マイPKフィットについて
マイPKフィット®について
血友病A患者さんの日常生活をサポートする新しい医療用医療機器です。
第VIII因子製剤の投与用量を体重から算出する従来の方法では、薬剤の消失速度に個人差があるため、体内の第VIII因子活性の推定値を誤ることがありました。第VIII因子活性値が低い時には運動など特定の活動を控えた方が良いため、このことが患者さんの日常生活に与える影響は重大です。しかし、個別の体内滞留時間を考慮して第VIII因子の投与量を算出することで、より正確にその体内活性値を推定することができます。
患者さんはこのアプリで現時点および将来の推定第VIII因子活性値をいつでも確認することができます。また、 第VIII因子活性の推定値が低すぎる場合に警告するアラームを設定することもできます。
このため患者さんは、個々のPKプロファイルを可視化でき、安心してやりたいことをご自身で決められると考えられます。
個別化治療の必要性について
患者さんごとに治療目標は異なります。
Valentino LA, et al. Haemophilia. 2014; Suppl 1: 1-9.
マイPKフィット®の臨床成績
※使用上の注意等は電子添文を参照ください
マイPKフィット®によるレジメン調整の有用性
Mingot-Castellano ME, et al. Haemophilia. 2018 Sep; 24(5): e338-e343.より作図
利益相反:著者のうち、Mingot-Castellano ME、Parra R、Núñez Rの3名はShire(現 武田薬品)からの資金提供を受けています。
PKプロファイルに基づくレジメン調整後のスポーツの実施状況の変化
【安全性】
論文中に安全性に関する記載はなかった(DIの安全性情報を参照)。
【対象・方法】
アドベイト®による治療を受けている中等症~重度の血友病A患者14名を対象に、マイPKフィット®で得られたPKプロファイルに基づくレジメン調整を行い、レジメン調整前後の年間出血回数、年間投与量の変化、スポーツの実施状況を調査した。
【試験の限界】
同じコホートで標準型製剤と半減期延長型製剤の直接比較を行っていない。
Pasca S et al. Thromb Res. 2019; 183: 1-3.より作図
マイPKフィット®
患者さん用モバイルアプリ、医師用Webサイト リニューアルのお知らせ
マイPKフィット®の新機能により可能となる
新たな血友病治療
マイPKフィット®患者さん用モバイルアプリ
患者さんがご自身のPKと活動状況を管理し、活動の振り返りを可能にするため、
アプリ画面と機能がリニューアルされました。
1. アプリ画面の変更
2. アクティビティトラッキング機能の追加
アプリをアップデートした後に、新しい機能を紹介する案内が表示されます。
アクティビティトラッキング機能でできること
アクティビティトラッキング機能とは、患者さんの一日の歩数と活動時間のデータがアプリに連携される機能です。
毎週/毎日の活動を一目で振り返ることができます。
- レッドゾーン※での歩数と活動状況を把握することができます
- 活動的な時間がグリーンとイエローゾーン※であるか確認することができます
- 過去の活動状況を振り返り、これからの活動スケジュールを調整することができます
上記のことから、患者さんの「出血ゼロ・制限ゼロ」を目指した生活をさらにサポートすることができます。
※レッドゾーン、イエローゾーン、グリーンゾーンは医師が設定した推定第Ⅷ因子活性値に応じて表示されます
マイPKフィット®医師用Webサイト
リニューアルのポイント
ホーム画面で患者さんの投与コンプライアンスや出血に関する情報などを一目で把握できるようになりました
患者さんの出血記録・未投与の日付などに関する通知を受け取ることが可能になりました
患者さんごとの治療状況と出血の履歴を確認する画面が分かりやすくなりました
新ダッシュボードの画面表示