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会員限定 リュープリン注射用 閉経前乳癌編
効能・効果、用法・用量、使用上の注意

Last Update:2019年8月

効能・効果及び効能・効果に関連する使用上の注意

閉経前乳癌

効能・効果に関連する使用上の注意

全製剤共通
本剤の使用開始にあたっては、原則としてホルモン受容体の発現の有無を確認し、ホルモン受容体が陰性と判断された場合には本剤を使用しないこと。

24週製剤(PRO22.5mg)
患者の治療歴等について、【臨床成績】の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

(閉経前乳癌以外の効能・効果については最新の添付文書をご覧ください。)

用法・用量及び用法・用量に関連する使用上の注意

4週製剤(3.75mg)
通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として3.75mgを皮下に投与する。
バイアル品の投与に際しては、1バイアル当たり、添付の懸濁用液1mLで泡立てないように注意しながら、十分に懸濁して用いる。
キット品の投与に際しては、注射針を上にしてプランジャーロッドを押して、懸濁用液全量を粉末部に移動させ、泡立てないように注意しながら、十分に懸濁して用いる。キット品は投与量の調節が不可能なため、1回当たり全量投与が必要な患者にのみ使用すること。

12週製剤(SR11.25mg)
通常、成人には12週に1回リュープロレリン酢酸塩として11.25mgを皮下に投与する。
投与に際しては、注射針を上にしてプランジャーロッドを押して、懸濁用液全量を粉末部に移動させて、泡立てないように注意しながら、十分に懸濁して用いる。

24週製剤(PRO22.5mg)
通常、成人には24週に1回リュープロレリン酢酸塩として22.5mgを皮下に投与する。
投与に際しては、注射針を上にしてプランジャーロッドを押して、懸濁用液全量を粉末部に移動させて、泡立てないように注意しながら、十分に懸濁して用いる。

用法・用量に関連する使用上の注意

全製剤共通
(1) 治療に際しては妊娠していないことを確認し、また、治療期間中は非ホルモン性の避妊をさせること。

(2) エストロゲン低下作用に基づく骨塩量の低下がみられることがあるので、長期にわたり投与する場合には、可能な限り骨塩量の検査を行い慎重に投与すること。

4週製剤(3.75mg)
本剤は4週間持続の徐放性製剤であり、4週を超える間隔で投与すると下垂体−性腺系刺激作用により性腺ホルモン濃度が再度上昇し、臨床所見が一過性に悪化するおそれがあるので、4週に1回の用法を遵守すること。
12週製剤(SR11.25mg)
本剤は12週間持続の徐放性製剤であり、12週を超える間隔で投与すると下垂体−性腺系刺激作用により性腺ホルモン濃度が再度上昇し、臨床所見が一過性に悪化するおそれがあるので、12週に1回の用法を遵守すること。
24週製剤(PRO22.5mg)
本剤は24週間持続の徐放性製剤であり、24週を超える間隔で投与すると下垂体-性腺系刺激作用により性腺ホルモン濃度が再度上昇し、臨床所見が一過性に悪化するおそれがあるので、24週に1回の用法を遵守すること。

(閉経前乳癌以外の効能・効果に対する用法・用量については最新の添付文書をご覧ください。)

リュープリン注射用キット3.75mg、SR注射用キット11.25mg及びPRO注射用キット22.5mgの使用法

リュープリン注射用キット3.75mg、SR 注射用キット11 .25mg 及びPRO 注射用キット22 .5mg の使用法

リュープリン注射用キット3.75mgには25ゲージ、リュープリンSR注射用キット11.25mg及びリュープリンPRO注射用キット22.5mgには23ゲージの注射針が装着されている。

使用上の注意

(閉経前乳癌以外の効能・効果に対する使用上の注意等については最新の添付文書をご覧ください。)

1.慎重投与 :次の患者には慎重に投与すること

全製剤共通

粘膜下筋腫のある患者[出血症状が増悪することがある。]

2.重要な基本的注意

全製剤共通

(1) 本剤は内分泌療法剤であり、閉経前乳癌に対し使用する場合には、がんに対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤による治療が適切と判断される患者についてのみ使用すること。

(2) 初回投与初期に、高活性LH-RH誘導体としての下垂体-性腺系刺激作用による血清エストロゲン濃度の上昇に伴って骨疼痛の一過性増悪等がみられることがあるが、このような症状があらわれた場合には対症療法を行うこと。

(3) 本剤で抗腫瘍効果が得られず進行を認めた場合は、投与を中止すること。

(4) 更年期障害様のうつ状態があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察すること。(「重大な副作用」の項参照)

12週製剤(SR11.25mg)

‌本剤は12週間持続性の製剤であり、徐放性の薬剤が注射部位に長くとどまり、硬結等の注射部位反応が発現することがあるので、注射部位を毎回変更し、注射部位をもまないように患者に説明するなど十分注意して投与すること。(「副作用」「適用上の注意」の項参照)

