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リオベル配合錠LD・HD くすりの相談FAQ選択的DPP-4阻害薬/チアゾリジン系薬配合剤 -2型糖尿病治療剤-

アログリプチン安息香酸塩 /ピオグリタゾン塩酸塩

このFAQに記載の情報は、製品の適正使用にあたっての参考情報であり、全てのケースにあてはまるものではありません。そのため、「FAQ」の利用に関して生じた結果については、責任を負いかねますので、ご了承ください。製品のご使用にあたっては、最新の添付文書をご確認ください。また、製品に関してご不明な点がございましたら、弊社くすり相談室(0120-566-587)にお問い合わせください。

リオベル配合錠LD・HDの製品情報へ戻る

  1. 1.特殊背景患者
  2. 2.用法用量
  3. 3.安全性
  4. 4.製剤関連
  5. 5.その他

1.特殊背景患者

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの腎機能障害時の投与について教えてください。

中等度以上の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス値50mL/min未満※)では、排泄の遅延によりアログリプチンの血中濃度が上昇するので、リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは使用できません1)。用量調整可能なアログリプチン及びピオグリタゾンの各単剤を併用してください1)

参考)2)
腎機能障害者での検討[外国人データ]
アログリプチン安息香酸塩

軽度腎機能障害者(Ccr:51 ≦~≦ 80mL/min)、中等度腎機能障害者(Ccr:30 ≦~<50mL/min)、高度腎機能障害者(Ccr:< 30mL/min)、末期腎不全罹患者(血液透析を必要とする)及び各腎機能障害患者と年齢、性別を対応させた健康成人各6例にアログリプチンとして50mgを空腹時に単回投与したときの薬物動態パラメータは下記のとおりでした。AUCが年齢と、性別を対応させた健康成人と比較して中等度腎機能障害者で2.1倍、高度腎機能障害者で3.2倍、末期腎不全罹患者で3.8倍に増加しました。

■薬物動態パラメータ

腎機能
障害の
程度
軽度
障害者
健康
成人
中等度
障害者
健康
成人
高度
障害者
健康
成人
末期
腎不全
罹患者
健康
成人
Cmax(ng/mL)313.34278.22326.58229.60309.12243.31261.87198.84
Tmax(h)a)1.250.681.251.252.751.512.002.75
AUC0-inf(ng・h/mL)5506.563216.926430.033034.0112342.823521.2415037.053154.58
T1/2(h)b)40.4127.8940.0125.6160.9223.1280.0428.65

調整済み幾何平均、a)中央値、b)算術平均、各n=6


ピオグリタゾン塩酸塩
 該当資料なし

【用法・用量に関連する使用上の注意】

(1)中等度以上の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス値 が50mL/min未満※)では、排泄の遅延によりアログリプチンの血中濃度が上昇するので本剤は使用せず、アログリプチン 安息香酸塩及びピオグリタゾン塩酸塩の各単剤を併用すること。(【薬物動態】の項参照)

※クレアチニンクリアランスに相当する血清クレアチニンの換算値:
男性では>1.4mg/dL、女性では>1.2mg/dL(年齢60歳、体重65kgの場合)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書
  2. リオベル配合錠 インタビューフォーム

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの透析患者さんへの投与について教えてください。

重篤な腎機能障害のある患者は「禁忌」です1)
重篤な腎障害のある患者では、インスリン(外因性・内因性)の代謝が阻害され蓄積するおそれがあり、加えてピオグリタゾンのインスリン抵抗性の改善が相加的に作用し低血糖が発現しやすくなる可能性があるため、「禁忌」としています2)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書
  2. リオベル配合錠 新医薬品の「使用上の注意」の解説2011年9月作成、p13-14.

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDが、重篤な腎機能障害がある患者さんに投与禁忌になっている理由について教えてください。

重篤な腎障害のある患者さんでは、インスリン(外因性・内因性)の代謝が阻害され蓄積するおそれがあり、加えてピオグリタゾンのインスリン抵抗性の改善が相加的に作用し低血糖が発現しやすくなる可能性があるため、「禁忌」としています1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 新医薬品の「使用上の注意」の解説2011年9月作成、p13-14.

