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会員限定 エンタイビオ 臨床成績 <潰瘍性大腸炎>
国内第Ⅲ相 導入・維持検証試験1)、2)

「警告・禁忌を含む使用上の注意」等はこちらをご参照ください。

1)ベドリズマブの潰瘍性大腸炎患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験成績(社内資料、承認審査時評価資料)

2)Motoya S, et al.: PLoS One 2019; 14(2): e0212989.
本試験は武田薬品工業株式会社が実施した。本論文の著者のうち5名は同社の社員である。

Last Update:2019.05

<二重盲検比較試験>

試験概要

目的 中等症又は重症の日本人潰瘍性大腸炎患者の導入療法及び維持療法における、ベドリズマブ(300mg)を点滴静注したときの有効性、安全性及び薬物動態を検討する。
試験デザイン 多施設共同、無作為化、二重盲検、並行群間比較試験
試験の種類 国内第Ⅲ相 導入・維持検証試験
対象 中等症又は重症の潰瘍性大腸炎患者で、副腎皮質ステロイド、免疫調節薬〔アザチオプリン(AZA)又は6-メルカプトプリン(6-MP)注1)〕又は抗腫瘍壊死因子α(TNFα)抗体のうち、少なくとも1剤について治療失敗歴を有する者注2)
例数 292例
主な選択基準
  1. (1)治験薬投与開始時の完全 Mayoスコアが6以上、12以下であり、かつ粘膜所見サブスコアが2以上として定義される中等症又は重症の活動期である者。
  2. (2)同意取得前5年以内に使用した前治療薬のうち、少なくとも以下の1剤について、治療失敗基準のいずれかを満たす者:
  • 副腎皮質ステロイド※1
    ステロイド抵抗例※2、ステロイド依存例※3、ステロイド不耐例※4
  • 免疫調節薬(AZA又は6-MP注1))
    免疫調節薬不応例※5、免疫調節薬不耐例※4
  • 抗TNFα抗体
    抗TNFα抗体一次無効例※6、抗TNFα抗体二次無効例※7、抗TNFα抗体不耐例※4
  1. ※ 1 副腎皮質ステロイド投与量はプレドニゾロン換算量として表記(以下、同様)。
  2. ※ 2 40mg/日以上(経口又は静注)を1週間以上、又は30mg/日以上40mg/日未満(経口又は静注)を2週間以上投与したが、効果不十分であった者。
  3. ※ 3 経口又は静注のステロイド漸減中に症状が再燃し、10mg/日未満への減量が困難な者。
  4. ※ 4 副作用により投与を継続できなかった者。
  5. ※ 5 12週間以上投与したが、効果不十分であった者。
  6. ※ 6 添付文書に記載の用法用量で導入療法を実施したが、効果不十分であった者。
  7. ※ 7 効果を認めた後の計画的維持療法中に症状が再燃した者(再燃していないにもかかわらず投与中止した場合は該当しない)。

主な除外基準
  1. (1)治験薬投与開始時の部分Mayoスコアが、スクリーニング検査時から3ポイント以上減少した者。
  2. (2)膿瘍又は中毒性巨大結腸症がある者、又はその疑いがある者。
  3. (3)ナタリズマブ、エファリズマブ又はリツキシマブの投与歴がある者。
  4. (4)治験薬投与開始前13日以内に5-ASA経口剤、プロバイオティクス又は30mg/日以下のステロイド経口剤を開始した者。

投与方法・
投与量及び
投与期間
<導入期(0~14週目)>
・コホート1

被験者をプラセボ群又はベドリズマブ300mg群に1:2の割合で無作為割付し、治験薬を0、2及び6週目に二重盲検下で静脈内点滴投与した。

・コホート2

維持期の症例数確保のため、被験者にベドリズマブ300mgを0、2及び6週目に非盲検下で静脈内点滴投与した。

<維持期(14~60週目)>
・導入期(コホート1及び2)でベドリズマブ投与、かつ10週目に改善注3)した被験者

14週目に維持期に組み入れ、プラセボ群又はベドリズマブ300mg群に1:1の割合で無作為割付し、二重盲検下で治験薬を14週目から54週目まで8週ごとに静脈内点滴投与した。

