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リュープリンSR注射用キット11.25mg くすりの相談FAQLH-RH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)誘導体 マイクロカプセル型徐放性製剤

リュープロレリン酢酸塩

このFAQに記載の情報は、製品の適正使用にあたっての参考情報であり、全てのケースにあてはまるものではありません。そのため、「FAQ」の利用に関して生じた結果については、責任を負いかねますので、ご了承ください。製品のご使用にあたっては、最新の添付文書をご確認ください。また、製品に関してご不明な点がございましたら、弊社くすり相談室(0120-566-587)にお問い合わせください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの製品情報へ戻る

  1. 1.特殊背景患者
  2. 2.用法用量
  3. 3.安全性
  4. 4.製剤関連
  5. 5.その他

1.特殊背景患者

腎機能障害のある患者さんへのリュープリンSR注射用キット11.25mgの投与量について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの添付文書上の禁忌、慎重投与には腎機能障害患者さんは該当しません1)
通常の用法・用量にてお使いいただけます。

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

透析患者さんへのリュープリンSR注射用キット11.25mgの投与量について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgは添付文書上の禁忌、慎重投与には透析患者さんは該当しません1)
通常の用法・用量にてお使いいただけます。

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

肝機能障害のある患者さんへのリュープリンSR注射用キット11.25mgの投与量について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgは添付文書上の禁忌、慎重投与には肝機能障害を有する患者さんは該当しません1)
通常の用法・用量にてお使いいただけます。

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

去勢手術を実施した球脊髄性筋萎縮症(SBMA)患者さんへのリュープリンSR注射用キット11.25mgの投与は可能ですか?

去勢手術をした球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy: SBMA)患者さんへは投与できません。

【効能・効果】1)
<効能・効果に関連する使用上の注意>
球脊髄性筋萎縮症の進行抑制の場合

2) 去勢術、薬物療法等により血清テストステロン濃度が去勢レベルに低下している患者では、
  本剤の効果が期待できないため、投与しないこと。

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

2.用法用量

リュープリンSR注射用キット11.25mgの注射部位について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの注射部位は上腕部、腹部、臀部(おしり)のいずれかの皮下です。

5. 適用上の注意1)
(2)投与法:皮下注射にあたっては下記の点に注意すること。
 1)注射部位は上腕部、腹部、臀部の皮下とすること。
 2)注射部位は毎回変更し、同一部位への反復注射は行わないこと。
 3)注射針が血管内に入っていないことを確認すること。
 4)注射部位をもまないように患者に指示すること。

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

リュープリンSR注射用キット11.25mgの投与後、注射部位はもんでよいですか?

リュープリンSR注射用キット11.25mgの投与後の注射部位をもまないように患者さんにご説明ください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの添付文書の適用上の注意、投与方法に以下の記載があります1)

【使用上の注意】1)
適用上の注意
投与法
皮下注射にあたっては下記の点に注意すること。
①注射部位は上腕部、腹部、臀部の皮下とすること。
②注射部位は毎回変更し、同一部位への反復注射は行わないこと。
③注射針が血管内に入っていないことを確認すること。
④注射部位をもまないように患者に指示すること。

この注意は、投与部位をもむことにより、マイクロカプセルから主薬が過量に放出される可能性が懸念されることにより設定されています2)

またリュープリンSR注射用キット11.25mgの添付文書に2.重要な基本的注意に以下の記載があります1)

【使用上の注意】1)
2.重要な基本的注意
本剤は12週間持続性の製剤であり、徐放性の薬剤が注射部位に長くとどまり、硬結等の注射部位反応が発現することがあるので、注射部位を毎回変更し、部位をもまないように患者に説明するなど十分注意して投与すること。

(参考資料)
  1. リュープリン注射用SR注射用キット11.25mg 添付文書
  2. リュープリン注射用SR注射用キット11.25mg・リュープリン注射用PRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム

リュープリンSR注射用キット11.25mgの懸濁後の安定性について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの添付文書の使用上の注意の5.適用上の注意3)調整法には「用時調整し、懸濁後は直ちに使用すること」1)と記載があります。懸濁後は直ちにご使用ください。

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

リュープリンSR注射用キット11.25mgは在宅自己注射できる薬剤ですか?