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの肝機能障害のある患者さんへの投与について教えてください。

肝機能障害のある患者さんを対象とする国内臨床試験は実施していません。
弊社で具体的な投与量を定めた資料はありません。なお、ピオグリタゾンは主に肝臓で代謝されるため、重篤な肝機能障害患者さんは蓄積性を考え「禁忌」に該当します1)

参考)1)
[外国人データ]
中等度肝機能障害者(Child-Pugh※スコアが7~9、8例)及び健康成人(8例)にアログリプチンとして25mgを単回投与した時, 中等度肝機能障害者のCmax、AUCは、健康成人と比較してそれぞれ7.7%、10.1%減少した。
※:ビリルビン、アルブミン、PT又はINR、肝性脳症、腹水症の状態からスコア化する分類

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは、手術前後の患者さんに「禁忌」ですがインスリン投与に切り替えるべきですか?

手術前後の患者さんは「禁忌」です1)
手術前後の患者さんでは、精神的なストレス、手術侵襲による身体的ストレス、術後の感染症等による血糖コントロール状況の変化が考えられることから、安定した血糖値が得られるまでインスリンによる的確な血糖管理が望まれます2)

【禁忌】
(5)重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書
  2. リオベル配合錠 新医薬品の「使用上の注意」の解説 2011年9月作成、p14.

膀胱癌患者さん、膀胱癌既往患者さんにリオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDを投与しても大丈夫ですか?

膀胱癌治療中の患者さんにはリオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの投与を避けてください。
膀胱癌の既往を有する患者さんには本剤の有効性及び危険性を十分に勘案した上で、投与の可否をご判断ください。

リオベル添付文書の使用上の注意の「重要な基本的注意」及び「その他の注意」には、以下の記載があります。

2.重要な基本的注意1)
(5)ピオグリタゾンを投与された患者で膀胱癌の発生リスクが増加する可能性が完全には否定できないので、以下の点に注意すること。
1)膀胱癌治療中の患者には投与を避けること。また、特に、膀胱癌の既往を有する患者には本剤の有効性及び危険性を十分に勘案した上で、投与の可否を慎重に判断すること。
2)投与開始に先立ち、患者又はその家族に膀胱癌発症のリスクを十分に説明してから投与すること。また、投与中に血尿、頻尿、排尿痛等の症状が認められた場合には、直ちに受診するよう患者に指導すること。
3)投与中は、定期的に尿検査等を実施し、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。また、投与終了後も継続して、十分な観察を行うこと。
9.その他の注意1)
(1)ラット及びマウスにピオグリタゾンを24ヵ月間強制経口投与した試験では、ラット雄の3.6mg/kg/日以上の群に膀胱腫瘍がみられた。
(2)海外で実施した糖尿病患者を対象とした疫学研究(10年間の大規模コホート研究)において、ピオグリタゾンの膀胱癌の発生リスクに統計学的な有意差は認められなかったが、膀胱癌の発生リスク増加の可能性を示唆する疫学研究も報告されている。
(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

2.用法用量

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの粉砕服用は可能ですか?

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDを粉砕して服用することは、承認外の用法となります。粉砕したものをヒトに投与した際の有効性、安全性は確立していませんので、弊社からはお勧めしていません。

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの簡易懸濁法は可能ですか?

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDを懸濁して投与することは、承認外の用法となります。
懸濁したものをヒトに投与した際の有効性、安全性は確立していませんので、弊社からはお勧めしていません。

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDが処方できる条件について教えてください。

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは2型糖尿病治療の第一選択薬として使用しないでください1)

また、原則として、以下の場合に処方をご検討ください。
アログリプチン25mgとピオグリタゾン15mgを併用して効果が安定している場合は、リオベル配合錠LDに変更が可能です。アログリプチン25mgとアピオグリタゾン30mgを併用して効果が安定している場合は、リオベル配合錠HDに変更が可能です。また、アログリプチン25mg単剤、あるいはピオグリタゾン15mg~30mg単剤で効果不十分な場合も切り替えが可能です。

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは、第一選択薬として使用できますか?