・導入期(コホート1)でプラセボ投与、かつ10週目に改善した被験者

引き続き二重盲検下でプラセボを投与するプラセボ継続例とし、14週目から54週目まで8週ごとに静脈内点滴投与した。

<非盲検コホート>

10週目非改善例は10週目に非盲検コホートへの組み入れを可とした。非盲検コホートに組み入れられた被験者は、組み入れ時を0x週目として、ベドリズマブ300mgを0x、2x、6x週目及び以降8週ごとに最長94週間非盲検下で投与した。

試験デザイン

試験デザイン

  導入期 維持期
主要評価項目 10週目改善率注3) 60週目寛解率注4)
副次評価項目 10週目寛解率注4)
10週目粘膜治癒率注5)
持続改善率注6)、60週目粘膜治癒率注5)、持続寛解率注7)、60週目ステロイドフリー寛解率注8)
探索的評価項目 維持期における疾患悪化注9)までの期間、
維持期における治療失敗注10)までの期間 等
薬物動態 ベドリズマブの血清中薬物濃度
安全性 有害事象、臨床検査値(血液生化学検査、血液学的検査、尿検査)、体重、バイタルサイン、心電図
免疫原性 抗ベドリズマブ抗体、中和抗体
解析計画 <導入期>
(1)主要評価項目の解析

「導入期の最大の解析対象集団」注11)を対象に、10週目改善率について導入期の投与群別に頻度集計を行った。抗TNFα抗体治療歴の有無により層別したうえで同様の集計を行い、抗TNFα抗体治療歴の有無を層別因子としたCochran-Mantel-Haenszel (CMH)検定を行った。導入期の主解析における10週目改善率の検定結果が有意であった場合に、10週目改善率についてベドリズマブ投与のプラセボ投与に対する優越性が検証されたとした。また、背景因子別注12)のサブグループ解析を行った。

(2)副次評価項目の解析

10週目寛解率、及び10週目粘膜治癒率は、「導入期の最大の解析対象集団」を対象に、導入期の主要評価項目の主解析と同様の解析を行った。なお、導入期の主解析における10週目改善率の検定結果が有意であり、かつ、10週目寛解率の検定結果が有意であった場合に、10週目寛解率についてベドリズマブ投与のプラセボ投与に対する優越性が検証されたとした。

<維持期>
(1)主要評価項目の解析

「維持期の最大の解析対象集団」注13)を対象に、60週目寛解率について導入期の主要評価項目の主解析と同様の解析を行った。維持期の主解析における60週目寛解率の検定結果が有意であった場合に、60週目寛解率についてベドリズマブ投与のプラセボ投与に対する優越性が検証されたとした。また、背景因子別注12)のサブグループ解析を行った。

