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会員限定安全性薬理試験及び毒性試験

1.安全性薬理試験

2.毒性試験

(1)単回投与毒性試験(ラット、イヌ)56)57)

(2)反復投与毒性試験(マウス、ラット、イヌ)58-62)

①マウスにおける28日間反復投与毒性試験58)
カボザンチニブ5、15、50mg/kg/日をrasH2野生型マウスに1日1回28日間、反復経口投与した。さらに、カボザンチニブに関連する変化の回復又は遅延発現を評価するために追加コホートを設定し、投与期間終了後28日間の休薬期の後に剖検した。毒性は一般状態、体重、摂餌量、臨床病理学的変化、剖検時の肉眼的所見、器官重量の変化、病理組織学的評価に基づいて評価した。
その結果、5、15mg/kg/日投与群における投薬に起因する影響は、28日間の投与期及びその後28日間の休薬期を通じて一般に軽度であり、健康状態に対する明らかな影響は認められなかった。一方、50mg/kg/日投与群では、体重増加抑制と脾臓、骨髄、腺胃、胸腺、精巣、卵巣及び子宮に病理組織学的所見が認められ、その重症度から毒性と考えられた。以上の結果から、マウスにカボザンチニブを1日1回、28日間経口投与した時の最大耐量は15mg/kg/日と判断された。
②ラットにおける主要な14日間反復投与毒性試験59)
カボザンチニブ1、5、15mg/kg/日をSprague-Dawley系ラットに1日1回14日間、反復経口投与し、16日目に剖検した。また、追加コホートでは、15mg/kg/日を1日1回14日間投与し、28日間の休薬期間後に剖検し、カボザンチニブに関連する変化の回復又は遅延発現を評価した。毒性は一般状態、体重、摂餌量、剖検時の臨床病理学的変化、肉眼剖検所見、器官重量の変化及び組織の病理組織学的評価に基づいて評価した。
その結果、15mg/kg/日投与群では投与期間中に雌雄とも死亡例が発生した。1mg/kg/日投与群ではカボザンチニブによる病理組織学的変化はみられなかった。一方、5mg/kg/日投与群ではリンパ系組織及び造血組織に、15mg/kg/日投与群では複数の組織にカボザンチニブによる病理組織学的所見が認められた。これらの病理組織学的所見は回復期間後に消失、あるいは回復傾向が認められたことから、可逆的と考えられた。以上の結果から、ラットにカボザンチニブを1日1回14日間反復経口投与した時の無毒性量(NOAEL)は1mg/kg/日と判断された。
③ラットにおける主要な6ヵ月間反復投与毒性試験60)
カボザンチニブ0.1、0.3、1.0mg/kg/日をSprague-Dawley系ラットに1日1回26週間、反復経口投与し、投与終了後に剖検した。また、追加コホートでは、溶媒のみ又はカボザンチニブ1.0mg/kg/日を1日1回26週間投与し、28日間の休薬期間後に剖検し、カボザンチニブに関連する変化の回復又は遅延発現を評価した。毒性は一般状態、体重、摂餌量、眼科学的検査による評価、臨床病理学的変化、肉眼剖検所見、器官重量の変化及び病理組織学的評価に基づいて評価した。
その結果、いずれの投与群でも健康状態に有害な影響を示す所見は認められなかったが、1.0mg/kg/日投与群の雄1例の死因が決定できなかったため、この所見を投薬に起因する影響と判定した。以上の検討から、ラットにカボザンチニブを1日1回26週間長期経口投与した時のNOAELは0.3mg/kg/日と判断された。
④イヌにおける14日間反復投与毒性試験61)
カボザンチニブ100、300、1,000mg/kg/日をビーグル犬に14日間反復経口投与し、投与終了後に剖検した。また、追加試験として、10及び100mg/kg/日投与群を設定した。毒性は一般状態、体重、摂餌量、臨床病理学的変化、肉眼剖検所見、器官重量の変化及び病理組織学的検査に基づいて評価した。
その結果、100、300、1,000mg/kg/日群では動物の状態悪化がみられたため、5~7日目に投与を中止し、安楽殺した。追加試験の10mg/kg/日投与群は14日間の投与を完了し、カボザンチニブに関連する顕著な変化は認められなかったが、100mg/kg/日投与群は明らかな一般状態変化が発現したため5日目以降は投与を中止した。以上の検討から、ビーグル犬にカボザンチニブを1日1回14日間経口投与したときのNOAELは10mg/kg/日と判断された。
⑤イヌにおける6ヵ月間反復投与毒性試験62)
カボザンチニブ0.2、1.0、5.0mg/kg/日をビーグル犬に1日1回26週間、反復経口投与し、最終投与後に剖検した。また、追加コホートとして、カボザンチニブ5.0mg/kg/日を1日1回26週間経口投与し、28日間の休薬期間後に剖検し、カボザンチニブに関連する変化の回復性又は遅延発現を評価した。さらに、補遺試験として30mg/kg/日を投与する試験も実施した。毒性は一般状態、体重、摂餌量、心電図検査、眼科学的検査、臨床病理学的検査、剖検、器官重量及び病理組織学的検査に基づいて評価した。
その結果、30mg/kg/日群は投与10日目に一般状態変化が発現したため、投与を中止して11日間の休薬期間後に用量を20mg/kg/日に減量して投与を継続したが、異常便、削痩、被毛の白色化、被毛密度低下、皮膚の痂皮、皮膚の変色、皮膚の弾力性の低下、体表温低下及び流涙等が発現し、一部の個体については一般状態悪化のため計画剖検前に安楽殺した。また、雄は1.0mg/kg/日投与群、雌は0.2mg/kg/日投与群から生殖組織において器官重量の減少及び不完全な性的成熟を示すと推定される病理組織学的所見が認められた。したがって、カボザンチニブを1日1回6ヵ月間投与したイヌのNOAELは0.2mg/kg/日(雄)及び0.2mg/kg/日未満(雌)であると判断された。