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは、第一選択薬として用いることはできません。

【効能・効果】
2型糖尿病
ただし、アログリプチン安息香酸塩及びピオグリタゾン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る。

<効能・効果に関連する使用上の注意>
(1)本剤を2型糖尿病治療の第一選択薬としないこと。
(2)原則として、以下の場合に、本剤の使用を検討すること。
1)既にアログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1日25mg)及びピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)を併用し状態が安定している場合
2)アログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1日25mg)単剤の治療により効果不十分な場合
3)ピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)単剤の治療により効果不十分な場合
(3)本剤投与中において、本剤の投与がアログリプチン安息香酸塩及びピオグリタゾン塩酸塩の各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断すること。
(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは、他の糖尿病薬との併用は可能ですか?

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは他の糖尿病用薬の併用における安全性は検討されていません1)
併用に際しては【使用上の注意】慎重投与、併用注意の項を参照ください1)
また、他の糖尿病薬との保険請求の可否については、請求先の審査機関でご確認ください。

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

リオベル配合錠LD又はリオベル配合錠HDをSU薬と併用する際、SU薬を減量する必要はありますか?

リオベル配合錠LD・HDと他の糖尿病用薬の併用における安全性は検討されていません1)

日本糖尿病学会より『インクレチン(GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬)の適正使用に関するRecommendation(リコメンデーション)』が通知されています1)
その中には以下の提案がされています。

SU薬とDPP-4阻害薬の併用では、SU薬を以下の用量まで減量することが望ましいとされています。

・グリメピリド2mg/日以下
・グリベンクラミド1.25mg/日以下
・グリクラジド40mg/日以下

特に高齢者(65歳以上)、軽度腎機能低下者(血清Cr1.0mg/dl以上)、あるいは両者が併存する場合には、DPP-4阻害剤追加の際にSU剤の減量が必須となっています。

保険請求の可否は、請求先の審査機関でご確認ください。

(参考資料)
  1. インクレチン(GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬)の適正使用に関する委員会
    <Recommendation>日本糖尿病学会ホームページ(学会からのお知らせ)2011年09月29日修正
    http://www.fa.kyorin.co.jp/jds/uploads/photos/797.pdf(閲覧日:2019年2月14日)

女性にはリオベル配合錠LDから投与を開始した方がよいのですか?

ピオグリタゾンの投与により浮腫が比較的女性に多く報告されているので、女性に投与する場合は、浮腫の発現に留意し、これまでのピオグリタゾンの投与量を考慮のうえ、リオベル配合錠LDからの投与開始を検討してください1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

高齢者にはリオベル配合錠LDから投与を開始した方がよいのですか?

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、高齢者に投与する場合は、これまでのピオグリタゾンの投与量を考慮のうえ、リオベル配合錠LDからの投与開始を検討してください1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

3.安全性

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDが重症感染症の患者さんに禁忌の理由について教えてください。

重症感染症を合併する糖尿病では、感染によるインスリン抵抗性の増大などにより血糖値が著しく上昇し糖尿病性昏睡に至ることもあり、インスリンによる的確な血糖管理が望まれるためです1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠新医薬品の「使用上の注意」の解説2011年9月作成, p13-14.

4.製剤関連

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの薬価基準収載日について教えてください。

リオベル配合錠LD、リオベル配合錠HDの薬価基準収載日は2011年9月12日です1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠インタビューフォーム

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの発売日について教えてください。

リオベル配合錠LD、リオベル配合錠HDの発売日は2011年9月20日です1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 インタビューフォーム

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは、分包又は一包化は可能ですか?

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの分包後(単剤での分包、他剤との一包化)の安定性は検討していません。

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの1錠中の有効成分について教えてください。

◇リオベル配合錠LDは、アログリプチン25mgとピオグリタゾン15mgを含有しています1)
◇リオベル配合錠HDは、アログリプチン25mgとピオグリタゾン30mgを含有しています1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

リオベル配合錠HDの半錠は、リオベル配合錠LDの1錠と同じ含量ですか?

リオベル配合錠HDの半錠は、リオベル配合錠LDの1錠と同じ用量にはなりません。
◇リオベル配合錠LDは、アログリプチン25mgとピオグリタゾン15mgを含有しています1)
◇リオベル配合錠HDは、アログリプチン25mgとピオグリタゾン30mgを含有しています1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは、ハイリスク(特定薬剤管理指導加算)に該当しますか?