24週製剤(PRO22.5mg)

‌本剤は24週間持続性の製剤であり、徐放性の薬剤が注射部位に長くとどまり、硬結等の注射部位反応が発現することがあるので、注射部位を毎回変更し、注射部位をもまないように患者に説明するなど十分注意して投与すること。(「副作用」「適用上の注意」の項参照)

3.副作用

全製剤共通

本剤は徐放性製剤であるので、最終投与後も薬効持続期間中は患者の状態を観察すること。

4週製剤(3.75mg)

‌閉経前乳癌での承認時までの調査では100症例中64例(64.0%)に、製造販売後の使用成績調査(再審査終了時点)では292症例中34例(11.6%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。
‌以下の副作用は上記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。

12週製剤(SR11.25mg)

国内臨床試験において安全性が評価された93症例中90例(96.8%)に臨床検査値の異常を含む副作用が報告された。自他覚的副作用については低エストロゲン症状、注射部位障害等が重点的に調査され、主たる副作用は、熱感・ほてり・のぼせ72例、頭痛・頭重45例、発汗・寝汗18例、注射部位障害42例(主として軽度の硬結)、悪心・嘔吐21例であり、1例は熱感・頭重感・悪心により、1例は注射部位硬結・痛みにより中止された。また、主たる臨床検査値異常は、γ-GTP上昇16例、ALT(GPT)上昇14例、AST(GOT)上昇11例等であった。
‌海外臨床試験において安全性が評価された294症例中280例(95.2%)に臨床検査値の異常を含む副作用が報告された。主たる副作用は、ほてり245例、体重増加234例、多汗228例等であった。
‌製造販売後調査(再審査終了時点)では、635例中の121例(19.1%)に臨床検査値の異常を含む副作用が報告された。主たる副作用は、注射部位障害(注射部位硬結40例、注射部位疼痛17例、注射部位紅斑15例、注射部位腫脹10例)、ほてり35例等であった。
‌以下の副作用は上記の臨床試験・調査又は自発報告等、あるいは4週間持続の徐放性製剤での臨床試験・調査又は自発報告等で認められたものである。

24週製剤(PRO22.5mg)

国内臨床試験において、リュープロレリン酢酸塩として22.5mgが投与された83例中77例(92.8%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められた。主な副作用は、ほてり50.6%(42/83例)、注射部位硬結43.4%(36/83例)、注射部位疼痛28.9%(24/83例)、白血球数減少18.1%(15/83例)、関節痛16.9%(14/83例)、注射部位紅斑15.7%(13/83例)、注射部位腫脹14.5%(12/83例)、体重増加14.5%(12/83例)、頭痛13.3%(11/83例)、倦怠感12.0%(10/83例)、筋骨格硬直12.0%(10/83例)、多汗症10.8%(9/83例)、動悸8.4%(7/83例)、脂肪肝7.2%(6/83例)、注射部位内出血6.0%(5/83例)、心電図QT延長6.0%(5/83例)、骨粗鬆症6.0%(5/83例)、不眠症6.0%(5/83例)、閉経期症状6.0%(5/83例)、高血圧6.0%(5/83例)等であった。
以下の副作用は上記の臨床試験、あるいは4週間又は12週間持続の徐放性製剤での臨床試験・調査又は自発報告等で認められたものである。

全製剤共通

(1) 重大な副作用

1)発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎(0.1%未満)があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

2)‌アナフィラキシー(0.1%未満)があらわれることがあるので、問診を十分に行い、投与後は十分に観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

3)AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

4)糖尿病の発症又は増悪(頻度不明)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

5)下垂体卒中(頻度不明)が下垂体腺腫患者で報告されているので、初回投与直後に頭痛、視力・視野障害等があらわれた場合には、検査のうえ外科的治療等の適切な処置を行うこと。

6)心筋梗塞、脳梗塞、静脈血栓症、肺塞栓症等の血栓塞栓症(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

7)エストロゲン低下作用に基づく更年期障害様のうつ状態(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので患者の状態を十分に観察すること。

(2) その他の副作用(閉経前乳癌の場合)

