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アジルバ錠10mg・20mg・40mg くすりの相談FAQ持続性AT1レセプターブロッカー

アジルサルタン錠

このFAQに記載の情報は、製品の適正使用にあたっての参考情報であり、全てのケースにあてはまるものではありません。そのため、「FAQ」の利用に関して生じた結果については、責任を負いかねますので、ご了承ください。製品のご使用にあたっては、最新の添付文書をご確認ください。また、製品に関してご不明な点がございましたら、弊社くすり相談室(0120-566-587)にお問い合わせください。

アジルバ錠10mg・20mg・40mgの製品情報へ戻る

  1. 1.特殊背景患者
  2. 2.用法用量
  3. 3.安全性
  4. 4.製剤関連
  5. 5.その他

1.特殊背景患者

腎機能障害のある患者さんへのアジルバ錠の投与について教えてください。

重篤な腎機能障害のある患者さんは、腎機能を悪化させるおそれがあるため、慎重投与となっています1)
重篤な腎機能障害患者に対しては、アジルバ錠20mgより低用量からの投与開始を検討してください2)

投与中は腎機能や電解質などに注意し、増量する場合は、患者の状態を十分に観察しながら徐々に行ってください。

【使用上の注意】1)
1.慎重投与
(3)重篤な腎機能障害のある患者
[腎機能を悪化させるおそれがある。eGFR 15mL/min/1.73m2未満の患者での使用経験は少ないので、このような患者に対しては、低用量から投与を開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うなど慎重に投与すること。]

参考)
日本腎臓病薬物療法学会の「腎機能別薬剤投与量」3)
本データはあくまでも参考であり、腎機能低下時の薬物投与については必要に応じて腎臓専門医に相談してください。

GFR又はCCr(mL/min) 腎障害 投与方法
60(mL/min)以上 正常又は軽度低下 常用量:1日1回20mg
最大:1日40mg
60~30(mL/min) 軽度~高度低下 腎機能正常者に比し末期腎不全患者ではAUCが約1.5倍上昇するため、腎機能正常者と同量 を慎重投与(低用量から開始)
30~15(mL/min) 高度低下
15(mL/min)未満 末期腎不全
血液透析(HD)
腹膜透析(PD)

GFR:糸球体ろ過量、CCr:クレアチニン・クリアランス

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書
  2. アジルバ錠 新医薬品の「使用上の注意」の解説 2015年7月作成、p12.
  3. 腎機能別薬剤投与量POCKET BOOK:日本腎臓病薬物療法学会 編集、じほう社、2016年6月20日、p86-87.

透析患者へのアジルバ錠の投与量について教えてください。

重篤な腎機能障害のある患者さんは、腎機能を悪化させるおそれがあるため、慎重投与となっています1)
なお、血液透析中の患者さんは、急激な血圧の低下を起こすおそれがあるので、アジルバ錠20mgより低用量からの投与開始を検討してください2)
また、投与中は血圧、腎機能及び患者さんの状態を十分に観察しながら慎重に行ってください。

【使用上の注意】1)
1.慎重投与
(3)重篤な腎機能障害のある患者
[腎機能を悪化させるおそれがある。eGFR 15mL/min/1.73m2未満の患者での使用経験は少ないので、このような患者に対しては、低用量から投与を開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うなど慎重に投与すること。]

参考)
日本腎臓病薬物療法学会の「腎機能別薬剤投与量(1.特殊患者背景「Q1.腎機能障害のある患者さんへのアジルバ錠の投与について教えてください。」に掲載)」
血液透析による除去率のデータ(1.特殊患者背景「Q4.アジルバ錠は透析により除去されますか?(透析性はありますか?)」に掲載)

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書
  2. アジルバ錠 新医薬品の「使用上の注意」の解説 2015年7月作成、p12, 20.

肝機能障害のある患者さんへのアジルバ錠の投与について教えてください。

肝機能障害のある患者さんには、慎重投与となっています。
中等度の肝機能障害患者さんにおいて、アジルバ錠の血中濃度(AUC)が上昇することが報告されている1)ので、慎重に投与していただく必要があります。
弊社で具体的な投与量を定めた資料はありません。

【使用上の注意】1)
1.慎重投与
(4)肝機能障害のある患者
[外国において、中等度の肝機能障害患者でアジルサルタンの血中濃度(AUC)は、健康成人と比較して64%上昇することが報告されている。高度な肝機能障害患者での使用経験はない]

