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会員限定 アジルバ 薬物動態

Last Update:2017.04

1.血漿中濃度

(1)単回投与での検討8)

健康成人28例を対象にアジルサルタン10mg、20mg又は40mgを絶食下に単回投与したときの未変化体の血漿中濃度推移及び薬物動態学的パラメータは以下のとおりであった。

単回投与での検討

(2)反復投与での検討9)

健康成人24例を対象にアジルサルタン20mg又は40mgを1日1回7日間反復投与したとき、1日目、7日目の未変化体の血漿中濃度推移及び薬物動態学的パラメータは以下のとおりであった。

反復投与での検討

(3)食事の影響10)

健康成人12例を対象にアジルサルタン40mgをクロスオーバー法で朝食絶食時又は食後に単回投与したときの未変化体の血漿中濃度の推移及び薬物動態学的パラメータは以下のとおりであった。アジルサルタンを食後投与したときの未変化体のCmax、AUCは絶食下投与したときと比べて、それぞれ3.0%、8.4%減少した。

食事の影響

(4)薬物間相互作用(外国人データ)11)

健康成人(18例)にフルコナゾール(CYP2C9阻害剤)200㎎を1日1回7日間反復投与及びアジルサルタン40㎎を単回併用投与(フルコナゾール投与7日目)した時、アジルサルタンのCmax、AUCは、単独投与時と比較してそれぞれ14.1%、42.1%増加した。

(5)高齢者(外国人データ)12)

健康な高齢者(65歳以上85歳以下、24例)及び非高齢者(18歳以上45歳以下、24例)を対象にアジルサルタン40mgを単回投与(投与1日目)し、2日間休薬後、反復投与(投与4~8日目)を行った。未変化体の血漿中濃度の推移及び薬物動態学的パラメータは以下のとおりであった。
高齢者のCmax、AUCは、非高齢者と比べてそれぞれ15.6%、9.0%減少した。

高齢者(外国人データ)

(6)腎障害を伴う患者での検討

1)薬物動態試験13)

腎障害の程度が異なる高血圧症患者22例を対象にアジルサルタン20mgを1日1回7日間反復投与したときの未変化体の血漿中濃度の推移及び薬物動態学的パラメータは以下のとおりであった。

薬物動態試験

[腎障害の程度]
正常~軽度:eGFR ≧60mL/min/1.73m2
中等度  :eGFR 30〜59.9mL/min/1.73m2
重度   :eGFR 15〜29.9mL/min/1.73m2

 男性:eGFR(mL/min/1.73m2)=194×Cr−1.094×Age−0.287
 女性:eGFR(mL/min/1.73m2)=194×Cr−1.094×Age−0.287×0.739

2)一般臨床試験14)

腎障害を伴う高血圧症患者41例を対象にアジルサルタン10mg、20mg又は40mgを任意漸増法で1日1回朝食前又は朝食後に10週間投与した。トラフ時血漿中薬物濃度は中等度腎機能障害者と比べて重度腎機能障害者で35.1~61.3%、重篤な腎機能障害者で51.0~91.9%増加した。

[腎障害の程度]
中等度:eGFR 30〜59.9mL/min/1.73m2
重 度:eGFR 15〜29.9mL/min/1.73m2
重 篤:eGFR ≦15mL/min/1.73m2

 男性:eGFR(mL/min/1.73m2)=194×Cr−1.094×Age−0.287
 女性:eGFR(mL/min/1.73m2)=194×Cr−1.094×Age−0.287×0.739

(7)肝機能障害者での検討(外国人データ)15)

軽度~中等度肝機能障害者(Child−Pughスコアが5~6の軽度肝機能障害者8例、7~9の中等度肝機能障害者8例、計16例)及び健康成人(16例)を対象にアジルサルタン メドキソミルとして40mgを単回投与(投与1日目)し、2日間休薬後、反復投与(投与4~8日目)を行ったときのアジルサルタンの薬物動態学的パラメータは以下のとおりであった。
反復投与したとき、健康成人と比べて軽度肝機能障害者のCmaxは7.7%減少、AUCは27.9%増加、中等度肝機能障害者のCmax、AUCはそれぞれ17.9%、64.4%増加した。

※アジルサルタンのプロドラッグ体(国内未承認)
肝機能障害者での検討(外国人データ)

2.尿中排泄

(1)健康成人9)

健康成人24例を対象にアジルサルタン20mg又は40mgを1日1回7日間反復投与したとき、投与168時間までの累積尿中排泄率は以下のとおりであった。

健康成人

(2)腎障害を伴う患者13)

腎障害の程度が異なる高血圧症患者22例を対象にアジルサルタン20mgを1日1回7日間反復投与したとき、重度腎機能障害者では未変化体及び代謝物M−Ⅱの尿中排泄率が低下する傾向がみられた。

腎障害を伴う患者

[腎障害の程度]
正常~軽度:eGFR ≧60mL/min/1.73m2
中等度  :eGFR 30〜59.9mL/min/1.73m2
重度   :eGFR 15〜29.9mL/min/1.73m2

 男性:eGFR(mL/min/1.73m2)=194×Cr−1.094×Age−0.287
 女性:eGFR(mL/min/1.73m2)=194×Cr−1.094×Age−0.287×0.739

3.代謝16)

(1) アジルサルタンは脱炭酸によりM−Ⅰに、O−脱エチル化によりM−Ⅱに代謝された。アジルサルタンは主にCYP2C9によりM−Ⅱに代謝された。
なお、M−Ⅰ及びM−ⅡのAT1受容体結合阻害作用はいずれも未変化体の約1/1,000であった(in vitro)。
(2) アジルサルタンはCYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1及びCYP3A4を阻害せず、CYP3Aを誘導しなかった(in vitro)。
注意 【使用上の注意】(抜粋)
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(3)  重篤な腎機能障害のある患者
(4)  肝機能障害のある患者
(7)  高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
2.重要な基本的注意
(2)  腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。
(3)  eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。
5.高齢者への投与
(1)  高齢者では患者の状態を観察しながら低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。[一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)。]
(2)  臨床試験では65歳以上の高齢者と65歳未満の非高齢者において、本剤の効果、安全性に差は認められていない。
8) アジルサルタンの薬物動態試験(単回投与)(社内資料、承認審査時評価資料) [HB12C124]
9) アジルサルタンの薬物動態試験(反復投与)(社内資料、承認審査時評価資料) [HB12C125]
10) アジルサルタンの薬物動態試験(食事の影響の検討)(社内資料、承認審査時評価資料) [HB12C126]
11) フルコナゾールとの薬物相互作用試験成績(社内資料) [HA019885]
12) アジルサルタンの薬物動態試験(年齢、性別及び人種の検討)(社内資料、承認審査時評価資料) [HB12C132]
13) 腎障害患者における薬物動態試験(社内資料、承認審査時評価資料) [HB12C129]
14) アジルサルタンの臨床試験(腎障害患者を対象とした一般臨床試験)(社内資料、承認審査時評価資料) [HB12C130]
15) 肝障害患者における薬物動態試験(社内資料、承認審査時評価資料) [HB12C131]
16) アジルサルタンの代謝に関する検討(社内資料、承認審査時評価資料) [HB12C128]

禁忌を含む使用上の注意等は「添付文書」をご参照ください。

薬効薬理