(2)副次評価項目の解析

持続改善率、60週目粘膜治癒率、持続寛解率及び60週目ステロイドフリー寛解率について、維持期の主要評価項目の主解析と同様の解析を行った。

  • 注 1) 潰瘍性大腸炎に対しては本邦未承認(2019年5月現在)
  • 注 2) ステロイド抵抗例/依存例/不耐例、免疫調節薬不応例/不耐例、抗TNFα抗体一次無効例/二次無効例/不耐例のいずれかに該当する者
  • 注 3) 下記の2条件をともに満たした場合とした。
    ・ 完全 Mayoスコアがベースラインから3ポイント以上減少かつ30%以上減少(完全 Mayo スコアが実施されない
    来院の場合は、部分Mayoスコアがベースラインから2ポイント以上減少かつ 25%以上減少)
  • ・ 血便サブスコアがベースラインから1ポイント以上減少又は血便サブスコアが1以下
  • 注 4) 完全Mayoスコアが2以下かつすべてのサブスコアが1以下
  • 注 5) 完全Mayoスコアの粘膜所見サブスコアが1以下
  • 注 6) 10及び60週目の両時点で改善
  • 注 7) 10及び60週目の両時点で寛解
  • 注 8) 治験薬投与開始時に副腎皮質ステロイドを使用していたが、 60週目の時点で副腎皮質ステロイドの使用を中止しており、かつ寛解状態
  • 注 9) 部分Mayoスコアが2回の来院で連続して10週目の値から3ポイント以上増加、かつ部分Mayoスコアが5以上(10週目の値が6を超えている場合、 2回の来院で連続して 9 )
  • 注 10) 疾患悪化、救済治療又は治験薬に関連した有害事象による中止
  • 注 11) 導入期に無作為化され、導入期に治験薬を少なくとも1回以上投与された被験者
  • 注 12) 抗TNFα抗体治療歴の有無等
  • 注 13) 維持期に無作為化され、維持期に治験薬を少なくとも1回以上投与された被験者

導入期

患者背景

項目 カテゴリ コホート1 コホート2 合計
n=292
プラセボ
n=82
ベドリズマブ
n=164
ベドリズマブ
n=46
性別
[例数(%)]
男性 55(67.1) 99(60.4) 26(56.5) 180(61.6)
女性 27(32.9) 65(39.6) 20(43.5) 112(38.4)
年齢(歳) 平均値(標準偏差) 44.0
(15.97)
42.3
(14.42)
42.4
(15.60)
42.8
(15.02)
年齢(歳)
[例数(%)]
<35 27(32.9) 56(34.1) 19(41.3) 102(34.9)
≧35 55(67.1) 108(65.9) 27(58.7) 190(65.1)
<65 72(87.8) 151(92.1) 43(93.5) 266(91.1)
≧65 10(12.2) 13(7.9) 3(6.5) 26(8.9)
BMI(kg/㎡) 平均値(標準偏差) 21.76
(3.660)
21.72
(3.411)
21.12
(2.714)
21.64
(3.382)
喫煙歴
[例数(%)]
現在も喫煙 3(3.7) 9(5.5) 5(10.9) 17(5.8)
喫煙歴なし 44(53.7) 85(51.8) 23(50.0) 152(52.1)
過去に喫煙 35(42.7) 70(42.7) 18(39.1) 123(42.1)
潰瘍性大腸炎の
罹病期間(年)
平均値(標準偏差) 8.57
(7.973)
7.23
(6.230)
9.19
(7.725)
7.91
(7.022)
潰瘍性大腸炎の
罹病期間(年)
[例数(%)]
<1 4(4.9) 7(4.3) 4(8.7) 15(5.1)
≧1、<3 12(14.6) 42(25.6) 10(21.7) 64(21.9)
≧3、<7 30(36.6) 51(31.1) 10(21.7) 91(31.2)
≧7 36(43.9) 64(39.0) 22(47.8) 122(41.8)
欠測 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
ベースラインの
完全 Mayo スコア
平均値(標準偏差) 8.1(1.50) 8.3(1.54) 8.3(1.66) 8.3(1.54)
ベースラインの
完全 Mayo スコア
[例数(%)]
<6 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
≧6、≦8 47(57.3) 88(53.7) 27(58.7) 162(55.5)
≧9、≦12 35(42.7) 76(46.3) 19(41.3) 130(44.5)
病型分類
[例数(%)]
左側大腸炎 31(37.8) 63(38.4) 14(30.4) 108(37.0)
全大腸炎 51(62.2) 101(61.6) 32(69.6) 184(63.0)
腸管外合併症
[例数(%)]
あり 16(19.5) 53(32.3) 14(30.4) 83(28.4)
なし 66(80.5) 111(67.7) 32(69.6) 209(71.6)
抗TNFα抗体治療歴
[例数(%)]
あり 41(50.0) 85(51.8) 24(52.2) 150(51.4)
なし 41(50.0) 79(48.2) 22(47.8) 142(48.6)
治療失敗歴
(Worst Prior Treatment Failures)1)
[例数(%)]
抗TNFα抗体治療失敗 41(50.0) 84(51.2) 23(50.0) 148(50.7)
免疫調節薬治療失敗
(抗TNFα抗体治療失敗を除く)
28(34.1) 48(29.3) 13(28.3) 89(30.5)
副腎皮質ステロイドのみの治療失敗 13(15.9) 32(19.5) 10(21.7) 55(18.8)
0週目時点の5-ASA併用
[例数(%)]
あり 75(91.5) 145(88.4) 39(84.8) 259(88.7)
なし 7(8.5) 19(11.6) 7(15.2) 33(11.3)
0週目時点の免疫調節薬併用
[例数(%)]
あり 43(52.4) 80(48.8) 23(50.0) 146(50.0)
なし 39(47.6) 84(51.2) 23(50.0) 146(50.0)
0週目時点の副腎皮質ステロイド併用
[例数(%)]
あり 25(30.5) 52(31.7) 19(41.3) 96(32.9)
なし 57(69.5) 112(68.3) 27(58.7) 196(67.1)