リュープリンSR注射用キット11.25mgは、患者さんがご自身で注射する、自己注射を想定してデバイスを開発しておりません。また、自己注射に関するデータもありません。さらに、硬結などの副作用発現機序、予防方法を鑑み、自己注射としての処方は実施しないようお願いいたします。

ただし、中医協にて示されている「在宅自己注射指導管理料が算定できる主な対象薬剤」の一つとして、「リュープリンSR」が記載されています1)。よって、在宅自己注射は可能であり、在宅自己注射指導管理料の算定も可能です。また、院外処方もでき、保険調剤薬局での交付もできる注射薬です。

詳細な保険請求の可否については、請求先の審査機関でご確認ください。

(参考資料)
  1. 厚生労働省 中医協総-2-1 参考28.8.24
    http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000134416.pdf(閲覧日:2019年2月4日)

なぜリュープリンSR注射用キット11.25mgだけに球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の効能が追加になったのですか?

長期にわたる投薬が必要な球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)の治療には投与間隔の長い徐放性製剤が適していますが、医師主導治験が開始された当時、リュープリンSR注射用キット11.25mgが最も投与間隔が長い製剤であり試験は11.25mg製剤でしか行われなかったためです。

参考)
リュープリン注射用1.88mg、3.75mg、注射用キット1.88、3.75mg(4週間製剤)、リュープリンPRO注射用キット22.5mg(24週製剤)にはSBMAの効能追加はありません1)

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

海外では球脊髄性筋萎縮症(SBMA)に対するリュープリンSR注射用キット11.25mgの効能は承認されていますか?

球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)に対するリュープリンSR注射用キット11.25mgの効能は海外では取得していません。日本のみで効能取得されています。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の承認条件について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA) の効能追加は、

1.医薬品リスク管理計画(RMP) を策定の上、適切に実施すること。
2.全例調査の実施。

が承認条件となっています1)

【承認条件】1)
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
球脊髄性筋萎縮症の進行抑制
国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象とした使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に 関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

リュープリンSR注射用キット11.25mgの投与する場合球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の遺伝子検査は必須ですか?保険適応になっていますか?

球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)の特徴的な症状から臨床的な診断は可能であるものの、確定診断には遺伝子検査が必須となります1)

リュープリンSR注射用キット11.25mgの添付文書の「効能・効果に関連する使用上の注意」には、「遺伝子検査により、アンドロゲン受容体遺伝子におけるCAGリピート数の異常延長が確認された患者に投与すること」と記載されています2)

遺伝子検査は保険適応となっております3)

参考)
SBMAの確定診断には、球症状を含む下位運動ニューロン徴候と家族歴が重要であり、遺伝子検査でCAGリピート数が38以上とされています1)

(参考資料)
  1. 難病情報センター:
    http://www.nanbyou.or.jp/entry/234(閲覧日:2019年2月4日)
  2. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書
  3. 診療点数早見表 医科 2018年4月版,医学通信社、p394-395.

リュープリンSR注射用キット11.25mgの添付文書の重要な基本的注意に「球脊髄性筋萎縮症(SBMA)」のみ性欲減退等の記載があるのはなぜか教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgによる血清テストステロン低下により男性性機能不全が生じることは、球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)患者さんに限らず、既承認効能・効果である前立腺癌患者さんでも同様です。一方で、前立腺癌患者と比較して、球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は比較的若年齢で発症する場合もあることから、男性性機能不全が患者さんのQoLに及ぼす影響が大きい可能性が考えられるため、当局と相談の結果、「重要な基本的注意」に男性性機能不全に関する注意を記載するに至りました1)

【使用上の注意】1)
2.重要な基本的注意
 球脊髄性筋萎縮症の進行抑制の場合
(3) 本剤の投与により、血清テストステロン濃度が持続的に去勢レベル以下に低下し、性欲減退、男性性機能不全等の副作用があらわれる可能性があるため、投与に際しては、患者に十分な説明を行うこと。
(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の治療に使用される薬剤は他にありますか?

現段階で球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)の効能を取得しているのは、リュープリンSR注射用キット11.25mgのみです。

参考)
現在のところ有効な治療法は確立しておらず、症状の進行に応じた運動療法とともに、誤嚥予防などの生活指導を行い、耐糖能異常、高脂血症などの合併症に対して対症療法が行われています。

リュープリンSR注射用キット11.25mgは、在宅で使えますか?

リュープリンSR注射用キット11.25mgを医療機関で購入いただいたものを、在宅で医師の指示の元、看護師が投与することは可能です。最終的には、保険上の取扱いは、請求先の審査機関でご確認ください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgを12週間より長いまたは短い間隔で投与した際、保険請求は可能ですか?

リュープリンSR注射用キット11.25mgを12週間より長いまたは短い間隔で投与した際の保険請求は、地区審査会の判断となるため、地区審査会(国保・社保等)への照会をお願いします。

リュープリン注射用4週(1ヵ月)3.75mg製剤、12週(3ヵ月)SR11.25mg製剤、24週(6ヵ月)PRO22.4mg製剤と3用量の使い分けはありますか?SR11.25mg又は、PRO22.5mgから投与開始することはできますか?