「糖尿病薬」であるリオベル配合錠LD とリオベル配合錠HDはハイリスク薬に該当します1)
保険請求の可否は、請求先の審査機関でご確認ください。

(参考資料)
  1. ハイリスク薬に関する業務ガイドライン(Ver.2.2):平成28年6月4日、一般社団法人 日本病院薬剤師会、p3.

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの重さ・大きさについて教えてください。

リオベル配合錠の重さ・大きさは下記のとおりとなります1)

リオベル配合錠LDリオベル配合錠HD
直径(mm)8.78.7
厚さ(mm)約5.0約5.0
質量(mg)約290約290
(参考資料)
  1. リオベル配合錠 インタビューフォーム

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの有効期間について教えてください。

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの有効期間は製造日から3年です。
(使用期限は、有効期間が満了する日の前月末日です。)
使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用してください1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 インタビューフォーム

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの代謝部位、代謝経路について教えてください。

◇アログリプチン
アログリプチンはCYP2D6によりN-脱メチル化体の活性代謝物M-Iに、また、N-アセチル化により非活性代謝物M-IIに代謝されるが、M-I及びM-IIのAUCはそれぞれ血漿中アログリプチンの1%未満及び6%未満であり、いずれも微量代謝物でした1)

◇ピオグリタゾン
ピオグリタゾンはCYP1A1、CYP1A2、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4の複数の分子種が関与しエーテル部の開裂, エチレン部分の酸化,エチル基の酸化などを受けてM-I~VIに代謝されます1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの排泄部位、排泄経路について教えてください。

◇アログリプチン
主に尿中に排泄されます。
健康成人(8例)にアログリプチンとして25mgを1日1回7日間反復投与した時、投与216時間後までのアログリプチンの累積尿中排泄率は72.8%でした1)

◇ピオグリタゾン
主排泄経路はマウス、ラット、イヌでは糞であるのに対し、サルでは尿でした。

健康成人を対象にピオグリタゾンとして30mgを早朝空腹時に経口投与したとき、投与48時間までの非抱合体と抱合体を含む累積尿中排泄率は29.6%でした。その主成分はM-V(12.4%)、M-VI(7.8%)、M-IV(7.7%、M-IV-Sを含む)でした1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 インタビューフォーム

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの作用機序について教えてください。

◇アログリプチン
アログリプチンは食事の経口摂取刺激により腸管から血中に分泌されるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)を不活性化するジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)活性を阻害することにより、GLP-1の血中濃度を上昇させ、糖濃度依存的に膵臓からのインスリン分泌を促進させる1)

◇ピオグリタゾン
ピオグリタゾンはインスリン受容体のインスリン結合部以降に作用してインスリン抵抗性を軽減し、肝における糖産生を抑制し、末梢組織における糖利用を高め血糖を低下させる。この作用は、インスリン抵抗性の主因である細胞内インスリン情報伝達機構を正常化することによると推測される1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDを半錠にすることは可能ですか?

◇リオベル配合錠LD
配合錠は半錠にしてお使いいただくことを想定した剤型ではありません。
また、割線がなく半錠にした際の含量均一性を担保できないため半分に割ることはお勧めしていません。なお、「半錠の安定性」は検討していません。

◇リオベル配合錠HD
配合錠は半錠にしてお使いいただくことを想定した剤型ではありません。
また、割線がなく半錠にした際の含量均一性を担保できないため半分に割ることはお勧めしていません。なお、「半錠の安定性」は検討していません。

5.その他

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの食事の影響について教えてください。

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは、食事の影響を受けます。
健康成人(11例)にアログリプチン/ピオグリタゾンとして25mg/30mgを食後投与した時、絶食下投与と比較してアログリプチンのCmaxは16.5%増加、AUCは6.5%減少、ピオグリタゾンのCmaxは20.9%増加、AUCは1.6%減少しました1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDをフィルムコーティング錠にした理由について教えてください。

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDは、有効成分に苦味があるためフィルムコーティング錠としています。ただし、味覚は客観的な評価が難しく、試験に基づいて検討した結果はありません。

リオベル配合錠LD又はリオベル配合錠HD投与中、急性膵炎を疑う症状について教えてください。

リオベル配合錠LD又はリオベル配合錠HD投与中、持続する激しい腹痛、嘔吐等の異常がみられた場合には、急性膵炎の発現を疑い、リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの投与を中止してください1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

