MMNの評価
<p>MMN(多巣性運動ニューロパチー)</p>
監修:緒方 英紀 先生(九州大学病院 脳神経内科 助教)
MMNの重症度評価
MMNの重症度は徒⼿筋⼒テスト(Manual Muscle Test:MMT)を⽤いて、個々の筋⼒低下の重症度を評価します1)。
MMTでは、両上下肢それぞれ5筋ずつ(合計20筋)を5点法で評価し、100点満点で全⾝の筋⼒を判定します2)。
治療反応性の評価には、標準化されたスコアリング⽅法が確⽴されていません。MMNの症状は上肢遠位部優位に現れるため、主に握⼒測定が評価に⽤いられています1)。また、MMN-RODS3)やMotor unit number index(MUNIX)4)も治療効果判定に有効であることが報告されています(表1)。MMNは難病医療費助成制度を利⽤できる疾患です。助成の対象は、⽇常⽣活活動の評価スケールであるBarthel Indexによる重症度分類で85点以下の状態です。この制度では、病院‧診療所での診療費、薬局での薬剤費、また訪問看護ステーションによる訪問看護や訪問リハビリテーションの費⽤についてサービスを受けることができます5,6)。
表1. MMN重症度評価及び治療反応性スケール
Barthel Index
参考⽂献
1)⽇本神経学会(監): 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー, 多巣性運動ニューロパチー診療ガイドライン 2024, 南江堂.2024: 137, 164-165.
2)Van den Berg-Vos RM, et al.: J Neurol. 2002; 249(3): 330-336.
3)Vanhoutte EK, et al.: J Peripher Nerv Syst. 2015; 20(3): 296-305.
4)Philibert M, et al.: Clin Neurophysiol. 2017; 128(1): 235-240.
5)⼤⽵弘哲,宮⼝琢磨: 神経疾患のリハビリテーション. 南⼭堂. 2019; 第7章: 179-183.
6)難病情報センターWEBサイト: 慢性炎症性脱髄性多発神経炎∕多巣性運動ニューロパチー(指定難病14). (https://www.nanbyou.or.jp/entry/4090:2025年4⽉8⽇時点)