参考)
肝機能障害患者における薬物動態[外国人データ]2)
軽度~中等度肝機能障害者(Child−Pughスコアが5~6の軽度肝機能障害者8例、7~9の中等度肝機能障害者8例、計16例)及び健康成人(16例)を対象にアジルサルタン メドキソミルとして40mgを単回投与(投与1日目)、2日間休薬後、反復投与(投与4~8 日目)を行った。
反復投与した時、健康成人と比べて軽度肝機能障害者のCmax は7.7%減少、AUC は27.9%増加、中等度肝機能障害者のCmax、AUCはそれぞれ17.9%、64.4%増加した。
※アジルサルタンのプロドラッグ体(国内未承認)

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書
  2. アジルバ錠 インタビューフォーム

アジルバ錠は透析により除去されますか?(透析性はありますか?)

アジルバ錠のプロドラッグ体であるアジルサルタン メドキソミル製剤の海外での検討では、血中のアジルサルタンは透析により除去されませんでした1)
なお、アジルバ錠は重篤な腎機能障害のある患者さんには「慎重投与」になっています2)
※アジルサルタンのプロドラッグ体(国内未承認)

参考)
血液透析による除去率のデータ1)[外国人データ]
透析治療中の末期腎機能障害者6例を対象にアジルサルタン メドキソミルとして40mgを単回投与したとき、ダイアライザーからアジルサルタン及び代謝物M−IIはほとんど検出されず、動脈及び静脈の血漿サンプルにおけるアジルサルタン及び代謝物M-IIの平均濃度は同程度であった。
これらより、血液透析によりアジルサルタン及び代謝物M-IIは除去されないと考えられた。
※アジルサルタンのプロドラッグ体(国内未承認)

(承認時資料:2012年1月)

注意:本剤の用法・用量
通常、成人にはアジルサルタンとして20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は40mgとする。

(参考資料)
  1. アジルバ錠 インタビューフォーム
  2. アジルバ錠 添付文書

2.用法用量

簡易懸濁法によるアジルバ錠の経管投与は可能ですか?

アジルバ錠を懸濁して投与することは、承認外の用法となります。 懸濁した場合の体内動態、有効性、安全性を検討したデータはありません。

アジルバ錠の経管投与は可能ですか?

アジルバ錠を懸濁して経管投与することは、承認外の用法となります。 経管投与した場合の体内動態、有効性、安全性を検討したデータはありません。

胃瘻チューブからのアジルバ錠の投与は可能ですか?

アジルバ錠を懸濁して投与することは、承認外の用法となります。 懸濁した場合の体内動態、有効性、安全性を検討したデータはありません。

他のARB(カンデサルタン錠)からのアジルバ錠への切り替え用量について教えてください。

アジルバ錠の常用量は、20mg/日です。アジルバ錠とカンデサルタン錠の換算量の目安は、国内臨床試験では、アジルバ錠20mgはカンデサルタン錠8mgより、またアジルバ錠40mgはカンデサルタン錠12mgより有意な降圧効果が認められました1)

参考)日本人高血圧患者において、クロスオーバー法による収縮期血圧を主要評価項目とする非劣性試験で、 カンデサルタン錠8mgと比較してアジルバ錠10mgは非劣性の結果でした2)。 ただし、収縮期血圧も拡張期血圧もアジルバ錠10mgで有意に低下していました。

(参考資料)
  1. アジルバ錠 インタビューフォーム
  2. Takahara M, et. al.:Hypertension Research 2014; 37(9): 852-857.

アジルバ錠20mgより低用量からの開始が望ましい患者さんについて教えてください。

次のような患者さんでは、アジルバ錠20mgより低用量からの投与開始を検討し、慎重に投与してください。

  1. 緩徐な降圧が望ましい患者さん
  2. 重篤な腎機能障害のある患者さん1)
  3. 急激な血圧の低下を起こすおそれがある患者さん、例えば、血液透析中の患者さん、厳重な減塩療法中の患者さん、利尿降圧剤投与中の患者さん1)
  4. 高齢者1)

