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ブリグチニブは未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)融合蛋白のチロシンキナーゼ活性を阻害することにより、腫瘍の増殖を抑制すると考えられている1)。
X線結晶構造解析では、ブリグチニブがヒトALKのATP結合部位に結合して複数の分子間相互作用を生じることが示されている21)。
1)ブリグチニブのALK阻害活性評価試験(2021年1月22日承認、CTD2.6.2.2)
21)ブリグチニブ及びALKキナーゼのX線結晶構造解析(2021年1月22日承認、CTD2.6.2.2)
進行期の日本人ALK融合遺伝子陽性NSCLC患者を対象とした国内第Ⅱ相試験(Brigatinib-2001試験)の再燃例対象拡大パート(FAS)72例中14例に、ベースライン時にALKキナーゼドメイン(ALK-KD)の二次変異が確認された。うち7例、50.0%(95%CI:23.04%, 76.96%)でIRC判定による確定ORRが認められた。(追加解析:2020年1月22日データカットオフ)。
クリゾチニブ治療下でPDとなった局所進行又は転移を有する外国人ALK融合遺伝子陽性NSCLC患者を対象とした海外第Ⅱ相試験(AP26113-13-201試験)において、中央検査機関によるベースライン評価が可能であった17例のうち、13例にALK融合遺伝子陽性が確認され、4例にALK-KDの二次変異が特定された。
二次変異が特定された4例の変異の内訳は、G1202R、L1196M、F1174L、F1245Vが各1例であり、客観的奏効を達成した患者は3例であった。
2)ブリグチニブの海外第Ⅱ相試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.3.3、2.7.4.2、承認審査時評価資料)
4)ブリグチニブの国内第Ⅱ相試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.3.3、2.7.4.2、承認審査時評価資料)
93種類のキナーゼに対するブリグチニブのIC50は、ALKのみが<1nmol/L(0.6nmol/L)であり、EGFR(L858R)、ROS1、FLT3などを含む11種類のキナーゼで1~10nmol/L、EGFR(L858R、T790M)、EGFR(T790M)、野生型EGFR、HER2、RETを含む31種類で10~100nmol/L、残りの50種類のキナーゼはIC50>100nmol/Lであった。
また、2種類の活性変異型ALK(NPM1-ALK融合型及びTPM3-ALK融合型)及びキナーゼドメインに二次変異を有する12種類の変異型(L1196M及びG1202Rを含む)に対するブリグチニブのIC50は0.5~4.9nmol/Lであった。
ALK陽性NSCLC細胞に対して、ブリグチニブの細胞増殖を50%抑制する濃度(GI50)はH3122細胞では4.2nmol/L、H2228細胞では10.1nmol/L、ALKリン酸化を50%阻害する濃度(IC50)はそれぞれ3.7nmol/L及び4.5nmol/Lであった。
EML4-ALK融合蛋白及びTKI耐性に関連してキナーゼドメインに二次変異を有する17種類の変異型EML4-ALK融合蛋白を発現するBa/F3細胞に対するブリグチニブのIC90値は22~762nmol/Lであり、いずれもブリグチニブ180mg/日投与時の有効Cmax(蛋白結合の機能的影響で補正したCmax値:1243nmol/L)を下回った。
L1196M、I1171N、V1180L、G1202Rに対するブリグチニブのIC90値は、それぞれ118、278、36、762nmol/Lであった。
遺伝子操作により特定の変異型キナーゼを発現するように形質転換したBa/F3細胞を用いて得られたALK及びその他のキナーゼに対するブリグチニブの阻害活性(IC50値及びIC90値)は、以下のとおりであった(キナーゼ及び細胞データの両方が取得されたデータを示した)。
H3122 ヒトNSCLC細胞を用いた皮下異種移植モデルにおけるブリグチニブの作用(マウス)
EML4-ALK発現ヒトNSCLC細胞であるH3122細胞を皮下移植したマウス異種移植モデルにおいて、ブリグチニブ10~75mg/kg投与によりすべての用量群で対照群に比べ腫瘍量は有意に低下し(各群とも対照群に対しp<0.01、Dunnett’s test)、腫瘍縮小率は10mg/kg群で36%、25~75mg/kg群では90%を上回った。
1)EML4-ALK又は付加変異型EML4-ALK蛋白を発現するBa/F3細胞を用いた皮下腫瘍モデルにおけるブリグチニブの作用(マウス)
EML4-ALK発現Ba/F3細胞を移植したマウス皮下腫瘍に対し、ブリグチニブ25、50及び75mg/kg並びにクリゾチニブ200mg/kg群で完全な腫瘍退縮(各群とも対照群に対しp<0.01、Dunnett’s
test)が認められた。腫瘍増殖阻害率は、ブリグチニブ10mg/kg群で22%、クリゾチニブ100mg/kg群で25%であった。
一方、付加変異型EML4-ALK(L1196M、G1269S)を発現するBa/F3細胞を移植したマウス皮下腫瘍に対し、ブリグチニブ25~75mg/kg群は有意な腫瘍増殖阻害又は腫瘍退縮を示した(各群とも対照群に対しp<0.01、Dunnett’s
test)。S1206Rを発現するBa/F3細胞を移植した皮下腫瘍に対しては、ブリグチニブ50mg/kg群で29%、75mg/kg群で77%と、それぞれ有意な腫瘍増殖阻害(対照群に対しp<0.05及びp<0.01、Dunnett’s
test)が認められた。
2)EML4-ALK又は変異型EML4-ALK(G1202R)蛋白を発現するBa/F3細胞を用いた皮下腫瘍モデルにおけるブリグチニブと他のALK阻害剤の作用(マウス)
EML4-ALK発現Ba/F3細胞を移植したマウス皮下腫瘍モデルにおいて、ブリグチニブ50mg/kg群及びアレクチニブ60mg/kg群の腫瘍退縮率は89%及び95%、セリチニブ50mg/kg群の腫瘍増殖阻害率は97%であった(それぞれ対照群に対しp<0.0001、unpaired
t-test)。
一方、変異型EML4-ALK(G1202R)発現Ba/F3細胞を移植したマウス皮下腫瘍モデルにおける腫瘍増殖阻害率は、ブリグチニブ25mg/kg群及び50mg/kg群でそれぞれ55%及び88%(いずれも対照群に対しp<0.001、Dunnett’s
test)、アレクチニブ60mg/kg群で0%、セリチニブ50mg/kg群で14%であった(いずれも有意差なし)。クリゾチニブ100mg/kg群及び200mg/kg群ではそれぞれ23%(有意差なし)及び46%であった(対照群に対しp<0.01、Dunnett’s
test)。
1)ブリグチニブのALK阻害活性評価試験(2021年1月22日承認、CTD2.6.2.2)
6. 用法及び用量
通常、成人にはブリグチニブとして、1日1回90mgを7日間経口投与する。その後、1日1回180mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
本剤の効能又は効果、用法及び用量、警告・禁忌を含む使用上の注意等は「添付文書」をご参照ください。
Last Update:2022.3