ゴーシェ病の診断
診断
ゴーシェ病の所見が認められる場合、または家系内にゴーシェ病患者がいる場合には、まずスクリーニング検査として血液検査、画像検査および骨髄検査をしたのち、確定診断のためのGBA活性測定やGBA遺伝子検査を実施します(図1)。
また、ゴーシェ病の主症状の1つである骨症状や血液学的異常は、ほかの多くの疾患でも見られるため、鑑別診断をする必要があります。
図1 ゴーシェ病の診断チャート
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バイオマーカー
ゴーシェ病の診断に用いられるバイオマーカーは、主にACE及びACPが挙げられます。その他、キトトリオシダーゼ、CCL18、グルコシルスフィンゴシン(Lyso-Gb1)があります(表1)。
中でも、近年注目されているのがLyso-Gb1です。ゴーシェ病では、健常者や保因者と比較して血中Lyso-Gb1濃度が高く(図1)、キトトリオシダーゼまたはCCL18と比較して診断バイオマーカーとしての有用性が高いことが報告されています(図2)。
表1 ゴーシェ病のバイオマーカー
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図1 ゴーシェ病患者のLyso-Gb1濃度
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図2 Lyso-Gb1の感度・特異度
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GBAの酵素活性は、乾燥ろ紙血(DBS)検査で測定できます。
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本文
ただし、DBSによる酵素活性測定は、スクリーニングの目安となるもので、測定値が正常であってもゴーシェ病を必ずしも否定するものではありません。
ゴーシェ病の確定診断検査実施施設は、日本先天代謝異常学会ホームページ(※ここから先は外部サイトに遷移します。)に掲載されています。
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本文
ただし、DBSによる酵素活性測定は、スクリーニングの目安となるもので、測定値が正常であってもゴーシェ病を必ずしも否定するものではありません。
ゴーシェ病の確定診断検査実施施設は、日本先天代謝異常学会ホームページ(※ここから先は外部サイトに遷移します。)に掲載されています。
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動画で見るDBS検体の作成手順
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血液内科の日常診療に潜むゴーシェ病を疑うポイントと検査
これらの症状がある患者さんがいらっしゃったら、検査をご検討ください。
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