参考)
高血圧治療ガイドライン2014において、「心不全」患者さん、「腎疾患」患者さん、「高齢者」等では、低用量からの投与が推奨されています。

  • 心不全では RA(レニン-アンジオテンシン)系が活性化されているためRA系阻害薬の降圧効果が大きいので、少量(たとえば各剤形とも1/4~1/2錠)から開始し、低血圧や腎機能低下などの副作用がないことを確かめながら漸増する3)
  • RA系阻害薬はすべてのステージのCKD(慢性腎臓病)患者に投与可能であるが、高齢者やGFR30mL/分/1.73m2未満のCKD患者では急速な腎機能の悪化や高 K(カリウム)血症がみられることがあるので、少量から開始し、腎機能や血清K値を緊密にモニターする4)
  • 高齢者高血圧においてはしばしば臓器血流障害、自動調節能障害が存在するため、厳格な降圧目標達成に際して、降圧のスピードに配慮が必要である。一般的に降圧薬の初期量は常用量の1/2量から開始し、めまいや立ちくらみなどの脳虚血性徴候や、狭心症状や心電図上の虚血性変化、QOLの低下の有無などに注意しつつ、4週から3か月の間隔で増量する5)
(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書
  2. アジルバ錠 新医薬品の「使用上の注意」の解説
  3. 高血圧治療ガイドライン2014:日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編集、2014年4月1日、ライフサイエンス出版、p66.
  4. 高血圧治療ガイドライン2014:日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編集、2014年4月1日、ライフサイエンス出版、p71.
  5. 高血圧治療ガイドライン2014:日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編集、2014年4月1日、ライフサイエンス出版、p93.

アジルバ錠40mgを最初から投与可能ですか?

アジルバ錠40mgは、「アジルバ錠20mg投与で効果不十分な患者さんにおける増量時の用量(最大投与量)」と考えます1)。ただし、患者さんの病態や他の降圧剤からの切り替えの場合で、アジルバ錠20mgで効果不十分と判断される場合もあると考えますので、患者さんの状況に応じて薬剤の投与量を選択してください。

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書

3.安全性

アジルバ錠を飲み忘れた場合について教えてください。

以下の内容について、患者さんにお伝えください。
アジルバ錠を飲み忘れた場合は、気が付いたときに1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間まで8時間以上あけるようにしてください。絶対に2回分を一度に飲まないでください1)

(参考資料)
  1. アジルバ錠 くすりのしおり

アジルバ錠は食事の影響は受けますか?

アジルバ錠は治験時に、薬物動態に対する食事の影響はないことが確認されています。
健康成人(12例)にアジルバ錠40mgを食後投与した時、未変化体のCmax、AUCは絶食下と比較して、それぞれ3.0%、8.4%減少しました1)。 この違いは、いずれも生物学的同等性基準の範囲内であり、アジルバ錠の薬物動態に対する食事の影響はありません2)

※AUC及びCmaxの比(食後投与/絶食下投与)の90%信頼区間が、いずれも「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」(平成18年11月24日、薬食審査発第1124004号)で定める生物学的同等性基準(80~125%)の範囲内であること。

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書
  2. アジルバ錠 申請資料概要 2.5.4.9.2.用法について

手術前24時間にアジルバ錠を投与しないことが望ましい理由について教えてください。

ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗剤)投与中の患者さんは、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下を起こす可能性があるからです1)。手術時には、失血や麻酔剤の使用などによる血圧低下に対してレニン-アンジオテンシン系が代償性に賦活するなどして血圧が維持されますが、術前にアジルバ錠を投与するとこの代償機転が作用せず、血圧維持が困難になるおそれがあります。少なくとも手術前24時間は投与しないことが望まれます2)

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書
  2. アジルバ錠 新医薬品の「使用上の注意」の解説 2015年7月作成、p20.

アジルバ錠の蓄積性について教えてください。

アジルバ錠は反復投与4日後までに定常状態に達し、7日間の反復投与による蓄積性は認められませんでした。

薬物動態
1.血中濃度 反復投与
健康成人にアジルバ錠20mg(12例)及びアジルバ錠40mg(12例)を1日1回7日間投与した時、血漿中濃度は投与4日後までに定常状態に達し、それぞれ蓄積性は認められませんでした。

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書
  2. アジルバ錠 インタビューフォーム

4.製剤関連

アジルバ錠の薬価基準収載日はいつですか?

アジルバ錠10mg アジルバ錠20mg アジルバ錠40mg
薬価基準収載
年月日
2014年5月30日 2012年4月17日
(参考資料)
  1. アジルバ錠 インタビューフォーム

アジルバ錠の発売日はいつですか?

