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ニンラーロカプセル2.3mg・3mg・4mg くすりの相談FAQ抗悪性腫瘍剤(プロテアソーム阻害剤)

イキサゾミブクエン酸エステルカプセル

このFAQに記載の情報は、製品の適正使用にあたっての参考情報であり、全てのケースにあてはまるものではありません。そのため、「FAQ」の利用に関して生じた結果については、責任を負いかねますので、ご了承ください。製品のご使用にあたっては、最新の添付文書をご確認ください。また、製品に関してご不明な点がございましたら、弊社くすり相談室(0120-566-587)にお問い合わせください。

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2.用法用量

Q2
ニンラーロカプセル単剤による「多発性骨髄腫の維持療法」では、5サイクル以降も増量せずに、ニンラーロカプセル3mgの投与を継続してもよいか教えてください。

ニンラーロカプセル単剤による「多発性骨髄腫の維持療法」を受ける患者さんの状態によっては、医師の判断で5サイクル以降もニンラーロカプセル3mgでの継続投与が可能です。その場合、5サイクル以降であれば後々4mgに増量することは可能です。

国際共同第Ⅲ相臨床試験(C16019試験及びC16021試験)においては、臨床的効果を考え、ニンラーロカプセルの投与量は4サイクルまでは3mg、5サイクル以降は4mgとプロトコルで事前設定されました1, 2)

(参考)
<増量せず継続する際、開始用量が3mgで後に4mgに増量する理由>
ニンラーロカプセルのMTD(最大耐用量)である5.5mgの54%の用量となる3mgを開始用量(週1回の単剤投与)とした場合、Grade 2以上の有害事象は用量4mgと比較して、発現率が約10%から20%減少すると予測されます(図1参照)[国際共同第Ⅲ相臨床試験(C16019試験及びC16021試験)におけるロジスティック回帰分析による予測]1, 2)
また開始用量3mgは、「再発又は難治性の多発性骨髄腫」の患者さんに対する開始用量(週1回4mg)の1段階減量後の用量と同等です1, 2)
ニンラーロカプセル単剤による「多発性骨髄腫の維持療法」において、治療効果を最大限に発揮することを考慮し、プロトコルではサイクル5で4mgに増量することが事前設定されました1, 2)

■図11, 2)

(参考資料)
  1. 国際共同第Ⅲ相試験(C16019試験:TOURMALINE-MM3)ClinicalTrials.gov, NCT02181413, Study Protocol.
    Dimopoulos MA, et al.: Lancet. 2019; 393: 253-264.
    本試験はMillennium社(Takeda Oncology Company)の資金提供により実施され、著者にMillennium社の社員7名が含まれる。
    筆頭著者Dimopoulos MA以下12名が武田薬品工業株式会社から謝礼等を受領している。
  2. 国際共同第Ⅲ相試験(C16021試験:TOURMALINE-MM4)Dimopoulos MA, et al.: J Clin Oncol. 2020; 38(34): 4030-4041. [PMID: 33021870], Study Protocol.
    Dimopoulos MA, et al.: J Clin Oncol. 2020; 38(34): 4030-4041.
    本試験はMillennium社(Takeda Oncology Company)の資金提供により実施され、著者にMillennium社の社員4名、武田薬品工業株式会社の社員2名が含まれる。
    筆頭著者Dimopoulos MA以下12名が武田薬品工業株式会社から謝礼金などを受領している。