(3)遺伝毒性試験(in vitroin vivo63)64)

①哺乳類細胞を用いたin vitro遺伝毒性試験63)
カボザンチニブのin vitroでの染色体異常誘発作用を検討するため、培養ヒト末梢血リンパ球を哺乳類ミクロソーム代謝活性化系の存在下又は非存在下で処理した(カボザンチニブの最終濃度10μL/mL)。
その結果、いずれの条件下でも染色体異常、倍数性、又は核内倍加を示す細胞の増加は認められなかった。以上の検討から、カボザンチニブは代謝活性化系の有無に関わらず、ヒト末梢血リンパ球の染色体異常を誘発しないことが示された。
②哺乳類を用いたin vivo遺伝毒性試験64)
カボザンチニブ500、1,000、2,000mg/kg/日を雄CD-1マウスに単回経口投与した。投与後に骨髄細胞を抽出し、1例につき2,000個以上の多染性赤血球(PCE)を分析することで小核の出現頻度を評価した。また、細胞毒性は、1例あたり500個以上の赤血球におけるPCE及び正染性赤血球(NCE)の数をカウントすることで評価した。
その結果、2,000mg/kg/日までの用量群において、毒性の臨床徴候、骨髄に対する細胞毒性及び小核を有するPCEの増加のいずれについても誘発は認められなかった。また、2,000mg/kg/日投与48時間後の試料では、小核PCEの減少が認められた。以上の検討から、カボザンチニブの本試験条件における染色体異常誘発作用は陰性であることが示された。

(4)がん原性試験(ラット)65)

カボザンチニブ0.1、0.3、1.0mg/kg/日をSprague-Dawley系ラットに1日1回、2年間(104週間)経口投与し、病理組織学的検査による発がん性評価に加えて、生死、一般状態、体重、摂餌量、臨床検査及び剖検所見も評価した。
その結果、0.1、0.3mg/kg/日投与群では、雄は104週、雌は98週まで生存割合に影響は認められなかったが、1.0mg/kg/日投与群では雄は83週、雌は89週までに生存割合の低下が認められた。0.1mg/kg/日以上の群の雄、0.3mg/kg/日以上の群の雌の副腎髄質には良性の褐色細胞腫の単独あるいは悪性褐色細胞腫との複合での誘発、0.1mg/kg/日以上の群の雌では副腎髄質過形成が認められた。

(5)生殖発生毒性試験(ラット、ウサギ)66-70)

