会員限定エンタイビオ点滴静注用300mgをご使用いただくに際して
「警告・禁忌を含む使用上の注意」等はこちらをご参照ください。
Last Update:2019.05
警告:以下の点にご留意ください
<効能共通>
- 1.肺炎、敗血症、結核等の重篤な感染症が報告されていること及び本剤は疾病を完治させる薬剤でないことを患者に十分説明し、患者が理解したことを確認した上で、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、本剤の投与において、重篤な副作用があらわれることがあるので、緊急時の対応が十分可能な医療施設及び医師の管理指導のもとで使用し、本剤投与後に副作用が発現した場合には、主治医に連絡するよう患者に注意を与えること。
<潰瘍性大腸炎>
- 2.本剤の治療を行う前に、ステロイド又は免疫調節剤等の使用を十分勘案すること。また、本剤についての十分な知識と潰瘍性大腸炎治療の経験をもつ医師が使用すること。
<クローン病>
- 3.本剤の治療を行う前に、栄養療法、ステロイド又は免疫調節剤等の使用を十分勘案すること。また、本剤についての十分な知識とクローン病治療の経験をもつ医師が使用すること。
禁忌:次の患者さんには投与しないでください
本剤の成分に対し重度の過敏症の既往歴のある患者
効能・効果に関連する使用上の注意:以下の点にご留意ください
<潰瘍性大腸炎>
過去の治療において、他の薬物療法(ステロイド、アザチオプリン等)等の適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残り、本剤の投与が適切と判断した場合に投与すること。(【臨床成績】の項参照)
<クローン病>
過去の治療において、栄養療法、他の薬物療法(ステロイド、アザチオプリン等)等の適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残り、本剤の投与が適切と判断した場合に投与すること。(【臨床成績】の項参照)
用法・用量に関連する使用上の注意:以下の点にご留意ください
- (1)本剤を3回投与しても治療反応が得られない場合、治療法を再考すること。(【臨床成績】の項参照)
慎重投与:次の患者さん又は状態では慎重に投与してください
- (1)感染症の患者又は感染症が疑われる患者[本剤は免疫反応を減弱する作用を有し、正常な免疫応答に影響を与える可能性があるので、十分に観察すること。](【警告】、「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照)
- (2)結核の既感染者(特に結核の既往歴のある患者及び胸部レントゲン上結核治癒所見のある患者)[結核を活動化させるおそれがある。](【警告】、「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照)
併用注意:次の薬剤との併用には注意してください
薬剤名等 |
臨床症状・措置方法 |
機序・危険因子 |
生ワクチン |
接種した生ワクチンの病原に基づく症状が発現した場合には、適切な処置を行うこと。 |
生ワクチンによる感染症発現の可能性が否定できない。 |
2019年5月改訂(第3版)添付文書に基づき作成
警告・禁忌を含む使用上の注意等は「添付文書」をご参照ください。