サイトマップお問合わせ

  • 新規会員登録
  • ログイン

カボメティクス錠20mg・60mg くすりの相談FAQ抗悪性腫瘍剤/キナーゼ阻害剤

カボザンチニブリンゴ酸塩

このFAQに記載の情報は、製品の適正使用にあたっての参考情報であり、全てのケースにあてはまるものではありません。そのため、「FAQ」の利用に関して生じた結果については、責任を負いかねますので、ご了承ください。製品のご使用にあたっては、最新の添付文書をご確認ください。また、製品に関してご不明な点がございましたら、弊社くすり相談室(0120-566-587)にお問い合わせください。

カボメティクス錠20mg・60mgのFAQ一覧へ戻る

1.特殊背景患者

Q1
腎機能障害患者さん・透析患者さんへのカボメティクス錠の投与について教えてください。

カボメティクス錠の添付文書には、腎機能障害患者さん・透析患者さんに対する注意喚起はありません。

腎機能障害の程度に応じた初回用量の規定はなく、通常量で開始します。その後は添付文書の7.3の減量基準を元に減量、休薬、中止1)をご判断ください。

7. 用法及び用量に関連する注意
〈効能共通〉

7.3 20mg錠と60mg錠の生物学的同等性は示されていないため、60mgを投与する際には20mg錠を使用しないこと。

参考)
添付文書16.6.1に記載されている軽度腎機能障害患者における薬物動態の評価(外国人データ)について示します1)

本剤(カプセル剤*1)60mgを軽度腎機能障害患者*2(10例)又は中等度腎機能障害患者*3(10例)に投与したとき、腎機能正常被験者(10例)と比較して、Cmaxの幾何平均値はそれぞれ19%及び3%増加し、AUCinfの幾何平均値はそれぞれ30%及び6%増加しました。なお重度腎機能障害患者*4に与える影響については検討していません。

*1 カプセル剤は本邦未承認
*2 軽度腎機能障害患者:[eGFR(mL/min/1.73m2)が60以上89以下]
*3 中等度腎機能障害患者:[eGFR(mL/min/1.73m2)が30以上59以下]
*4 重度腎機能障害患者:[eGFR(mL/min/1.73m2)が29以下]

【透析の除去率】
透析等による除去率はインタビューフォーム上「該当資料なし」となっており、情報がございません2)
カボメティクスの血漿蛋白結合率が99.7%以上である点1)を考慮すると、血液透析では除去されないと考えられます。

16. 薬物動態
16.3 分布

16.3.1 蛋白結合率
カボザンチニブの血漿蛋白結合率を検討した結果、検討したすべての濃度(0.2、1.0、10.0μmol/L)で99.7%以上であった(in vitro)。
腎機能障害又は肝機能障害を有する被験者から採取した血液検体を用いて、カボザンチニブの血漿蛋白結合率を投与前の検体及び投与後4時間の検体で評価した。カボザンチニブ血漿中蛋白結合率は投与前及び投与後4時間ともに健康成人、腎機能障害患者、肝機能障害患者で同程度(99.43%~99.86%)であった(外国人データ)。

(参考資料)
  1. カボメティクス錠20mg・60mg 添付文書
  2. カボメティクス錠20mg・60mg インタビューフォーム