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5.投与
(6)投与部位の消毒
消毒用アルコール綿で投与部位を消毒する
- 投与部位の中心から円を描くように外側に向かって消毒します。
- 消毒後は、完全に乾かしてください。乾くのを待つ間に、固定のためのサージカルテープを切って用意しておきます。

注射部位は毎回変更し、これまでの注射でトラブル(赤くなった、腫れたなど)があった部位を避けてください。
(7)針の刺入
スレートの翼状針をお使いの方
針キャップをはずす
- 翼状針を持ち、針についているキャップをはずします。

針で指を刺さないよう、十分に注意してください。
投与部位に針を刺す
- 皮膚をつまみ、皮膚に対して45°〜90°の角度で翼状針をいっきに刺します。

針を固定する
- 翼状針の上から、サージカルテープを貼り、翼状針がずれないように固定します。

ストレートの翼状針を使用する際の固定方法

角度を保てるように、滅菌ガーゼを折って翼状針の下に敷きます。

翼状針の持ち手部分の前後を、丸めた滅菌ガーゼではさみます。丸めてテープで止めた滅菌ガーゼをあらかじめ準備しておくと便利です。
テープは、翼状針と滅菌ガーゼにしっかり沿わせるように止めましょう。
血液の逆流がないことを確認する
- シリンジのプランジャーをゆっくり引いて、チューブに血液が逆流しないことを確認します。

チューブに血液が逆流した場合は、一旦針を抜き、翼状針をシリンジからはずして廃棄し、新しい翼状針で、もう一度プライミングからやり直してください。
チューブを固定する
- チューブをたるませ、サージカルテープでからだのどこか1ヵ所に固定します。

注入の途中で針が抜けないようしっかり固定してください。
直角針をお使いの方
針キャップをはずす
- 翼状針を持ち、針についているキャップをはずします。

針で指を刺さないよう、十分に注意してください。
投与部位に針を刺す
- 皮膚をつまみ、皮膚に対して90°の角度で翼状針を根元までいっきに刺します。

針を固定する
- 翼状針の上から、サージカルテープをななめに交差するように貼り、翼状針がずれないように固定します。

血液の逆流がないことを確認する
- シリンジのプランジャーをゆっくり引いて、チューブに血液が逆流しないことを確認します。

チューブに血液が逆流した場合は、一旦針を抜き、翼状針をシリンジからはずして廃棄し、新しい翼状針で、もう一度プライミングからやり直してください。
チューブを固定する
- チューブをたるませ、サージカルテープでからだのどこか1ヵ所に固定します。

注入の途中で針が抜けないようしっかり固定してください。
(8)輸注ポンプのセットと薬剤の注入
シリンジをクーデックシリンジポンプにセットする
- はじめに、シリンジをセットしない状態で[電源]スイッチを押して電源を入れます。電源を入れるとブザーが鳴り、すべてのランプが点滅して、自己診断機能が作動します。

- シリンジをセットしてから電源を入れると、自己診断機能が正常に作動しません。
- [流量・積算量]表示部にエラーコード「E_01」~「E_18」が表示され警報音が鳴ったり、輸注ポンプに異常がみられたりした場合は、すぐに使用を中止してください。
- 押し子レバーをつまみながら、押し子を外方向に移動させます。

- シリンジ押さえアームを持ち上げ、外筒の突起をみぞに差しこみます。

- シリンジ押さえアームを静かに下げて、シリンジを固定します。シリンジがポンプに認識されると、[シリンジサイズ]ランプが点灯します。

- 押し子レバーをつまみながら、内筒の突起に軽くあたる位置まで押し子を左側に移動します。

- 押し子レバーから指を離し、シリンジ押さえバーで内筒の突起を確実に固定します。
シリンジが正しくセットされると、[セット不良]警報ランプが消えます。

シリンジが正しくセットされないと、パイロットランプが赤色に点滅し[セット不良]警報ランプが点滅して警報音が鳴ります。警報音が鳴ったら、[消音]スイッチを押して警報音を止めてください。
[消音]スイッチを押すと、[セット不良]警報ランプが点滅から点灯に変わりますので、シリンジをポンプから一旦はずし、電源を入れた後からやり直してください。


投与速度を設定し、注入を開始する
- [流量]ランプと[mL/h]ランプが点灯し、[流量・積算量]表示部が流量を表示していることを確認します。

[積算量]ランプが点灯している場合は、[切替]スイッチを1回押して、[流量]ランプが点灯する状態に切り替えてください。
- 主治医が指示した1時間あたりの投与量(投与速度:mL/h)になるまで矢印のスイッチを押します。

- 流量設定が行われていること、シリンジが確実にセットされていることを確認し、[開始]を押して薬剤の投与を開始します。
注入が始まると、パイロットランプが緑色に点滅します。

- 薬剤を注入する前に、液体の色が「無色、薄黄色または薄茶色」で、にごりや異物(小さい固形物)がないことを再度確認してください。(泡は問題ありません)
- 薬剤をシリンジに入れたら、できるだけすみやかに使用してください。
- 薬剤は投与部位1ヵ所につき、初回の投与では20mL以下、2回目以降の投与では最大60mLまで注入できます。
- 注入中に気分が悪い、のどに違和感がある、息苦しい、胸がドキドキする、からだがかゆいなどの症状が現れた際は、すぐに注入を中止してください。
- 注入中は、パイロットランプが緑色に点滅していることを確認してください。
- 注入中に流量の変更はできません。流量を変更する場合は、注入を一旦停止してから行ってください。
- 2回以上に分けて投与する場合は、新しい翼状針で、「バイアルの確認と準備」からもう一度行ってください。一度使用した針やシリンジは絶対に再使用しないでください。
- 2回目以降は、すでに投与したところから5cm以上離して投与してください。


(9)針の取り外し
輸注ポンプを止める
- 薬剤が少なくなると、パイロットランプが橙色に点灯し、[薬液残量]警報ランプが点滅して警報音が鳴ります。[消音]スイッチを押して警報音を止め、注入を続けます。

- 薬剤が完全になくなると輸注ポンプが止まり、パイロットランプが赤色に点滅し、[薬液残量]警報ランプが点滅して警報音が鳴ります。[消音]スイッチを押して警報音を止め、[薬液残量]警報ランプが赤色の点滅から赤色の点灯に変わるのを確認します。

- [電源]スイッチを約4秒長押しし、電源を切ります。

針を抜く
- 輸注ポンプを止め、10秒ほど待ってからテープをはがし、翼状針をゆっくり抜きます。

投与部位を絆創膏で保護する
- 投与部位から出血がないことを確かめた後、絆創膏で保護します。
※ 軽い出血があるときは、出血が止まるまで滅菌ガーゼなどでやさしく押さえてください。

投与後、投与部位をもまないでください。
(10)針の廃棄
針を廃棄する
- 翼状針をシリンジからゆっくりとはずし、キャップをつけずに、そのまま廃棄ボックスに入れます。

- キャップをつけようとすると、指に針を刺す可能性があり危険です。必ずそのまま廃棄ボックスに入れてください。
- 廃棄ボックスの上蓋は、一度閉めたらロックがかかり、再度開けることはできません。