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3.安全性
Q1ボンベンディ静注用1300の臨床試験等での中和抗体(インヒビター)は認められていますか?
2つの臨床試験における中和抗体(インヒビター)の出現については以下の通りです。
① 国際共同第Ⅲ相試験(071001試験)
フォン・ヴィレブランド因子(von Willebrand factor:VWF)に対する全抗体及び中和抗体の出現は認められませんでした。血液凝固第Ⅷ因子(FVIII)に対する中和抗体の出現は認められませんでした1)。
CHO由来タンパク質、マウスIgG及び遺伝子組換えフューリンに対する抗体の出現は認められませんでした2)。
② 海外第Ⅲ相試験(071101試験)(外国人データ)
3型フォン・ヴィレブラン病(VWD)患者1例において抗VWF結合・非中和抗体の出現が認められました。VWF又はFVIIIに対する中和抗体が出現した被験者は報告されませんでした1)。
CHO由来タンパク質、マウスIgG及び遺伝子組換えフューリンに対する抗体の出現は認められませんでした2)。
① 国際共同第Ⅲ相試験(071001試験)2)
VWD患者(37例:日本人3例を含む)の出血事象に対するrVWF+rFVIII投与及びrVWF単独投与の止血効果、安全性及び忍容性の評価及び健康に関連した生活の質の変化を評価した試験
② 海外第Ⅲ相試験(071101試験)(外国人データ)2)
大手術又は小手術を受ける18歳以上の遺伝性かつ重度のVWD患者(15例)に、rVWFをrFVIIIと併用投与したとき又はrVWFを単独投与したときの全般的止血効果及び安全性を評価した試験
参考)ボンベンディ静注用1300に係る医薬品リスク管理計画書3)
重要な潜在的リスク |
インヒビターの発生 |
重要な潜在的リスクとした理由: ・血漿分画製剤を投与された患者におけるVWFに対するインヒビターの発現は稀であるが重篤な合併症であり、von Willebrand病の、主に3型の患者において5~10%に発現する1), 2)。 ・インヒビターを発生した患者で、VWF製剤の有効性が減弱又は消失することがあり、ときにアナフィラキシー反応を伴う場合がある3)。 注)von Willebrand病を有する患者を対象とした3つの臨床試験[第I相臨床試験(070701試験)及び第III相臨床試験(日本人を含む071001試験、071101試験)、80例のうち71例に承認された用量が投与された。] 1)James P, Lillicrap D, Mannucci P. Alloantibodies in von Willebrand disease. Blood. 2013; 122(5): 636-40. 2)Mannucci P, Federici A. Antibodies to von Willebrand factor in von Willebrand disease. Adv Exp Med Biol. 1995; 386: 87-92. 3)Mannucci P, Tamaro G, Narchi G, et al. Life-threatening reaction to factor VIII concentrate in a patient with severe von Willebrand disease and alloantibodies to von Willebrand factor. Eur J Haematol. 1987; 39(5): 467-70. |
- (参考資料)
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- ボンベンディ静注用1300 電子添文
- ボンベンディ静注用1300 インタビューフォーム
- ボンベンディ静注用1300に係る医薬品リスク管理計画書