リュープリン注射用4週(1ヵ月)3.75mg、12週(3ヵ月)SR11.25mg、24週(6ヵ月)PRO22.4mgの各適応症例に合わせて、ご使用ください。 リュープリン注射用1.88mg、3.75mg製剤は、当初はバイアル品のみでしたが、利便性向上のためにキット品を発売いたしました。なお、用量調整が必要な場合キット品はご使用いただけません。
国内臨床試験では未治療例の前立腺癌、ホルモン療法未治療の閉経前乳癌術後例を対象にリュープリンSR11.25mg、リュープリンPRO22.5mgをそれぞれ投与開始した試験もございます1)

参考)
適応症例:
  • 中枢性思春期早発症:リュープリン注射用1.88mg、3.75mg(バイアル品、キット品)のみ。用量調整が必要な場合はキット製品は使用できません2)
  • 前立腺癌、閉経前乳癌の適応はリュープリン注射用1.88mgにはございません2)
  • 球脊髄性筋萎縮症の進行抑制:リュープリンSR11.25mgのみ1)
PRO の臨床的位置づけについて:
本邦では、前立腺癌患者及び閉経前乳癌患者に対して、LH-RHアドニストとしてリュープロレリン製剤(4週間製剤及び12週間製剤)が使用されているが、前立腺癌患者及び閉経前乳癌患者に対するLH-RHアゴニスト投与による内分泌療法は、治療期間が長期となります。
本剤は、12週間製剤と比較して投与間隔が長いため、患者負担の軽減等が期待できます3)
(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg・リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム
  2. リュープリン注射用1.88mg・3.75mg・キット1.88mg・キット3.75mg インタビューフォーム
  3. リュープリンPRO注射用キット22.5mg 審査報告書

リュープリン注射用4週(1ヵ月)3.75mg製剤、12週(3ヵ月)SR11.25mg製剤、24週(6ヵ月)PRO22.4mg製剤の3用量の切り替え方法、それぞれの切り替え時期について教えください。

用法・用量は剤形別に決まっています。前回投与した製剤の次回の投与時期に切り替えていただくことが望ましいと考えられます。

例)12週(3ヵ月)リュープリンSR注射用キット11.25mg製剤から24週(6ヵ月)リュープリンPRO注射用キット22.5mg製剤への切り替えの場合 リュープリンSR注射用キット11.25mg投与から12週後にリュープリンPRO注射用キット22.5mgを投与開始します。

参考) リュープリン注射用4週(1ヵ月)3.75mg製剤から、12週(3ヵ月)リュープリンSR注射用キット11.25mg製剤へ切り替えた国内臨床試験(前立腺癌)において、薬剤変更後の有効性と安全性を確認し、特に問題となることはありませんでした1)

12週(3ヵ月)リュープリンSR注射用キット11.25mg製剤から、24週(6ヵ月)リュープリンPRO注射用キット22.5mg製剤へ切り替えた国内臨床試験(前立腺癌)において、薬剤変更後の有効性と安全性を確認し、特に問題となることはありませんでした1)

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg・リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム

3.安全性

リュープリンSR注射用キット11.25mgの血管外漏出時の組織傷害性の分類と対応について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの血管外漏出時の組織傷害性の分類は設定されていません。
リュープリンSR注射用キット11.25mgは皮下注製剤であり、血管外漏出時の対応についても検討されていません。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の再審査期間は?

リュープリンSR注射用キット11.25mgの球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)の再審査期間は10年間です。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の全例調査は行いますか?

リュープリンSR注射用キット11.25mgの添付文書の【承認条件】の項目には、下記のように記載されています1)

【承認条件】1)
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
球脊髄性筋萎縮症の進行抑制
国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象とした使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット 11.25mg 添付文書

リュープリンSR注射用キット11.25mgの球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の全例調査の概要について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)の全例調査の概要は下記のとおりです。

【目的】
球脊髄性筋萎縮症(SBMA)患者さんに対する日常診療における本剤の長期使用実態下での安全性及び有効性を検討する。

【対象患者】
本剤の球脊髄性筋萎縮症(SBMA) の進行抑制の効能・効果の承認取得後に、本剤が投与された球脊髄性筋萎縮症(SBMA) さんの全症例を対象とする。

【予定する診療科別の医療機関】
本剤を球脊髄性筋萎縮症 (SBMA) 患者さんに使用するすべての医療機関(神経内科他)において実施する。

【予定症例数】
1年後以降の安全性解析対象症例として 300 例以上登録症例数が予定症例数に到達した場合でも、患者登録及び本剤投与開始時の患者背景調査は継続する。