浮腫が出た場合の対処法について教えてください。

浮腫が認められた場合には、減量あるいは中止するなど適切な処置を行ってください。
これらの処置によっても症状が改善しない場合には、必要に応じてループ利尿薬(フロセミド等)の投与等を考慮してください1)

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書

なぜ浮腫がおこるのか教えてください。

ピオグリタゾンがインスリン作用を増強することにより、腎尿細管でのナトリウムの再吸収を亢進し、循環血漿量を増加させることが考えられています1)
なお、インスリン療法中にも一過性に浮腫(インスリン浮腫)が生じることがあります。

(参考資料)
  1. リオベル配合錠 新医薬品の「使用上の注意」の解説2011年9月作成、p3.

リオベル配合錠LDとリオベル配合錠HD投与中に体重増加を伴う場合の対処法について教えてください。

急激な体重増加がみられた場合には直ちにリオベル配合錠LDまたはリオベル配合錠HDの服用を中止し、受診するよう患者さんに指導をしてください。
循環血漿量の増加によると考えられる場合には、心不全が増悪あるいは発症することがありますので、ループ利尿剤の投与等適切な処置が必要です。

また、チアゾリジンジオン誘導体は脂肪組織に対するインスリン作用を改善するので、脂肪が蓄積して体重の増加を認めることがあるため、リオベル配合錠LDまたはリオベル配合錠HDを投与中にも食事・運動療法の徹底は必要です。

参考)
体重増加を伴う場合の対処法の1例として「診断と治療(増刊号)95/Suppl」の記載をご紹介します。
体重が投与後6カ月で3kg、1年間で5kgを超える増加がみられる場合には、まず「浮腫」を除外し、もし脂肪組織量の増加が主な原因と考えられれば生活習慣を見直し食事療法の徹底など指導をしてください1)

【使用上の注意】2)
2. 重要な基本的注意
(1)循環血漿量の増加によると考えられる浮腫が短期間に発現し、また心不全が増悪あるいは発症することがあるので、下記の点に留意すること。
1)心不全の患者及び心不全の既往歴のある患者には投与しないこと。
2)投与中は観察を十分に行い、浮腫、急激な体重増加、心不全症状等がみられた場合には投与中止、ループ利尿剤(フロセミド等)の投与等適切な処置を行うこと。
3)服用中の浮腫、急激な体重増加、症状の変化に注意し、異常がみられた場合には直ちに本剤の服用を中止し、受診するよう患者を指導すること。
(参考資料)
  1. 戸辺一之ほか:診断と治療(増刊号)95/Suppl, 2007, p184-190.
  2. リオベル配合錠 添付文書

循環血漿量の増加によると考えられる急激な体重増加または浮腫がある場合の注意点について教えてください。

投与中は観察を十分に行い、浮腫、急激な体重増加、心不全症状等がみられた場合には投与中止、ループ利尿剤(フロセミドなど)の投与など適切な処置を行うことを検討ください1)

心不全の増悪又は発症は、循環血漿量の増加による心臓への影響として発現すると考えられ、投与中は浮腫、急激な体重増加、 心不全症状・徴候(息切れ、動悸、心胸郭比増大、胸水等)に十分注意し、これらの症状がみられた場合には、投与を中止し、ループ利尿剤(フロセミドなど)の投与など適切な処置を行ってください。特に心筋梗塞、狭心症、心筋症、高血圧性心疾患等の心疾患のある患者さんには慎重に投与してください2)

【使用上の注意】1)
2. 重要な基本的注意
(1)循環血漿量の増加によると考えられる浮腫が短期間に発現し、また心不全が増悪あるいは発症することがあるので、下記の点に留意すること。
1)心不全の患者及び心不全の既往歴のある患者には投与しないこと。
2)投与中は観察を十分に行い、浮腫、急激な体重増加、心不全症状等がみられた場合には投与中止、ループ利尿剤(フロセミド等)の投与等適切な処置を行うこと。
3)服用中の浮腫、急激な体重増加、症状の変化に注意し、異常がみられた場合には直ちに本剤の服用を中止し、受診するよう患者を指導すること。
(参考資料)
  1. リオベル配合錠 添付文書
  2. リオベル配合錠 新医薬品の「使用上の注意」の解説2011年9月作成, p24.