1 )治療失敗歴のある被験者の割合は各投与群の被験者数を分母として算出した。

10 週目改善率(主要評価項目)

導入期の主要評価項目である10週目改善率は、 コホート1のプラセボ群及び本剤群でそれぞれ32.9% 及び39.6%であった。10週目改善率の本剤群とプラセボ群との投与群間差〔両側 95% 信頼区間(以下、両側 95%CI )〕は6.7%(-5.922, 19.337)、調整オッズ比は 1.37 (0.779, 2.399)であり、統計学的に有意な差は検証されなかった(p=0.2722、CMH 検定)。
また、抗TNFα抗体治療歴の有無別の 10週目改善率は以下のとおりであった。

【導入期】10 週目改善率(主要評価項目)

【導入期】10 週目改善率(主要評価項目)

【導入期】10 週目改善率(主要評価項目、サブグループ解析)

【導入期】10 週目改善率(主要評価項目、サブグループ解析)

10 週目寛解率(副次評価項目)

導入期の副次評価項目である 10週目寛解率は、 コホート1のプラセボ群及び本剤群でそれぞれ12.2% 及び 18.3%であった。10週目寛解率の本剤群とプラセボ群との投与群間差(両側95%CI)は6.1%(-3.131, 15.326)、調整オッズ比は1.66(0.762, 3.596)であり、統計学的に有意な差はみられなかった(p=0.1980、CMH 検定)。

【導入期】10 週目寛解率(副次評価項目)

【導入期】10 週目寛解率(副次評価項目)

10 週目粘膜治癒率(副次評価項目)

導入期の副次評価項目である10週目粘膜治癒率は、コホート1のプラセボ群及び本剤群でそれぞれ30.5% 及び36.6%であった。10週目粘膜治癒率の本剤群とプラセボ群との投与群間差(両側95%CI)は6.1%(-6.297,18.492)、調整オッズ比は 1.33(0.755, 2.356)であり、統計学的に有意な差はみられなかった(p=0.3168、CMH検定)。

【導入期】10 週目粘膜治癒率(副次評価項目)

【導入期】10 週目粘膜治癒率(副次評価項目)