本剤が投与された球脊髄性筋萎縮症 (SBMA) 患者さんの全症例を本調査に登録する。 登録された症例数が予定症例数を超えた時点で、本剤投与開始1年後以降の調査票収集症例の登録から、調査票収集を必要としない症例の登録への変更の可否について、独立行政法人医薬品医療機器総合機構 (以下、機構) に相談する。

【症例ごとの観察期間】
本剤の投与開始から最長8年間

【調査期間・患者登録期間】
本剤の球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の進行抑制の効能・効果の承認取得日~全例調査の承認条件解除時

リュープリンSR注射用キット11.25mgの球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の全例調査の医療機関、医師の条件について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgを球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)患者さんに使用するすべての医療機関(神経内科他)において実施することとなっており、条件は設定していません。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の医薬品リスク管理計画書(RMP)に取り上げられている項目について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの医薬品リスク管理計画書(RMP)には下記のとおり設定されています。
●安全性検討事項 【重要な特定されたリスク】
・注射部位反応
・骨密度減少
・糖尿病
・間質性肺疾患
・うつ病
・血栓塞栓症
・下垂体卒中
・肝機能障害、黄疸
・心不全(前立腺癌、球脊髄性筋萎縮症の進行抑制)
・骨疼痛の一過性増悪(前立腺癌、閉経前乳癌)
・尿路閉塞(前立腺癌)
・脊髄圧迫(前立腺癌)
・男性性機能不全(球脊髄性筋萎縮症の進行抑制)
【重要な潜在的リスク】
・アナフィラキシー
・高血圧
【重要な不足情報】
・該当なし

●有効性に関する検討事項
長期予後に対する影響(球脊髄性筋萎縮症の進行抑制)特定使用成績調査(全例調査)を実施

参考)
アンドロゲン遮断療法における男性性機能不全の原因として、血清テストステロン値の影響が報告されており、本剤による血清テストステロン低下により男性性機能不全が生じます。球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)は比較的若年齢で発症する場合もあることから、男性性機能不全が患者のQOLに及ぼす影響が大きい可能性が考えられます。そのため、「重要な基本的注意」に男性性機能不全に関する注意喚起を記載するとともに、男性性機能不全をRMPの重要な特定されたリスクとして設定するに至りました。

男性性機能不全以外のリスクに関して、全効能・効果共通のリスクについてはSBMAでも設定、前立腺癌でのみ設定している心不全もSBMAで設定、一方で、フレアアップ関連事象として設定した、骨疼痛の一過性の増悪、尿路閉塞及び脊髄圧迫については、SBMAでは対象ではありません。

閉経前乳癌患者にリュープリンSR注射用キット11.25mgを投与した際、投与中止後いつから月経回復が見込めますか?

リュープリンSR注射用キット11.25mgでは検討した成績がありません。

参考)
リュープリン3.75mg(1ヵ月製剤)を子宮内膜症患者さんに投与した際の排卵回復までの期間をみた成績があります。
子宮内膜症患者さんを対象にリュープリン3.75mgを4週間に1回、24週間投与したところ、排卵回復に要した時間は最終投与日から82.0±16.2日でした1)
したがって、個人差はありますが、リュープリン3.75mgの最終投与から2~3ヵ月で排卵が回復する可能性があります。リュープリン3.75mgは効果が4週間持続する製剤ですので、効果がなくなってから(最終投与後4週経過時点から)1~2ヵ月で排卵が回復しています。

(参考資料)
  1. 水野正彦ほか:産婦人科の世界 1992; 44(12):923-955.

閉経前乳癌患者にリュープリンSR注射用キット11.25mgを投与開始後も月経が継続する場合はありますか?

リュープリンSR注射用キット11.25mgの初回投与から4週間は月経が来る場合があります。その場合でも、投与4週後以降には月経がなくなる例がほとんどです。

参考)
ホルモン療法未治療の閉経前乳癌患者を対象とした国内第Ⅲ相試験において、リュープリンSR注射用キット11.25mg投与したところ、月経が認められた症例は、投与開始4週後時点で84例中42例(50%)でした。投与開始8週後時点では、月経が認められた症例はありませんでした1)

(参考資料)
  1. リュープリンPRO注射用キット22.5mg 申請時概要 2.7.3.2.1.3 p10-11.
    (閉経前乳癌:ホルモン療法未治療の閉経前乳癌を対象とした国内第Ⅲ相試験)
    http://www.pmda.go.jp/drugs/2015/P20150925002/index.html(閲覧日:2019年2月4日)

