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タクザイロ皮下注300mgシリンジ HAE発作発症抑制の意義

国内外ガイドラインにおける長期予防治療の提言

遺伝性血管性浮腫(Hereditary angioedema:HAE)
診療ガイドライン改訂2019年版における長期予防の推奨

日本補体学会による「遺伝性血管性浮腫(Hereditary angioedema:HAE)診療ガイドライン改訂2019年版」において、「遺伝性血管性浮腫患者の長期予防的治療は?」というCQ3に対し、「侵襲的処置前の短期予防と普段の非発作時の長期予防に分ける。」と記載されています。

HAE診療ガイドライン改訂2019年版 推奨:CQ3(抜粋)

ガイドライン

海外ガイドラインの推奨事項と治療薬

長期予防での治療選択について、 WAO/EAACIのガイドラインでは、第一選択薬として、C1-INH濃縮製剤※1、ラナデルマブ、ベロトラルスタットが推奨され、US HAEAのガイドラインでは、静注C1-INH製剤※1、皮下注C1-INH製剤、ラナデルマブが推奨されています。

海外ガイドラインにおけるHAEの長期予防における推奨文と治療薬

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US HAEAガイドラインにおける長期予防の位置づけと推奨文

US HAEAガイドラインでは、長期予防について以下のように位置付けられています。また、HAE患者さんのQoLを考慮した長期予防が提言されており、静注C1-INH製剤、皮下注C1-INH製剤、ラナデルマブによるHAE発作の予防治療が推奨されています。

US HAEAガイドラインにおける長期予防の位置づけ

  • US HAEAガイドラインでは、長期予防の決定において患者個々のニーズを反映し、患者のQoLと治療の嗜好性を考慮すべきであるとされている。
  • 長期予防の決定について、厳格な基準はないが、患者個々のニーズを反映すべきである。
  • どの患者に長期予防を考慮すべきかの決定には、発作頻度、発作の重症度、併存疾患、緊急治療へのアクセスの観点から、患者のQoLと治療の嗜好性を考慮すべきである。
  • 疾患の重症度は経時的に変化する可能性があるため、長期予防の開始又は継続の必要性は定期的に見直し、患者と話し合うべきである。

US HAEAガイドラインにおける予防治療の推奨文

予防治療の推奨文
  • エビデンスレベルと推奨度の定義

エビデンスレベル
高い、中程度、低いの3つのカテゴリーのいずれかに割り当てられた。
「高い」は、適切にデザインされた無作為化比較試験又は大規模で臨床的に重要なエフェクトサイズの観察研究のいずれかから得られたエビデンスに割り付けられた。
「中程度」は、重要なリミテーションがある無作為化試験又は効果の大きさが明確で一貫している観察研究からのエビデンスに割り付けられた。「低い」は、「高い」又は「中程度」の質を達成できなかったエビデンスに割り付けられた。

推奨度の強さ
「強い」又は「弱い」と評価した。既存のエビデンスに基づく推奨に著者が確信を持っている場合、又はリスク/ベネフィット比が説得力のあるものである場合、「強い推奨」が与えられた。これらの1つがない場合、「弱い推奨」とされた。
US HAEA Medical Advisory Boardは11名の臨床医で構成されており、WAO/EAACIガイドラインの著者が含まれる。

Busse PJ, et al. J Allergy Clin Immunol Pract. 2021; 9(1): 132-150.
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