5%以上0.1〜5%未満0.1%未満頻度不明

1)低エストロゲン症状

ほてり、熱感、のぼせ、肩こり、頭痛、不眠、めまい、発汗性欲減退、冷感、視覚障害、情緒不安定
2)女性生殖器不正出血、腟乾燥、性交痛、腟炎、帯下増加、卵巣過剰刺激症状、乳房の疼痛・緊満感・萎縮
3)筋・骨格系関節痛、骨疼痛等の疼痛手指等のこわばり、腰痛、筋肉痛、筋痙攣、骨塩量の低下、血清リン上昇、高カルシウム血症
4)皮 膚痤瘡、皮膚乾燥、脱毛、多毛、爪の異常
5)精神神経系眠気、いらいら感、記憶力低下、注意力低下、知覚異常
6)過敏症発疹、そう痒
7)肝 臓注3)AST(GOT)、ALT(GPT)、AL-P、LDH、γ-GTP、ビリルビンの上昇黄疸
8)消化器悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、腹部膨満感、下痢、便秘、口内炎、口渇
9)循環器心悸亢進、血圧上昇
10)血 液赤血球増多、貧血、白血球減少、血小板減少、部分トロンボプラスチン時間延長
11)泌尿器系頻尿、排尿困難、BUNの上昇
12)投与部位注3)硬結
(SR11.25mg、PRO22.5mg)
疼痛、硬結(3.75mg)、発赤膿瘍、腫脹、潰瘍、そう痒、肉芽腫、腫瘤、熱感、壊死等の注射部位反応
13)その他疲労、倦怠感、脱力感、口唇・四肢のしびれ、手根管症候群、耳鳴、難聴、胸部不快感、浮腫、体重増加、下肢痛、息苦しさ、発熱、総コレステロール上昇、LDLコレステロール上昇、トリグリセライド上昇、高カリウム血症体重減少、味覚異常、甲状腺機能異常痙攣
  • 製造販売後の自発報告のため頻度不明
  • 注3)観察を十分に行うこと。

4.妊婦、産婦、授乳婦等への投与

全製剤共通

妊婦又は妊娠している可能性のある患者、授乳中の患者には投与しないこと。
[LH-RH誘導体による流産の報告があり、本剤の動物試験で胎児死亡の増加及び胎児体重の低値(ラット、ウサギ)1, 2, 3, 4)並びに骨格異常の増加傾向(ウサギ)1, 2, 3, 4)がみられている。また、ラットで乳汁への移行がみられている。]

5.適用上の注意

4週製剤(3.75mg)

(1) 投与経路

皮下注射のみに使用すること。[静脈注射により血栓症を誘発するおそれがある。]

(2) 投与法

1)注射針は25ゲージ又はそれよりも太いものを用いること(キット品には25ゲージの注射針が装着されている)。

2)皮下注射にあたっては下記の点に注意すること。

①注射部位は上腕部、腹部、臀部の皮下とすること。
②注射部位は毎回変更し、同一部位への反復注射は行わないこと。
③注射針が血管内に入っていないことを確認すること。
④注射部位をもまないように患者に指示すること。

(3) 調製法

1)用時調製し、懸濁後は直ちに使用すること。

2)バイアル品の懸濁液の粒子が沈降している場合は、泡立てない程度に揺り動かして粒子をよく再懸濁させて使用すること。

12週製剤(SR11.25mg)、24週製剤(PRO22.5mg)共通

(1) 投与経路

皮下注射のみに使用すること。[静脈注射により血栓症を誘発するおそれがある。]

(2) 投与法:皮下注射にあたっては下記の点に注意すること。

1)注射部位は上腕部、腹部、臀部の皮下とすること。

2)注射部位は毎回変更し、同一部位への反復注射は行わないこと。

3)注射針が血管内に入っていないことを確認すること。

4)注射部位をもまないように患者に指示すること。

(3) 調製法:用時調製し、懸濁後は直ちに使用すること。

6.その他の注意

全製剤共通

ラットにリュープロレリン酢酸塩として4週間持続の徐放性製剤0.8、3.6及び16mg/kg/4週を1年間、並びにリュープロレリン酢酸塩水溶液注射剤0.6、1.5及び4mg/kg/日を2年間それぞれ皮下投与した試験で、良性下垂体腺腫が認められたとの報告がある。5)

本総合製品情報概要に記載されている「製品情報(ドラッグインフォメーション)」は
以下の添付文書に基づいて作成されています。
リュープリン注射用3.75mg:2018年7月改訂(第23版)
リュープリン注射用キット3.75mg:2018年7月改訂(第23版)
リュープリンSR注射用キット11.25mg:2018年7月改訂(第13版)
リュープリンPRO注射用キット22.5mg:2018年7月改訂(第4版)

 1)大島洋次郎,他:薬理と治療. 1990;18(S3):589 [HB91H161]
 2)大島洋次郎,他:薬理と治療. 1990;18(S3):609 [HB91H162]
 3)大島洋次郎,他:薬理と治療. 1990;18(S3):633 [HB91H163]
 4)大島洋次郎,他:薬理と治療. 1990;18(S3):625 [HB91H164]
 5)茶谷文雄,他:薬理と治療. 1990;18(S3):575 [HB91H160]

閉経前乳癌編 臨床成績

禁忌を含む使用上の注意等は「添付文書」をご参照ください。