リュープリンSR注射用キット11.25mgの投与時開始初期のフレアアップ(一過性の血中テストステロン・エストロゲンの上昇)の臨床症状、予防法、対処法について教えてください。

症状:
リュープリン酢酸塩や他のLH-RHアゴニストの投与開始初期に、下垂体-性腺系刺激作用により血清中性ホルモン(テストステロン・エストロゲン)濃度の一過性の上昇に伴って臨床症状(フレアアップ)があります。前立腺癌の場合、フレアアップにより前立腺癌の随伴症状、骨性疼痛や排尿困難などの発現や増悪がみられます。血清中性ホルモン値は投与数日から1-2週間目で一過性に上昇し、投与3-4週頃には去勢レベルに低下します。

対処法:
通常はリュープリンSR注射用キット11.25mg投与継続中に軽快・消失しますが、症状にあわせて適切な処置を行ってください。なお、前立腺癌の場合、投与初期に抗アンドロゲン剤を短期併用することでフレアアップを予防できるという報告もあります1)

参考)
フレアアップ予防の目的で抗アンドロゲン剤を併用する場合2)
非ステロイド性抗アンドロゲン剤はLH-RHアゴニスト投与開始日に併用、ステロイド性抗アンドロゲン剤はLH-RHアゴニストより2週間程度の先行投与が必要です。薬剤例:非ステロイド性抗アンドロゲン剤:フルタミド、ビカルタミド、ステロイド性抗アンドロゲン剤:クロルマジノン酢酸エステル

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg・リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム
  2. インフォームドコンセントのための図説シリーズ 前立腺がん、2008、医薬ジャーナル社、p92-93.

4.製剤関連

リュープリンSR注射用キット11.25mgの薬価基準収載年月日について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの薬価基準収載年月日2015年6月19日です(販売名変更による)1)

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg・リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム

リュープリンSR注射用キット11.25mgの効能取得日について教えてください。

◇リュープリンSR注射用キット11.25mgの効能取得日は下記のとおりです1),2)

2002年7月にリュープリンSR注射用キットは前立腺癌の効能で製造販売承認を取得しました。
2005年8月に閉経前乳癌が追加効能されました。
2017年8月にリュープリンSR注射用キット11.25mgは球脊髄性筋萎縮症(SBMA※1)の進行抑制が追加効能されました。
*2015年2月販売名が変更となり、単位「mg」を表示しています。

参考)他剤形の効能・効果取得日
注: 2015年2月以降変更した販売名記載とした

◇リュープリン注射用1.88mg
『中枢性思春期早発症』(1994年7月)
『過多月経、下腹部痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫における筋腫核の縮小及び症状の改善』(1996年10月)
『子宮内膜症』(1999年3月)

◇リュープリン注射用キット1.88mg
『過多月経、下腹部痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫における筋腫核の縮小及び症状の改善』(1999年3月)
『子宮内膜症』(1999年3月)
『中枢性思春期早発症』(2013年9月)

◇リュープリン注射用3.75mg
『前立腺癌』(1992年7月)
『子宮内膜症』(1994年7月)
『中枢性思春期早発症』(1994年7月)
『過多月経、下腹部痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫における筋腫核の縮小及び症状の改善』(1996年10月)
『閉経前乳癌』(1996年10月)

◇リュープリン注射用キット3.75mg
『閉経前乳癌』(1996年10月)
『前立腺癌』(1996年10月)
『過多月経、下腹部痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫における筋腫核の縮小及び症状の改善』(1996年10月)
『子宮内膜症』(1996年10月)
『中枢性思春期早発症』(2013年9月)

◇リュープリンPRO注射用キット22.5mg
『前立腺癌』、『閉経前乳癌』(2015年9月)

※1:SBMA(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy)

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg・リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム
  2. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

リュープリンSR注射用キット11.25mgの投与経路について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの投与経路は皮下投与です。

【用法・用量】1)
通常、成人には12週に1回リュープロレリン酢酸塩として11.25mgを皮下に投与する。
投与に際しては、注射針を上にしてプランジャーロッドを押して、懸濁用液全量を粉末部に移動させて、泡立てないように注意しながら、十分に懸濁して用いる。

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

リュープリンSR注射用キット11.25mgについている針の太さについて教えてください。

針の太さ: 23ゲージ(0.60mm)です1)

参考)他剤形の針の太さ1),2)

バイアル製剤
(1.88mg・3.75mg)
針はついて
いません。
キット製剤(1.88mg・3.75mg・SR・PRO)には
針がついています2)
リュープリン注射用
1.88mg、3.75mg
針はついて
いません。
針は25ゲージ(0.50mm)又はそれより太いものを
用いてください2)
リュープリン注射用キット
1.88mg、3.75mg
針はついて
います。
ついている針は太さ: 25ゲージ(0.50mm)です2)
リュープリンPRO注射用
キット22.5mg
針はついて
います。
ついている針は太さ: 23ゲージ(0.60mm)です1)
(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg・リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム
  2. リュープリン注射用1.88mg・3.75mg・キット1.88mg・キット3.75mg 添付文書

リュープリンSR注射用キット11.25mgは無菌性が担保されていますか?