アジルバ錠10mg アジルバ錠20mg アジルバ錠40mg
薬価基準収載
年月日
2014年6月18日 2012年5月28日
(参考資料)
  1. アジルバ錠 インタビューフォーム

アジルバ錠の剤形の重さ・大きさについて教えてください。

アジルバ錠の区別、規格及び性状は表の通りです。

アジルバ錠10mg アジルバ錠20mg アジルバ錠40mg
剤形 フィルムコーティング錠 両面割線入りのフィルムコーティング錠
錠剤の色 微黄赤色 微赤色 黄色
長径(mm) 8.2 9.1 9.1
短径(mm) 4.7 5.1 5.1
厚さ(mm) 約3.1 約3.3 約3.3
質量(mg) 約104 約135 約135
(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書
  2. アジルバ錠 インタビューフォーム

アジルバ錠の代謝部位、代謝経路について教えてください。

アジルバ錠は肝代謝型の薬剤です。脱炭酸とO-脱エチル化により代謝されます。
O-脱エチル化による代謝は主にCYP2C9が関与します。

参考)
アジルサルタンは脱炭酸により代謝物M-Iに、また、CYP2C9により代謝物M-IIに代謝されます。なお、M-I及びM-IIのAT1受容体の阻害作用は未変化体の約1/1,000でした(in vitro1)
アジルサルタンはCYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1及びCYP3A4を阻害せず、CYP3Aを誘導しませんでした(in vitro1)

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書

アジルバ錠の排泄部位、排泄経路について教えてください。

アジルバ錠は主に糞便中に排泄されます。

参考)
排泄部位及び経路[外国人データ]:
健康成人男子8例を対象に[14C]アジルサルタン40mgを単回経口服用したとき、[14C]アジルサルタン由来放射能は、主に糞便中に排泄されました。服用312時間後までの平均累積放射能の回収率は、尿+糞便中81.9%(糞便中52.6%、尿中29.3%)でした1)

排泄率:
健康成人にアジルサルタン20mg(12例)及び40mg(12例)を1日1回7日間反復服用した時、服用168時間までの未変化体の累積尿中排泄率はそれぞれ15.1%、14.6%でした2)

(参考資料)
  1. アジルバ錠 インタビューフォーム
  2. アジルバ錠 添付文書

アジルバ錠の有効期間について教えてください。

アジルバ錠の有効期間は、製造日から3年です。
(使用期限は、有効期間が満了する日の前月末日です。)
使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用してください。

(参考資料)
  1. アジルバ錠 インタビューフォーム

アジルバ錠の作用機序について教えてください。

アジルバ錠は、アンジオテンシンIIタイプ1(AT1)受容体に結合してアンジオテンシンIIと拮抗し、主にその強力な血管収縮作用を抑制することによって生ずる末梢血管抵抗の低下により降圧作用を示します1)

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書

アジルバ錠を半錠にすることは可能ですか?

◇アジルバ錠10mg
割線がありません。
半錠にした際の含量均一性を担保できないため半分に割ることはお勧めしていません。なお、「半錠の安定性」は検討していません。

◇アジルバ錠20mg
両面割線入りの錠剤であり、半錠にすることは可能です。

◇アジルバ錠40mg
両面割線入りの錠剤であり、半錠にすることは可能です。

アジルバ錠は分包又は一包化が可能ですか?

アジルバ錠の分包後(単剤での分包、他剤との一包化)の安定性は検討していません。

アジルバ錠の粉砕服用は可能ですか?

アジルバ錠の粉砕服用は、承認外の用法であり、粉砕したものをヒトに服用した際の有効性、安全性は確立していませんので、弊社からはお勧めしていません。

アジルバ錠は海外で発売されていますか?

アジルバ錠は海外では販売されていません。
本邦以外ではアジルサルタンのプロドラッグ体であるアジルサルタン メドキソミルが開発され、米国、ドイツ、スイス、メキシコ、アイルランドで販売されています。
(2013年2月現在)1)

本邦におけるアジルバ錠の効能・効果、用法・用量は以下のとおりであり、外国の承認状況とはことなります。

【効能・効果】
高血圧症
【用法・用量】
通常、成人にはアジルサルタンとして20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は40mgとする。

(参考資料)
  1. アジルバ錠 インタビューフォーム

ヒトでのアジルバ錠のバイオアベイラビリティについて教えてください。

アジルバ錠の治験時の外国人データでは、絶対的バイオアベイラビリティは75%でした1)

(参考資料)
  1. アジルバ錠 インタビューフォーム

アジルバ錠の吸収部位について教えてください。

ラットを用いた検討から、アジルバ錠の吸収部位は空腸及び十二指腸から主に未変化体のまま、門脈経由で吸収されると考えられています1)

