

  • 皮膚をつまみ、皮膚に対して45°〜90°の角度で翼状針をいっきに刺します。
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針を固定する

  • 翼状針の上から、サージカルテープを貼り、翼状針がずれないように固定します。
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ストレートの翼状針を使用する際の固定方法

角度を保てるように、滅菌ガーゼを折って翼状針の下に敷きます。

翼状針の持ち手部分の前後を、丸めた滅菌ガーゼではさみます。丸めてテープで止めた滅菌ガーゼをあらかじめ準備しておくと便利です。

 

テープは、翼状針と滅菌ガーゼにしっかり沿わせるように止めましょう。

 

血液の逆流がないことを確認する

  • シリンジのプランジャーをゆっくり引いて、チューブに血液が逆流しないことを確認します。
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チューブに血液が逆流した場合は、一旦針を抜き、翼状針をシリンジからはずして廃棄し、新しい翼状針で、もう一度プライミングからやり直してください。

 

チューブを固定する

  • チューブをたるませ、サージカルテープでからだのどこか1ヵ所に固定します。
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注入の途中で針が抜けないようしっかり固定してください。

 

直角針をお使いの方

 

針キャップをはずす

  • 翼状針を持ち、針についているキャップをはずします。
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針で指を刺さないよう、十分に注意してください。

 

投与部位に針を刺す

  • 皮膚をつまみ、皮膚に対して90°の角度で翼状針を根元までいっきに刺します。
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針を固定する

  • 翼状針の上から、サージカルテープをななめに交差するように貼り、翼状針がずれないように固定します。
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血液の逆流がないことを確認する

  • シリンジのプランジャーをゆっくり引いて、チューブに血液が逆流しないことを確認します。
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チューブに血液が逆流した場合は、一旦針を抜き、翼状針をシリンジからはずして廃棄し、新しい翼状針で、もう一度プライミングからやり直してください。

 

チューブを固定する

  • チューブをたるませ、サージカルテープでからだのどこか1ヵ所に固定します。
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注入の途中で針が抜けないようしっかり固定してください。


(8)輸注ポンプのセットと薬剤の注入

シリンジをクーデックシリンジポンプにセットする

  • はじめに、シリンジをセットしない状態で[電源]スイッチを押して電源を入れます。電源を入れるとブザーが鳴り、すべてのランプが点滅して、自己診断機能が作動します。
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  • シリンジをセットしてから電源を入れると、自己診断機能が正常に作動しません。
  • [流量・積算量]表示部にエラーコード「E_01」~「E_18」が表示され警報音が鳴ったり、輸注ポンプに異常がみられたりした場合は、すぐに使用を中止してください。

 

  • 押し子レバーをつまみながら、押し子を外方向に移動させます。
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  • シリンジ押さえアームを持ち上げ、外筒の突起をみぞに差しこみます。
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  • シリンジ押さえアームを静かに下げて、シリンジを固定します。シリンジがポンプに認識されると、[シリンジサイズ]ランプが点灯します。
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  • 押し子レバーをつまみながら、内筒の突起に軽くあたる位置まで押し子を左側に移動します。
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  • 押し子レバーから指を離し、シリンジ押さえバーで内筒の突起を確実に固定します。
    シリンジが正しくセットされると、[セット不良]警報ランプが消えます。
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シリンジが正しくセットされないと、パイロットランプが赤色に点滅し[セット不良]警報ランプが点滅して警報音が鳴ります。警報音が鳴ったら、[消音]スイッチを押して警報音を止めてください。  
[消音]スイッチを押すと、[セット不良]警報ランプが点滅から点灯に変わりますので、シリンジをポンプから一旦はずし、電源を入れた後からやり直してください。

 

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画像(SP)

投与速度を設定し、注入を開始する

  • [流量]ランプと[mL/h]ランプが点灯し、[流量・積算量]表示部が流量を表示していることを確認します。
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[積算量]ランプが点灯している場合は、[切替]スイッチを1回押して、[流量]ランプが点灯する状態に切り替えてください。

 

  • 主治医が指示した1時間あたりの投与量(投与速度:mL/h)になるまで矢印のスイッチを押します。
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  • 流量設定が行われていること、シリンジが確実にセットされていることを確認し、[開始]を押して薬剤の投与を開始します。
    注入が始まると、パイロットランプが緑色に点滅します。
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  • 薬剤を注入する前に、液体の色が「無色、薄黄色または薄茶色」で、にごりや異物(小さい固形物)がないことを再度確認してください。(泡は問題ありません)
  • 薬剤をシリンジに入れたら、できるだけすみやかに使用してください。
  • 薬剤は投与部位1ヵ所につき、初回の投与では20mL以下、2回目以降の投与では最大60mLまで注入できます。
  • 注入中に気分が悪い、のどに違和感がある、息苦しい、胸がドキドキする、からだがかゆいなどの症状が現れた際は、すぐに注入を中止してください。
  • 注入中は、パイロットランプが緑色に点滅していることを確認してください。
  • 注入中に流量の変更はできません。流量を変更する場合は、注入を一旦停止してから行ってください。

 

  • 2回以上に分けて投与する場合は、新しい翼状針で、「バイアルの確認と準備」からもう一度行ってください。一度使用した針やシリンジは絶対に再使用しないでください。
  • 2回目以降は、すでに投与したところから5cm以上離して投与してください。
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(9)針の取り外し

輸注ポンプを止める

  • 薬剤が少なくなると、パイロットランプが橙色に点灯し、[薬液残量]警報ランプが点滅して警報音が鳴ります。[消音]スイッチを押して警報音を止め、注入を続けます。
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  • 薬剤が完全になくなると輸注ポンプが止まり、パイロットランプが赤色に点滅し、[薬液残量]警報ランプが点滅して警報音が鳴ります。[消音]スイッチを押して警報音を止め、[薬液残量]警報ランプが赤色の点滅から赤色の点灯に変わるのを確認します。
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  • [電源]スイッチを約4秒長押しし、電源を切ります。
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針を抜く

  • 輸注ポンプを止め、10秒ほど待ってからテープをはがし、翼状針をゆっくり抜きます。
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投与部位を絆創膏で保護する

  • 投与部位から出血がないことを確かめた後、絆創膏で保護します。

※ 軽い出血があるときは、出血が止まるまで滅菌ガーゼなどでやさしく押さえてください。

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投与後、投与部位をもまないでください。


(10)針の廃棄

針を廃棄する

  • 翼状針をシリンジからゆっくりとはずし、キャップをつけずに、そのまま廃棄ボックスに入れます。
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  • キャップをつけようとすると、指に針を刺す可能性があり危険です。必ずそのまま廃棄ボックスに入れてください。
  • 廃棄ボックスの上蓋は、一度閉めたらロックがかかり、再度開けることはできません。