リュープリンSR注射用キット11.25mgは内袋等がなく箱にそのまま入っていますが、キット製品はその構造により無菌性が担保されています。
箱から出しても針キャップを外すまでは無菌状態です1)

(参考資料)
  1. 野々村宗夫ほか(武田薬品):Pharm Tech Japan 1999;15(12):1853-1862.

リュープリンSR注射用キット11.25mgは冷蔵庫で保管できますか?

リュープリンSR注射用キット11.25mgの貯法は、室温保存です。室温の定義は1-30℃であり、この範囲であれば、冷蔵庫でも保管は可能です1)

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

リュープリンSR注射用キット11.25mgの発売年月日について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの発売年月日は2015年7月16日です(販売名変更による)1)

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg・リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム

リュープリンSR注射用キット11.25mgは療養病床(療養病棟入院基本料を算定する病棟)にて、薬剤料を算定できますか?また、地域包括ケア病床(地域包括ケア病棟入院料を算定する病棟)にて、薬剤料を算定できますか?

診療報酬に関わることのため、各都道府県の地方厚生局にお問合せください。
なお、厚生労働省HPに「診療報酬に関する照会先」PDFが掲載されております。お問合せ先はそちらをご確認ください。

「診療報酬に関する照会先PDF」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken12/dl/toiawase.pdf(閲覧日:2019年2月4日)

リュープリンSR注射用キット11.25mg投与は外来化学療法加算の対象ですか?

リュープリンSR注射用キット11.25mgは、外来化学療法加算の対象とはなりません。
外来化学療法加算には外来化学療法加算Aと外来化学療法加算Bがあります。
外来化学療法算定加算Aをみると、『薬効分類上の腫瘍用薬を、「G000」皮内、皮下及び筋肉内注射以外により投与した場合に算定する』とありますが、リュープリンSR注射用キット11.25mgは「薬効分類上の腫瘍用薬」に該当せず、また投与経路も皮下投与のため該当しません。
外来化学療法算定加算Bをみると、『次に掲げるいずれかの投与を行った場合に限り算定する。』とありますが、そこにリュープリンSR注射用キット11.25mgの記載はないため該当しません。

参考)外来化学療法加算について1)

◇2018年4月現在の診療報酬点数表
医科診療報酬 第2章 特掲診療料、第6部 注射、注射 〔通則〕

4 外来化学療法加算(抜粋)

(1)「通則6」に規定する外来化学療法加算については、入院中の患者以外の悪性腫瘍等の患者に対して、抗悪性腫瘍剤等による注射の必要性、副作用、用法・用量、その他の留意点等について文書で説明し同意を得た上で、外来化学療法に係る専用室において、悪性腫瘍等の治療を目的として抗悪性腫瘍剤等が投与された場合に、投与された薬剤に従い、いずれかの主たる加算の所定点数を算定する。同一日に外来化学療法加算Aと外来化学療法加算Bは併せて算定できない。
(3) 外来化学療法加算Aは、薬効分類上の腫瘍用薬を、「G000」皮内、皮下及び筋肉内注射以外により投与した場合に算定する。なお、この場合において、引き続き薬効分類上の腫瘍用薬を用いて、入院中の患者以外の患者に対して在宅自己注射指導管理に係る自己注射に関する指導管理を行った場合であっても、同一月に「C101」在宅自己注射指導管理料は算定できない。
(4) 外来化学療法加算Bは、次に掲げるいずれかの投与を行った場合に限り算定する。
なお、この場合において、引き続き次に掲げる製剤を用いて、入院中の患者以外の患者に対して在宅自己注射指導管理に係る自己注射に関する指導管理を行った場合であっても、同一月に「C101」在宅自己注射指導管理料は算定できない。
ア 関節リウマチ、クローン病、ベーチェット病、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸炎、尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬又は乾癬性紅皮症の患者に対してインフリキシマブ製剤を投与した場合
イ 関節リウマチ、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎、全身型若年性特発性関節炎又はキャッスルマン病の患者に対してトシリズマブ製剤を投与した場合
ウ 関節リウマチの患者に対してアバタセプト製剤を投与した場合
エ 多発性硬化症の患者に対してナタリズマブ製剤を投与した場合

(参考資料)
  1. 診療点数早見表 医科 2018年4月版,医学通信社、p518-520.