参考)
薬物動態データ 吸収1)[ラット]
14C]アジルサルタン1mg/kgを消化管ループ形成ラットにループ内投与すると、血漿中放射能のAUC0-4は空腸ループ内投与群で最も高く、22.809μg・h/mLでした。次いで十二指腸、大腸、胃、回腸ループ内投与群の順に減少し、AUC0-4はそれぞれ10.690、4.977、2.363、1.203μg・h/mLでした。投与後4時間に消化管ループ内容物及びループ壁に残存していた放射能量は空腸ループ内投与群で最も少なく、投与量の31.5%であり、次いで十二指腸(54.6%)、大腸(78.4%)、胃(88.0%)、回腸(89.0%)の順に増加しました。以上の結果から、ラットにおいてアジルサルタンは空腸及び十二指腸から吸収されると考えられました。

14C]アジルサルタン1mg/kgを空腸ループ形成ラットにループ内投与すると、投与後2時間までに門脈血液中に投与量の21.4%の放射能が回収され、投与後2時間におけるループ内容物及びループ壁からはそれぞれ70.0%及び9.4%の放射能が回収されました。門脈血漿中放射能の多くはアジルサルタンでした。空腸ループ内容物及びループ壁内にはアジルサルタンに加えてM-Iが多く認められました。以上の結果からラットにおいて経口投与されたアジルサルタンは、主に未変化体として門脈経由で吸収されると考えられました。

(参考資料)
  1. アジルバ錠 インタビューフォーム

アジルバ錠の半減期(T1/2)について教えてください。

健康成人にアジルバ錠20mg(9例)及びアジルバ錠40mg(9例)を絶食下に単回服用した時、20mg服用時の半減期は13.2±1.4時間であり、40mg服用時の半減期は12.8±1.3時間でした1)。同様に、健康成人にアジルバ錠10mg(10例)を絶食下に単回服用した時、10mg服用時の半減期は13.1±1.4時間でした2)

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書
  2. アジルバ錠 製品情報概要

5.その他

ARB(アジルバ錠)とACE阻害薬の違いについて教えてください。

ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬は、アンジオテンシンI(AI)を、昇圧物質であるアンジオテンシンII(AII)に変換する酵素を阻害しAIIの産生を阻害しますが、キマーゼ系などのACE を介さないAII産生経路が存在するため、ACE阻害薬でAIIの作用を完全には阻害しません。一方、ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)は、あらゆる経路から産生されるAIIのAT1受容体への結合を阻害する薬剤です。

(参考資料)
  1. 高血圧治療ガイドライン2014:日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編集、2014年4月1日、ライフサイエンス出版、p50-51.

ARB(アジルバ錠)とACE阻害薬の併用は可能ですか?

一般的に、ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)とACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬の併用は推奨されません。

ACE阻害薬とARBとの併用は、単独投与よりも尿蛋白を減少させるというメタアナリシスの報告もありますが、ARBであるテルミサルタン及びACE阻害薬であるラミプリルを併用したONTARGETの研究では、ACE阻害薬+ARB併用群では単独投与群よりも尿蛋白が減少するものの、透析導入、クレアチニン値の倍増、死亡はむしろ悪化するという結果であり、一般的にこの組み合わせの併用は推奨されません。併用する場合には少量の併用から開始し、注意深い観察が必要です1)

(参考資料)
  1. 高血圧治療ガイドライン2014:日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編集、2014 年4月1 日、ライフサイエンス出版、p47-48.

アジルバ錠と他のARB の併用は可能ですか?

アジルバ錠は、他のARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)との併用は、有効性・安全性が確認されていませんので、弊社ではお勧めしていません。
一般的には、異なるクラスの降圧薬の併用が行われます1)

(参考資料)
  1. 高血圧治療ガイドライン2014:日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編集、2014 年4月1 日、ライフサイエンス出版、p47-48.

アジルバ錠とカンデサルタン錠の降圧作用の違いについて教えてください。

アジルバ錠はカンデサルタン錠のテトラゾール基をオキサジアゾール基に変えることで脂溶性が高くなり、薬剤の吸収性(バイオアベイラビリティ)や組織移行性が良くなりました。また、AT1受容体との結合力も強くなりました。

参考)
二重盲検比較試験(第3相検証試験)1)
I度又はII度本態性高血圧症患者さんを対象に1日1回アジルサルタン20mg(8週間)及び40mg(8週間)を計16週間投与、または、カンデサルタンシレキセチルを8mg(8週間)及び12mg(8週間)を計16週間投与した二重盲検比較試験の結果は以下のとおりでした。
トラフ時座位血圧変化量(LOCF法)は、アジルサルタン投与群(n=311)において対照群のカンデサルタンシレキセチル投与群(n=309)に比べ有意に低下したことが認められました。

(参考資料)
  1. アジルバ錠 添付文書