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会員限定 リュープリン注射用 前立腺癌編 臨床成績
5. 血清PSA濃度に及ぼす影響

Last Update:2019年8月

1) ホルモン療法未治療前立腺癌

■リュープロレリン11.25mg(12週製剤)単回投与時 [国内第Ⅱ相試験] 8)(副次評価項目)

前立腺癌患者(ホルモン療法未治療例)10例を対象に、SR11.25mgを単回皮下投与した時の血清PSA濃度は、投与2週後から減少をはじめ、投与12週後には、投与前値が定量上限値(100.0ng/mL)以上と高値であった1例(投与前100.0ng/mL以上→投与12週後21.0ng/mL)を除き、9例が正常値(4.0ng/mL以下)となった。

■血清PSA濃度の推移

血清PSA濃度の推移

■リュープロレリン22.5mg(24週製剤)単回投与時 [国内第Ⅱ相試験] 10, 11)(副次評価項目)

前立腺癌患者(ホルモン療法未治療例)6例を対象に、PRO22.5mgを単回皮下投与した時、投与開始前の血清PSA濃度(平均値±標準偏差)115.04±225.75ng/mLは、投与8週後では6.42±5.27ng/mL、投与24週後では3.67±3.64ng/mLへと低下し、投与8週後以降は投与24週後まで同様の低値で推移した。

■血清PSA濃度の推移

血清PSA濃度の推移

リュープロレリン11.25mg(12週製剤)単回投与時(国内第Ⅱ相試験)

対象・方法前立腺癌患者(ホルモン療法未治療例)に対し、SR11.25mgを原則として単回、皮下に投与した。本試験の主要評価項目、副次評価項目、解析計画等、試験概要の詳細は「試験概要」をご参照ください。
副作用安全性評価対象となった10例中6例、23件の有害事象を認めた。詳細はこちらをご参照ください。

リュープロレリン22.5mg(24週製剤)単回投与時(国内第Ⅱ相試験)

対象・方法前立腺癌患者(ホルモン療法未治療例)に対し、PRO22.5mgを原則として単回、皮下に投与した。本試験の主要評価項目、副次評価項目、解析計画等、試験概要の詳細は「試験概要」をご参照ください。
副作用Grade 2以上の副作用が100.0%(6/6例)に認められた。詳細はこちらをご参照ください。

2)ホルモン療法既治療前立腺癌

■リュープロレリン11.25mg(12週製剤)反復投与時 [国内第Ⅱ相非劣性検証試験] 12)(副次評価項目)

3.75mgが投与され、投与前の血清PSA濃度が「前立腺癌の非観血的治療効果判定基準」によるCR又はPRを12週間以上持続している前立腺癌患者101例を対象に、SR11.25mgを12週毎に2回又は3.75mgを4週毎に6回皮下投与して、血清PSA濃度に対する効果を比較検討した結果は下記のとおりであった。

■血清PSA濃度に対する効果

薬剤群 CR PR NC PD 維持率(%)
(NC以上/全症例)
リュープロレリン11.25mg
(12週製剤)
0 0 46 5 46/51
(90.2)
リュープロレリン3.75mg
(4週製剤)
3 1 44 2 48/50
(96.0)

数字は例数

リュープロレリン11.25mg(12週製剤)反復投与時(国内第Ⅱ相非劣性試験)

対象・方法前立腺癌患者(ホルモン療法既治療例)に対し、原則としてSR11.25mgを12週間隔で2回、もしくは3.75mgを4週間隔で6回皮下に反復投与した。本試験の主要評価項目、副次評価項目、解析計画等、試験概要の詳細は「試験概要」をご参照ください。
副作用自他覚的副作用の発現頻度は、SR11.25mg群23.5%(12/51例)、3.75mg群18.0%(9/50例)であった。また、臨床検査値の異常変動はSR11.25mg群13.7%(7/51例)、3.75mg群20.0%(10/50例)であった。詳細はこちらをご参照ください。

リュープロレリン22.5mg(24週製剤)反復投与時(国内第Ⅲ相非劣性試験)

対象・方法前立腺癌患者(ホルモン療法既治療例)に対し、原則としてPRO22.5mgを24週間隔で2回、もしくはSR11.25mgを12週間隔で4回皮下に反復投与した。本試験の主要評価項目、副次評価項目、解析計画等、試験概要の詳細は「試験概要」をご参照ください。
副作用副作用の発現頻度は、PRO22.5mg群55.6%(45/81例)、SR11.25mg群45.6%(36/79例)であった。詳細はこちらをご参照ください。

■リュープロレリン22.5mg(24週製剤)反復投与時
[国内第Ⅲ相非劣性検証試験]
13, 14)(副次評価項目)

SR11.25mgが投与され、効果が安定している前立腺癌患者(ホルモン療法既治療例)160例を対象に、PRO22.5mgを24週毎に2回又はSR11.25mg製剤を12週毎に4回皮下投与して、血清PSA濃度に対する効果を比較検討した。結果は下記のとおりであった。

※投与開始予定時点でSR11.25mg、3.75mgの投与期間の合計が24週間以上96週間以内の者

■血清PSA 濃度でみた病勢進行の有無

病勢進行リュープロレリン22.5mg(24週製剤)リュープロレリン11.25mg(12週製剤)
6例/80例(7.5%)5例/77例(6.5%)
74例/80例(92.5%)72例/77例(93.5%)

注)投与4週後以降のデータがない場合は欠測とした。
病勢進行有:投与4週後以降で血清PSA濃度の最低値の時点を基点とし、基点の血清PSA濃度に対する基点以降の血清PSA濃度の変化率
      及び変化量を算出し、変化率が25%以上の増加かつ変化量が2ng/mL以上の増加が共に認められる時点が存在する場合
病勢進行無:投与4週後以降のデータが存在し、病勢進行ありの条件が認められなかった場合

■PSA抑制における最大変化率

薬剤群例数中央値 Min 第1四分位 第3四分位 Max
リュープロレリン22.5mg
(24週製剤)
54-86.23 -100.00 -100.00 -18.28 108.73
リュープロレリン11.25mg
(12週製剤)
55-67.03 -100.00 -100.00 -20.26 75.76

単位は%

■血清PSA濃度の推移

血清PSA濃度の推移

8)リュープロレリン11.25mgの前立腺癌患者(ホルモン療法未治療例)を対象とした国内第Ⅱ相試験
(社内資料、承認審査時評価資料)

10)河村恵美子, 他:癌と化学療法. 2014;41:587 [HB14F313]
本論文の著者の内4 名は武田薬品工業株式会社の社員である。

11)リュープロレリン22.5mg の前立腺癌患者(ホルモン療法未治療例)を対象とした国内第Ⅱ相試験
(社内資料、承認審査時評価資料)

12)リュープロレリン11.25mgの前立腺癌患者(ホルモン療法既治療例)を対象とした国内第Ⅱ相試験
(社内資料、承認審査時評価資料)

13)リュープロレリン22.5mg の前立腺癌患者(ホルモン療法既治療例)を対象とした国内第Ⅲ相非劣性試験
(社内資料、承認審査時評価資料)

14)Suzuki K, et al. : Jpn J Clin Oncol. 2015 ; 45(12) : 1168
本試験は武田薬品工業株式会社が実施した。
本論文の著者の内3名は武田薬品工業株式会社の社員である。
また、武田薬品工業株式会社より講演料を受領した者が含まれている。

前立腺癌編 副作用

禁忌を含む使用上の注意等は「添付文書」をご参照ください。