リュープリンSR注射用キット11.25mgの代謝部位、代謝経路について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgは腎臓をはじめ各組織で加水分解により代謝されますが、血漿中では代謝されません。[ラット、イヌ]1)

参考)
リュープロレリン酢酸塩のヒトにおける代謝経路については検討成績がありません。
ラット、イヌの体内における検討では、加水分解によりD-Leu残基を含むM-Iとアミノ末端の5-oxo-Proを含むM-IIIに変換された後、M-IはM-IIに、M-IIIはM-IVにさらに代謝され、一部は最終的にCO2にまで代謝されると考えられます1)

ラット、イヌにおけるリュープロレリンの推定代謝経路

ラット、イヌにおけるリュープロレリンの推定代謝経路
(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg、リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム

リュープリンSR注射用キット11.25mgの排泄部位、排泄経路について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの排泄部位、排泄経路は尿中、糞中、呼気中に排泄されます[ラット、イヌ]1)

参考)
14C-D-Lew]※リュープロレリン酢酸塩水溶液をラット、イヌに皮下投与したとき、投与72時間までに投与した14Cは、ラットで尿中に48.8%、糞中に21.6%、呼気中に16.1%排泄されました。また、イヌではそれぞれ68.2%、16.8%、11.6%排泄されました。
14Cで標識したもの

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg・リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム

球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の承認申請に使用されたリュープリンSR注射用キット11.25mgの臨床成績について教えてください。

球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)の承認申請に使用されたリュープリンSR注射用キット11.25mgの臨床成績は医師主導治験、自主臨床試験・研究をもとに承認申請が行われました。

今回の承認申請に用いられた臨床データパッケージは、名古屋大学が中心となって実施した医師主導治験、自主臨床試験、研究の結果を用いて、武田薬品が承認申請を行いました(公知申請ではありません)。

リュープリンSR注射用キット11.25mgの球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の臨床試験の結果について教えてください。

国内臨床試験において、リュープロレリン酢酸塩として11.25mgが初めて投与された240症例中191例(79.6%)に臨床検査値の異常を含む副作用が報告された。主な副作用は、ほてり15.8%(38/240例)、便秘及び体重増加12.5%(30/240例)、関節痛10.4%(25/240例)等であった1)

参考)
UMIN試験ID UMIN000000474

球脊髄性筋萎縮症に対するLeuprorelinの効果に関する研究(Leuprorelin投与群とplacebo投与群の2群からなる無作為化比較試験)
https://rctportal.niph.go.jp/s/detail/um?trial_id=UMIN000000474(閲覧日:2019年2月4日)

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg 添付文書

リュープリンSR注射用キット11.25mgの有効期間について教えてください。

リュープリンSR注射用キット11.25mg製造日から3年です1)
(使用期限は、有効期間が満了する日の前月末日です。)
外箱に表示の使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用してください。

(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg・リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム

リュープリンSR注射用キット11.25mgの作用機序について教えてください。

高活性LH-RH誘導体であるリュープロレリン酢酸塩を反復投与すると、初回投与直後一過性に下垂体ー性腺系刺激作用(急性作用)がみられた後、下垂体においては性腺刺激ホルモンの産生・放出が低下します。更に、精巣及び卵巣の性腺刺激ホルモンに対する反応性が低下(desensitization)し、テストステロン及びエストラジオール産生能が低下します(慢性作用)1)

参考)
リュープロレリン酢酸塩のLH放出活性は天然のLH-RHの約100倍であり(in vitro)、その下垂体ー性腺系機能抑制作用は天然のLH-RHより強いことが示されています1)
リュープロレリン酢酸塩が高活性LH-RH誘導体であり、下垂体ー性腺系機能抑制作用が強い理由は、リュープロレリン酢酸塩が、LH-RHと比較して蛋白分解酵素に対する抵抗性が高いこと、LH-RHレセプターに対する親和性が高いことによると考えられます。更に、本剤は徐放性製剤であるので、常時血中にリュープロレリン酢酸塩を放出して効果的に精巣及び卵巣の反応性低下をもたらし、下垂体ー性腺系機能抑制作用を示します1)