維持期

患者背景

項目 カテゴリ 維持期無作為化例 プラセボ
継続例
n=26
合計
n=109
プラセボ
n=42
ベドリズマブ
n=41
性別
[例数(%)]
男性 23(54.8) 21(51.2) 16(61.5) 60(55.0)
女性 19(45.2) 20(48.8) 10(38.5) 49(45.0)
年齢(歳) 平均値(標準偏差) 42.6
(14.41)
43.0
(14.31)
44.4
(14.01)
43.2
(14.16)
年齢(歳)
[例数(%)]
<35 17(40.5) 12(29.3) 7(26.9) 36(33.0)
≧35 25(59.5) 29(70.7) 19(73.1) 73(67.0)
<65 40(95.2) 37(90.2) 24(92.3) 101(92.7)
≧65 2(4.8) 4(9.8) 2(7.7) 8(7.3)
BMI(kg/㎡) 平均値(標準偏差) 21.37
(2.634)
21.70
(3.243)
21.81
(4.662)
21.60
(3.405)
喫煙歴
[例数(%)]
現在も喫煙 5(11.9) 1(2.4) 1(3.8) 7(6.4)
喫煙歴なし 21(50.0) 17(41.5) 14(53.8) 52(47.7)
過去に喫煙 16(38.1) 23(56.1) 11(42.3) 50(45.9)
潰瘍性大腸炎の
罹病期間(年)
平均値(標準偏差) 8.69
(7.025)
8.61
(7.841)
9.53
(7.022)
8.86
(7.285)
潰瘍性大腸炎の
罹病期間(年)
[例数(%)]
<1 2(4.8) 2(4.9) 2(7.7) 6(5.5)
≧1、<3 9(21.4) 10(24.4) 2(7.7) 21(19.3)
≧3、<7 10(23.8) 13(31.7) 8(30.8) 31(28.4)
≧7 21(50.0) 16(39.0) 14(53.8) 51(46.8)
欠測 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
ベースラインの
完全 Mayo スコア
平均値(標準偏差) 7.9(1.61) 8.1(1.61) 8.0(1.34) 8.0(1.54)
ベースラインの
完全 Mayo スコア
[例数(%)]
<6 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0)
≧6、≦8 27(64.3) 24(58.5) 17(65.4) 68(62.4)
≧9、≦12 15(35.7) 17(41.5) 9(34.6) 41(37.6)
病型分類
[例数(%)]
左側大腸炎 19(45.2) 13(31.7) 10(38.5) 42(38.5)
全大腸炎 23(54.8) 28(68.3) 16(61.5) 67(61.5)
腸管外合併症
[例数(%)]
あり 15(35.7) 12(29.3) 4(15.4) 31(28.4)
なし 27(64.3) 29(70.7) 22(84.6) 78(71.6)
抗TNFα抗体治療歴
[例数(%)]
あり 14(33.3) 17(41.5) 11(42.3) 42(38.5)
なし 28(66.7) 24(58.5) 15(57.7) 67(61.5)
治療失敗歴
(Worst Prior Treatment Failures)1)
[例数(%)]
抗TNFα抗体治療失敗 14(33.3) 16(39.0) 11(42.3) 41(37.6)
免疫調節薬治療失敗
(抗TNFα抗体治療失敗を除く)
20(47.6) 15(36.6) 11(42.3) 46(42.2)
副腎皮質ステロイドのみの治療失敗 8(19.0) 10(24.4) 4(15.4) 22(20.2)
0週目時点の5-ASA併用
[例数(%)]
あり 36(85.7) 39(95.1) 24(92.3) 99(90.8)
なし 6(14.3) 2(4.9) 2(7.7) 10(9.2)
0週目時点の免疫調節薬併用
[例数(%)]
あり 21(50.0) 22(53.7) 10(38.5) 53(48.6)
なし 21(50.0) 19(46.3) 16(61.5) 56(51.4)
0週目時点の副腎皮質ステロイド併用
[例数(%)]
あり 15(35.7) 13(31.7) 11(42.3) 39(35.8)
なし 27(64.3) 28(68.3) 15(57.7) 70(64.2)

1 ) 治療失敗歴のある被験者の割合は各投与群の被験者数を分母として算出した。

60 週目寛解率(主要評価項目)

維持期の主要評価項目である60週目寛解率は、維持期無作為化例のプラセボ群及び本剤群でそれぞれ 31.0%及び 56.1%であった。60週目寛解率の本剤群とプラセボ群との投与群間差(両側95%CI)は 25.1%(4.500, 45.790)、調整オッズ比は 2.88(1.168, 7.108)であり、本剤群のプラセボ群に対する優越性が検証された(p=0.0210、CMH 検定)。
また、抗TNFα抗体治療歴の有無別の60週目寛解率は以下のとおりであった。