①ラットにおける受胎能試験66)
カボザンチニブ1、2.5、5mg/kg/日をSprague-Dawley系ラットに経口投与した。投与期間は、雄は交配前28日間以上と交配期間を含めて10週間以上、雌は交配前14日間以上と交配期間及び妊娠7日までの期間とした。雌は妊娠13日に剖検し、子宮内の各個体の生存、死亡胎児及び吸収胚の数と卵巣の黄体数を調べ、雄は剖検し生殖能を評価した。
その結果、生死、一般状態、体重及び摂餌量の変化に基づくNOAELは、雄は1mg/kg/日、雌は2.5mg/kg/日と判断された。また、雄の生殖及び受胎能に関するNOAELは1mg/kg/日、雌の生殖能、受胎能及び胚・胎児の生存に関するNOAELは1mg/kg/日未満と判断された。
②ラットにおける胚・胎児発生試験67)
交尾確認済みの雌Sprague-Dawley系ラットに対し、妊娠6日から17日までカボザンチニブ0.01、0.03、0.1mg/kg/日を経口投与し、妊娠21日に帝王切開を実施した。
その結果、母動物では体重及び摂餌量に影響がなかったことから、無影響量(NOEL)は0.1mg/kg/日と判断された。また、胚・胎児の生存に関しては、0.03、0.1mg/kg/日投与群では着床後胚死亡率が増加したことからNOELは0.01mg/kg/日とされた。胚・胎児の発生に対しては、胎児重量に投薬起因性の影響がなく、胎児の外表、内臓及び骨格に変異又は発育異常が認められなかったことから、NOELは0.1mg/kg/日と判断された。
③ウサギにおける胚・胎児発生試験68)
雌New Zealand(Hra:NZW)SPFウサギに対し、妊娠7日から20日までカボザンチニブ0.3、1.0、3.0mg/kg/日を経口投与した。生死、一般状態、母動物の体重及び摂餌量、帝王切開時データ及び胎児の外表、内臓及び骨格評価データに基づき、毒性を検討した。
その結果、母動物のNOAELは3.0mg/kg/日、胚・胎児生存割合及び胎児成長に関するNOAELは3.0mg/kg/日と判断された。発生毒性(先天異常)に関しては、胎児の外表及び骨格に変異や異常は認められなかったが、3.0mg/kg/日投与群で胎児の内臓異常(脾臓の小型化)が認められたため、NOELは1.0mg/kg/日と判断された。
④ラットにおける出生前及び出生後の生殖毒性試験69)
交尾確認済みの雌Crl:CD(SD)ラットに対し、妊娠10日から分娩後の哺育20日までカボザンチニブ0.03、0.1、0.3mg/kg/日を1日1回経口投与した。F1出生児では離乳前に発達指標及び成長の到達度を評価した。また、離乳時に各腹雌雄各1児を選択し、成熟期も試験を継続した。成熟期には、F1雌雄の成長、性発達、自発運動、反射発達、学習及び記憶を評価した。
その結果、母動物では、平均体重、体重増加、摂餌量、自然分娩及び同腹児に関するパラメータに影響は認められなかった。離乳までのF1出生児については、一般状態、体重、肉眼的所見及び発達指標のいずれにおいても変化は認められなかった。成熟期のF1出生児については、体重、体重増加、摂餌量、性周期(雌)に影響は認められなかった。妊娠期間中(交配F1雌)の体重、体重増加、摂餌量、自発運動、聴覚驚愕反応、空間認識及び記憶に影響はみられず、交配F1雌では剖検所見や帝王切開及び生殖に関するパラメータに影響は認められなかった。以上の検討から、母動物、胎児の出生前及び出生後の発生に関するNOAELは0.3mg/kg/日と判断された。
なお、本試験では出生後4又は21日の授乳期のF1出生児の血漿中から、測定可能な濃度のカボザンチニブが得られたことから、本剤の乳汁中への移行が示唆された。
⑤幼若ラットにおける反復投与毒性試験70)
幼若ラットに対し、カボザンチニブを出生後21~35日に投与するコホート(コホート1)及び出生後21~70日に投与するコホート(コホート2)を設定し、各コホートについて、1)毒性試験、2)投薬後に4週間の休薬期間を設け、変化の回復性・遅発毒性を検討する試験を実施する集団に分けた。毒性試験ではカボザンチニブ0.3、1、2mg/kg/日を1日1回経口投与した。また、投薬後の変化の回復性・遅発毒性を検討する試験では、カボザンチニブ2mg/kg/日を1日1回経口投与した。
その結果、全用量で投薬に起因する影響が認められた。2mg/kg/日投与群では歯の変化、骨のミネラル量/密度低値、体重増加抑制、摂餌量低値、血液学的及び生化学的パラメータの軽度な変化、リンパ球サブセットの一部高値が認められた。コホート1の病理組織学的変化は、卵巣及び子宮(1mg/kg/日以上の群)、脾臓(1mg/kg/日以上の群の雄及びすべての用量群の雌)で認められた。また、コホート2の病理組織学的変化は雌に限られ、脾臓(全用量群)、肝臓(1mg/kg/日以上の投与群)、下顎リンパ節(2mg/kg/日投与群)で認められた。脾臓の組織学的変化は毒性ではないと判断され、NOAELは0.3mg/kg/日と判断された。

(6)光毒性試験(in vitro71)

Balb/c 3T3由来線維芽細胞を用いたニュートラルレッド取込み法により、カボザンチニブのin vitro光毒性誘発能を評価した。その結果、解析した最高濃度(10μg/mL)で、紫外線A波(UV-A)照射及び非照射下のいずれにおいても細胞毒性(ニュートラルレッド取込みの減少)が観察された。また、UV-A照射はカボザンチニブのIC50に明らかな影響を与えず、カボザンチニブはin vitro培養系で光毒性を示さないことが示唆された。