リュープロレリンの作用

リュープロレリンの作用
(参考資料)
  1. リュープリンSR注射用キット11.25mg・リュープリンPRO注射用キット22.5mg インタビューフォーム

5.その他

球脊髄性筋萎縮症(SBMA)について教えてください。

球脊髄性筋萎縮症は、Spinal and Bulbar Muscular Atrophy (SBMA)の訳であり、脳の一部や脊髄の運動神経細胞の障害により、しゃべったり、飲み込んだりするときに使う筋肉や舌の筋肉、さらには手足の筋肉が萎縮(やせること)する病気です。正確な頻度はわかっていませんが、難病情報センターのホームページによると、日本全国で2000~3000人くらいの患者がいるものと推定されます。希少疾患として指定もされています。また、男性のみにおこる遺伝性の病気で、通常30歳から60歳頃に発症することが多いとされています1)

参考)
球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は、男性ホルモン(アンドロゲン)を受け取るアンドロゲン受容体という蛋白質の遺伝子に異常があることがわかっており、アンドロゲン受容体の遺伝子の中にはCAGという暗号(核酸)の繰り返しがあり、その数がSBMA患者では38個以上に増えていることもわかっています1)
リュープリンのテストステロン値を下げる作用機序が、SBMAの進行抑制につながる可能性があると考えられ、名古屋大学神経内科を中心に医師主導治験が実施され、効能追加に至りました。

(参考資料)
  1. 難病情報センター:
    http://www.nanbyou.or.jp/entry/73(閲覧日:2019年2月4日)
    http://www.nanbyou.or.jp/entry/234(閲覧日:2019年2月4日)

球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は、希少疾病ですか?

球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)は希少疾病です1)
日本全国で2000~3000人くらいの患者さんがいらっしゃると推定されます。

(参考資料)
  1. 難病情報センター
    http://www.nanbyou.or.jp/entry/234(閲覧日:2019年2月4日)

球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は、難病指定されていますか?

一定の要件を満たす球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)は、現時点では治療法が確立しておらず障害者総合支援法の対象となる難病に指定されています1)

(参考資料)
  1. 難病情報センター:
    http://www.nanbyou.or.jp/entry/234(閲覧日:2019年2月4日)

球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は女性にも発症しますか?

球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)は、男性のみにおこる遺伝性の病気です。女性には発症しません1)

参考)
SBMAは、男性のみにおこる遺伝性の病気で、脳の一部や脊髄の運動神経細胞の障害により、しゃべったり、飲み込んだりするときに使う筋肉や舌の筋肉、さらには手足の筋肉が萎縮(やせること)します。
現時点では治療法が確立しておらず、難病に指定されています。

(参考資料)
  1. 難病情報センター
    http://www.nanbyou.or.jp/entry/73(閲覧日:2019年2月4日)

球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は、公費医療制度で治療できますか?

球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)は、難病指定されている病気ですので認定されることで公費医療制度での治療ができます1)。主治医の先生に相談してください。

参考)
難病情報センターのホームページ1) (http://www.nanbyou.or.jp/entry/5460#taisho) には、公費医療制度やその申請に関する紹介がありますので、ご参考にされてください。

(参考資料)
  1. 難病情報センター:指定難病患者への医療費助成制度のご案内
    http://www.nanbyou.or.jp/entry/5460#taisho(閲覧日:2019年2月4日)

球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は、障害者総合支援法の対象となりますか?

一定の要件を満たす球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)は、障害者総合支援法の対象となる難病に指定されています1)

(参考資料)
  1. 障害者総合支援法の対象疾病(難病等)について
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/hani/index.html(閲覧日:2019年2月4日)

球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の遺伝子検査の概要と保険適応について教えてください。

球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)の遺伝子診断としてアンドロゲン受容体遺伝子におけるCAGリピートの異常伸長を検査します。確定診断はCAGリピート数が38以上とされています1)
遺伝子検査に関する費用は保険適応となっています2)

(参考資料)
  1. 難病情報センター:
    http://www.nanbyou.or.jp/entry/234(閲覧日:2019年2月4日)
  2. 診療点数早見表 2018年4月版、医学通信社、p394-395.

自主臨床試験について教えてください。

自主臨床試験とは、より優れた医療の実現に役立つ確かな医学知識を得ることを目的として、医師が自ら行う臨床試験のことを指します。

医師主導治験について教えてください。

医師主導治験とは、厚生労働省に承認申請するための治験を医師が自ら行うことを意味します。
今回の承認申請では、名古屋大学神経内科が球脊髄性筋萎縮症(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy:SBMA)に対するリュープリンSR注射用キット11.25mgの効果の研究を医師主導治験として計画し、日本医師会治験促進センターの協力を得て実施されました。