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<p><span style="font-family:&apos;Noto Sans&apos;, -apple-system, BlinkMacSystemFont, &apos;Segoe UI&apos;, Roboto, &apos;Helvetica Neue&apos;, Arial, &apos;Noto Sans&apos;, sans-serif, &apos;Apple Color Emoji&apos;, &apos;Segoe UI Emoji&apos;, &apos;Segoe UI Symbol&apos;, &apos;Noto Color Emoji&apos;;">メディカルアフェアーズで実施した研究などの活動を紹介しています。</span></p>

メディカルアフェアーズ情報

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コロナウイルス組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注の免疫原性および安全性に関する1年間の追跡調査
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コロナウイルス組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注の免疫原性および安全性に関する1年間の追跡調査

注:本試験には承認外の用法(5か月間隔)で接種された被験者が含まれていますが、電子添文改訂時の評価資料であるため紹介します。 

ヌバキソビッド筋注 電子添文(関連項目抜粋)
7.  用法及び用量に関連する注意
7.1  12歳以上の者
7.1.1  接種時期
通常、前回のSARS-CoV-2ワクチンの接種から少なくとも6ヵ月経過した後に接種することができる。 

研究のポイント

本文
  • コロナウイルスRNAワクチン・コミナティ筋注(1価:起源株)で初回免疫を受けてから6~12ヵ月経過した健康な日本人成人を対象に、追加免疫として組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注(1価:起源株)を5ヵ月以上の間隔で2回接種した際の、免疫原性及び安全性について1年間の追跡調査を行いました。本稿では、この追跡調査期間に得られた結果を中心に紹介します。なお、原試験(TAK-019-3001試験)の詳細な結果については文献(Kuriyama K, et al. Vaccine. 2024)をご参照ください。 

 


試験に至る背景

TAK-019-3001試験は、コミナティ筋注による初回免疫を受けた日本人成人を対象に、ヌバキソビッド筋注を1回追加接種する多施設共同・検証試験でしたが(Main part) 、ワクチン効果の経時的な減弱等に対応する措置として2022年5月より4回目接種事業が開始されていたことも踏まえ、Main partでの追加接種から5ヵ月後以降に2回目の追加接種を行うExtension partを追加しました(図1)。

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コロナウイルス組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注の免疫原性および安全性に関する1年間の追跡調査
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コロナウイルス組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注の免疫原性および安全性に関する1年間の追跡調査

 


方法

ヌバキソビッド筋注による1回目の追加接種(Main part)では、接種日から数えて8、15、29、91、181、366日目に免疫原性を評価しました。2回目の追加接種(Extension part)では、接種日から数えて15、29、91、181、366日目に免疫原性を評価しました。安全性は、それぞれの接種日から1年間を通して評価しました(図1)。

 


結果

1回目の追加接種を受けた被験者150名のうち、4名が試験途中で中止となり、17名はMain partを完了しましたがExtension partには参加しませんでした。
2回目の追加接種を受けた被験者129名のうち、8名が試験途中で中止となり、121名がExtension partを完了しました。
図2及び3に示した免疫原性の評価対象は、統計解析計画書に従いMain partが148名、Extension partが111名でした。
SARS-CoV-2起源株スパイク蛋白質に対するIgG抗体価は、1回目追加接種では29日目(D29)、2回目追加接種では15日目(ED15)に最大値を示し、いずれにおいても1年間の追跡期間を通じ接種前(D1、ED1)より高い値を示しました(図2)。図中の破線は、ヌバキソビッドの海外第III相試験に基づき推定された、抗体価とワクチン有効性(症候性感染の予防)の相関を示します。

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コロナウイルス組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注の免疫原性および安全性に関する1年間の追跡調査
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コロナウイルス組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注の免疫原性および安全性に関する1年間の追跡調査

同様に、SARS-CoV-2起源株に対する中和抗体価は、1回目追加接種では15日目(D15)、2回目追加接種では29日目(ED29)に最大値を示し、いずれにおいても1年間の追跡期間を通じ接種前(D1、ED1)より高い値を示しました(図3)。

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コロナウイルス組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注の免疫原性および安全性に関する1年間の追跡調査
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コロナウイルス組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注の免疫原性および安全性に関する1年間の追跡調査

1回目の追加接種のフォローアップ期間において複数例報告された治療を要した有害事象(medically attended adverse event, MAAE)は、SARS-CoV-2感染(21例、14.0%)でした。2回目追加接種のフォローアップ期間において複数例報告されたMAAEは、SARS-CoV-2感染(14例、10.9%)、鼻咽頭炎(10例、7.8%)、心房細動、季節性アレルギー、咽頭炎、蕁麻疹(各2例、1.6%)でした。SARS-CoV-2感染の重症度は、全ての症例で軽度/中等度でした。重篤な有害事象は2回目の追加接種を受けた被験者4例(3.1%)で報告されましたが、いずれもワクチンとは無関係とみなされました。死亡例や試験中止に至った有害事象は1回目、2回目追加接種のいずれにおいても報告されませんでした(表1)。

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コロナウイルス組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注の免疫原性および安全性に関する1年間の追跡調査
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コロナウイルス組換え蛋白ワクチン・ヌバキソビッド筋注の免疫原性および安全性に関する1年間の追跡調査

 


結論

ヌバキソビッド筋注による追加接種を2回行った結果、各追加接種から1年間にわたり持続的な免疫応答が誘導されました。これにより、SARS-CoV-2感染症に対する持続的な予防効果が期待されます。新たな安全性上の懸念は認められず、健康な日本人成人において期待される許容可能な安全性プロファイルが示されました。


リミテーション

  • 本研究を通して症候性のSARS-CoV-2感染をモニタリングし、症候性感染を認めた被験者は免疫原性の評価対象から除外しましたが、無症候性感染が免疫原性の結果に影響を与えた可能性があります。
  • Correlates of protection(CoP)は、2021年前半に米国とメキシコで実施された第III相試験PREVENT-19の結果に基づき推計されています(Fong Y. Nat Commun. 2023)。日本とは異なる地域で実施された試験であり、当時とは流行している変異株も異なることに注意が必要です。
  • 本研究ではSARS-CoV-2起源株に対する免疫原性の評価のみを行っており、新規変異株に対する予防効果については有効性に関する臨床研究が必要と考えられます。
  • 本研究の被験者は健康成人に限られます。また65歳の被験者はmain partで15名、extension partで13名と少数にとどまっています。

 

 


展望

SARS-CoV-2はパンデミック初期には武漢株(起源株)が主流でしたが、その後多くの変異株が出現し流行を繰り返してきました。2022年に世界的に拡大したオミクロン株は、抗原性に顕著な変化を示し、既存株に対するワクチン接種による獲得免疫を回避する可能性が報告されています3)。 十分な免疫防御を確保するためには変異株に対応したワクチンを定期的に追加接種することの必要性が国際的に議論されている4)ことを踏まえ、弊社としてもワクチンの変異株への対応を施してきており、これからも引き続き公衆衛生に貢献していきます。


参考文献
Kuriyama K, et al.: Vaccine. 2025; 62: 127562

1)Masuda T, et al.: Vaccine. 2022; 40(24): 3380-3388
2)Fong Y, et al.: Nat Commun. 2023; 14(1): 331
3)Alves K, et al.: N Engl J Med. 2023; 388(9): 857-859
4)World Health Organization. Statement on the antigen composition of COVID-19 vaccines. 18 May 2023. [cited: 28 July 2023].
Available from: https://www.who.int/news/item/18-05-2023-statement-on-the-antigen-composition-of-covid-19-vaccines