【維持期】60 週目寛解率(主要評価項目)

【維持期】60 週目寛解率(主要評価項目)

【維持期】60 週目寛解率(主要評価項目、サブグループ解析)

【維持期】60 週目寛解率(主要評価項目、サブグループ解析)

持続改善率(副次評価項目)

維持期の副次評価項目である10週目と60週目の両時点で改善を達成した割合(持続改善率)は、維持期無作為化例のプラセボ群及び本剤群でそれぞれ 35.7% 及び 65.9%であった。持続改善率の本剤群とプラセボ群との投与群間差(両側95%CI)は30.1%(9.629, 50.650)、調整オッズ比は3.48(1.407, 8.626)であり、本剤群とプラセボ群の間で統計学的に有意な差がみられた(p=0.0067、CMH検定)。

【維持期】持続改善率(副次評価項目)

【維持期】持続改善率(副次評価項目)

60 週目粘膜治癒率(副次評価項目)

維持期の副次評価項目である60週目粘膜治癒率は、プラセボ群及び本剤群でそれぞれ33.3%及び63.4%であった。60週目粘膜治癒率の本剤群とプラセボ群との投与群間差(両側95%CI)は30.1%(9.572, 50.590)、調整オッズ比は3.49(1.409, 8.642)であり、本剤群とプラセボ群の間で統計学的に有意な差がみられた(p=0.0066、CMH検定)。

【維持期】60 週目粘膜治癒率(副次評価項目)

【維持期】60 週目粘膜治癒率(副次評価項目)

持続寛解率(副次評価項目)

維持期の副次評価項目である10週目と60週目の両時点で寛解を達成した割合(持続寛解率)は、プラセボ群及び本剤群でそれぞれ16.7%及び26.8%であった。持続寛解率の本剤群とプラセボ群との投与群間差(両側95%CI)は10.2%(-7.472, 27.797)、調整オッズ比は2.02(0.677, 6.033)であり、統計学的に有意な差はみられなかった(p=0.2090、CMH検定)。

【維持期】持続寛解率(副次評価項目)

【維持期】持続寛解率(副次評価項目)

60 週目ステロイドフリー寛解率(副次評価項目)

維持期無作為化例のうち、0週目時点で副腎皮質ステロイドを併用していた被験者はプラセボ群及び本剤群でそれぞれ15例及び13例であった。維持期の副次評価項目であるこれらの被験者における60週目ステロイドフリー寛解率はプラセボ群及び本剤群でそれぞれ20.0%及び46.2%であった。本剤群とプラセボ群との投与群間差(両側95%CI)は26.2%(-7.671, 59.979)、調整オッズ比は3.38(0.636, 17.981)であり、統計学的に有意な差はみられなかった(p=0.1571、CMH検定)。

【維持期】60 週目ステロイドフリー寛解率(副次評価項目)

【維持期】60 週目ステロイドフリー寛解率(副次評価項目)

疾患悪化までの期間(探索的評価項目)

Kaplan-Meier法による疾患悪化の累積非発現率は、6ヵ月(183日目)時点でプラセボ群及び本剤群でそれぞれ74.4%(33/42 例)及び89.6%(37/41 例)、最終時点でそれぞれ67.0%(31/42 例)及び89.6%(37/41 例)であり、統計学的に有意な差がみられた(p=0.0446、層別ログランク検定)。

【維持期】疾患悪化までの期間(探索的評価項目)

【維持期】治療失敗までの期間(探索的評価項目)

治療失敗までの期間(探索的評価項目)

Kaplan-Meier法による治療失敗の累積非発現率は、6ヵ月(183日目)時点でプラセボ群及び本剤群でそれぞれ61.5%(27/42例)及び82.5%(34/41例)、最終時点でそれぞれ52.4%(24/42 例)及び 68.8%(33/41例)であり、統計学的に有意な差がみられた(p=0.0166、層別ログランク検定)。

