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アドベイト静注用キット250・500・1000・1500・2000・3000 くすりの相談FAQ遺伝子組換え血液凝固第Ⅷ因子製剤

ルリオクトコグ アルファ(遺伝子組換え)

このFAQに記載の情報は、製品の適正使用にあたっての参考情報であり、全てのケースにあてはまるものではありません。そのため、「FAQ」の利用に関して生じた結果については、責任を負いかねますので、ご了承ください。製品のご使用にあたっては、最新の添付文書をご確認ください。また、製品に関してご不明な点がございましたら、弊社くすり相談室(0120-566-587)にお問い合わせください。

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2.用法用量

Q5
アドベイト静注用キットは中心静脈経由で投与する場合はありますか?

小児血友病患者さんに対する中心静脈カテーテル使用については、日本小児血液・がん学会 止血・血栓委員会が、海外で2004年に発表されたコンセンサス勧告1)を参考に作成した「小児血友病患者に対する中心静脈カテーテル使用のコンセンサスガイドライン:2014年版」2)にて発表されており、中心静脈アクセスデバイスの適応となる血友病患者さんなどについて解説されています。

日本血栓止血学会「インヒビターのない血友病患者に対する止血治療ガイドライン:2013年改訂版」のP.14では以下のように記載されています3)

乳幼児で血管確保が困難な場合、中心静脈アクセスデバイス(体外式カテーテルや皮下埋め込み型ポート)の挿入が選択されることがある。利点は血管確保が容易になることであり、かつ注射される患児の痛みや注射に対する恐怖心を減らすことができる。一方、問題点としては鎖骨下静脈にカテーテルを挿入する際に気胸や血胸を起こす危険性がある。さらにデバイスを介した感染のリスクがあり、発症頻度は0.22~1.23回/1000留置日と報告されている4-6)。その他稀ではあるが、血栓症やデバイスの破損などもあり得る。このような合併症の頻度は体外式カテーテルに比較して皮下埋め込み型ポートの方が少ないため、血友病患者の中心静脈アクセスデバイスはポートの方が多く使用されている。ポートは一次定期補充療法導入時のみならず、免疫寛容療法や四肢の末梢血管確保の困難な年長児にも適応となる1)
(参考資料)
  1. Ewenstein BM, et al.: Hemophilia. 2004; 10: 629-648.
  2. 日本小児血液・がん学会 止血・血栓委員会(著):小児血友病患者に対する中心静脈カテーテル使用のコンセンサスガイドライン:2014年版, 日本小児血液・がん学会, 2014.
  3. インヒビターのない血友病患者に対する止血治療ガイドライン作成委員会(著):インヒビターのない血友病患者に対する止血治療ガイドライン:2013年改訂版, 14-15, 日本血栓止血学会, 2013.
  4. Valentino LA, et al.: Hemophilia. 2004; 10: 134-146.
  5. Hacker MR, et al.: J Pediatr Hematol Oncol. 2007; 29: 458-464.
  6. Titapiwatanakun R, et al.: Haemophilia. 2009; 15: 168-174.