なぜ体重増加がおこるのか教えてください。

ピオグリタゾンの投与によって前駆脂肪細胞が小型脂肪細胞に分化すると、細胞数が投与前に比べて増えます。そこに、生活習慣が悪化すると、増えた小型脂肪細胞が大型の肥大脂肪細胞に成長し、通常は、肥大した脂肪細胞はアポトーシスがおこりますが、かなりの数の小型脂肪細胞が一斉に肥大化した場合、アポトーシスを誘導する作用が追いつかないため体重増加が起こると考えられています1)

(参考資料)
  1. 門脇 孝: 生活習慣病とPPARs, 2007, p91-97.

食事が摂れない場合(シックデイなど)のリオベル配合錠LDとリオベル配合錠HDの休薬について教えてください。

高血糖・ケトアシドーシスなどを回避するための特別な対応が必要な場合があるため、患者さんの自己判断で中断しないようにご指導ください。
糖尿病診療ガイドラインによると、アログリプチンの休薬については現在、コンセンサスが得られておらず休薬の有無が規定されていません1)
ピオグリタゾンについては、シックデイの間は休薬が可能であるとされています1)

(参考資料)
  1. 糖尿病診療ガイドライン2016, 日本糖尿病学会, 2016年6月, 南江堂, p462- 463.

低血糖症状について教えてください。

血液中の糖分が少なくなりすぎた状態で、急に強い異常な空腹感、動悸、力の抜けた感じ、冷汗、手足のふるえ、眼のちらつきなどが起こります。
また、頭が痛かったり、ぼんやりしたり、ふらついたり、いつもと人柄の違ったような異常な行動をとることもあります。ひどい場合には、けいれんを起こしたり意識を失うこともあります1)

  • 交感神経刺激症状:血糖値が正常の範囲を超えて急速に降下した結果生じる症状で、発汗、不安、動悸、頻脈、手指振戦、顔面蒼白などがあります2)
  • 中枢神経症状:血糖値が50mg/dL程度に低下したことにより生じる症状で、中枢神経のエネルギー不足を反映します2)
  • 頭痛、眼のかすみ、空腹感、眠気(生あくび)などがあり、50mg/dL以下ではさらに意識レベルの低下、異常行動、けいれんなどが出現し昏睡に陥ります2)
  • 自律神経障害のために交感神経刺激症状が欠如する場合や、繰り返して低血糖を経験する場合には、低血糖の前兆がないまま昏睡に至ることがあるので注意を要します2)
(参考資料)
  1. リオベル配合錠 服薬指導箋
  2. 糖尿病治療ガイド2018-2019: 日本糖尿病学会 編・著、文光堂、p77.

リオベル配合錠を服用中、低血糖症状が起こった場合の対応について教えてください。

患者さんには軽い症状のうちは砂糖、ブドウ糖など糖分をとると症状がよくなること、日頃から糖分を持ち歩き、低血糖症状があらわれた場合はがまんせずにその場ですぐ糖分をとるよう指導ください1)

参考)2)

  • 経口摂取が可能な場合は、ブドウ糖10g、又はブドウ糖を含む飲料150~200mLを摂取させる。
  • 砂糖(ショ糖)では20gを飲みますが、ブドウ糖以外の糖類では症状の改善効果は遅延します。
  • α-グルコシダーゼ阻害剤服用中の患者さんには必ずブドウ糖をとること、約15分後、低血糖がなお持続するようであれば再度同一量を飲ませる。
  • 医師が対応する際、経口摂取が困難な場合には、血糖値を測定し、低血糖症であることを確かめ、50%グルコース注射液20mL(20%グルコースならば40mL)を静脈内に投与する。改めて血糖値を測定し意識の回復と血糖値の上昇を確認する。意識が回復したら炭水化物の経口摂取を勧め、回復しない場合はグルコースの静脈内投与を繰り返す。
(参考資料)
  1. リオベル配合錠 服薬指導箋
  2. 糖尿病治療ガイド2018-2019: 日本糖尿病学会 編・著、文光堂、p78.