【維持期】治療失敗までの期間(探索的評価項目)

【維持期】治療失敗までの期間(探索的評価項目)

安全性

導入期

副作用の発現頻度は、コホート1のプラセボ群、ベドリズマブ群及びコホート2でそれぞれ14.6%(12/82例)、10.4%(17/164例)、15.2%(7/46例)であった。このうち、主な副作用(いずれかの投与群で2例以上発現)は以下のとおりであった。

いずれかの投与群で2例以上発現した副作用-導入期

  コホート1 コホート2 合計
器官別大分類
 基本語
プラセボ
n=82
ベドリズマブ
n=164
ベドリズマブ
n=46
ベドリズマブ
n=210
副作用発現例数 12(14.6) 17(10.4) 7(15.2) 24(11.4)
胃腸障害
 潰瘍性大腸炎
0
0
2(1.2)
1(0.6)
3(6.5)
2(4.3)
5(2.4)
3(1.4)
一般・全身障害および投与部位の状態
 発熱
 倦怠感
2(2.4)
1(1.2)
2(2.4)
4(2.4)
2(1.2)
2(1.2)
1(2.2)
1(2.2)
0
5(2.4)
3(1.4)
2(1.0)
皮膚および皮下組織障害
 紅斑
 そう痒症
 発疹
2(2.4)
0
0
2(2.4)
4(2.4)
2(1.2)
2(1.2)
1(0.6)
1(2.2)
0
0
0
5(2.4)
2(1.0)
2(1.0)
1(0.5)

数字は例数、( )内は%
事象名:MedDRA/J ver. 19.0

また、投与中止に至った副作用は、コホート1のベドリズマブ群で発現した肝機能検査値上昇1例、潰瘍性大腸炎1例及びコホート2で発現した潰瘍性大腸炎2例であった。
重篤な副作用は、コホート1のプラセボ群で2例(肛門膿瘍が1例、クロストリジウム・ディフィシレ感染が1例)、コホート1のベドリズマブ群及びコホート2で各1例(いずれも潰瘍性大腸炎)にみられた。

維持期

副作用の発現頻度は、維持期無作為化例のプラセボ群、ベドリズマブ群及びプラセボ継続群でそれぞれ14.3%(6/42例)、9.8%(4/41例)、11.5%(3/26例)であった。
また、投与中止に至った副作用は、維持期無作為化例のプラセボ群1例(潰瘍性大腸炎)であった。
重篤な副作用は、ベドリズマブ群の1例にみられ、発熱、関節痛、筋肉痛であった。

非盲検コホート

副作用の発現頻度は、18.6%(48/258例)であった。このうち、主な副作用(2例以上発現)は関節痛1.9%(5/258例)、鼻咽頭炎1.6%(4/258例)、頭痛1.6%(4/258例)、潰瘍性大腸炎1.2%(3/258例)、悪心1.2%(3/258例)、倦怠感1.2%(3/258例)、口腔咽頭痛1.2%(3/258例)、注射部位紅斑0.8%(2/258例)、発熱0.8%(2/258例)、口腔ヘルペス0.8%(2/258例)、白血球数減少0.8%(2/258例)、発疹0.8%(2/258例)、蕁麻疹0.8%(2/258例)であった。
また、投与中止に至った副作用は、潰瘍性大腸炎が3例、好酸球数増加及び上腹部痛を発現した1例、筋骨格痛及び背部痛を発現した1例並びに痒疹が1例であった。
重篤な副作用は、潰瘍性大腸炎が3例、上腹部痛、虫垂炎、クロストリジウム・ディフィシレ大腸炎、感染性腸炎、ウイルス性腸炎、胸部X 線異常、好酸球数増加及び前立腺癌が各1例であった。

警告・禁忌を含む使用上の注意等は「添付文書」をご参照ください。