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1. 血中濃度

単回・反復投与における血中濃度推移(ALK融合遺伝子陽性NSCLC患者)8)

日本人の成人ALK融合遺伝子陽性NSCLC患者9例にブリグチニブ90mg単回投与時及びブリグチニブ180mg反復投与時(投与22日目)の血漿中濃度の推移及び薬物動態学的パラメータは、以下のとおりであった。

図:日本人ALK融合遺伝子陽性NSCLC患者におけるブリグチニブの血漿中濃度推移及び薬物動態学的パラメータ(国内第Ⅱ相試験:Brigatinib-2001試験、安全性評価リードインパート)

食事の影響(外国人データ)9)

外国人健康成人を対象とした単回投与ランダム化非盲検2期2群クロスオーバー試験において、ブリグチニブ180mgを空腹時又は高脂肪食摂取後に単回経口投与して薬物動態に及ぼす食事の影響を評価した。ブリグチニブのCmaxは高脂肪食摂取後に約13%低下したが、全身曝露量(AUC)には影響は認められなかった。

図:健康被験者における単回経口投与時の食事の影響(外国人データ)

腎機能障害患者における血中濃度推移(外国人データ)

(1)重度の腎機能障害患者(eGFRが30mL/min/1.73m²未満)10)

重度の外国人慢性腎機能障害患者(eGFR<30mL/min/1.73m²)及び腎機能が正常な外国人健康成人(eGFR≧90mL/min/1.73m²)各8例にブリグチニブ90mgを単回経口投与したとき、重度腎機能障害患者では、非結合型ブリグチニブの全身曝露(AUC∞,u)は92%高かった。

図:重度腎機能障害患者及び健康成人にブリグチニブ90mgを単回経口投与したときの非結合型ブリグチニブの平均血漿中濃度推移及び薬物動態学的パラメータの比較(外国人データ)

(2)軽度及び中等度の腎機能障害患者(外国人データによる母集団薬物動態解析)11)

海外臨床試験5試験(健康成人105例及び癌患者337例)の薬物動態データを用いた母集団薬物動態解析において、ブリグチニブ180mg QDを投与したときの定常状態における線形回帰モデルに基づくAUC予測値の相対差[95%CI](%)は、腎機能正常者(eGFR≧90mL/min/1.73m²、n=189)に対し軽度腎機能障害患者(60≦eGFR<90mL/min/1.73m²、n=209)で6[−3, 17](%)、中等度腎機能障害患者(30≦eGFR<60mL/min/1.73m²、n=44)で8[−6, 21](%)であった。

 

肝機能障害患者における血中濃度推移(外国人データ)

(1)重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)12)

Child-Pugh分類A、B及びCの外国人慢性肝機能障害患者各6例と外国人健康成人9例にブリグチニブ90mgを単回経口投与したとき、重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害患者では非結合型ブリグチニブのCmax,uは65%、AUClast, u及びAUC∞, uはそれぞれ34%及び37%高かった。

図:慢性肝機能障害患者及び健康成人にブリグチニブ90mgを単回経口投与したときの非結合型ブリグチニブの平均血漿中濃度推移及び薬物動態学的パラメータの比較(外国人データ)

(2)肝機能がブリグチニブの薬物動態に及ぼす影響(外国人データによる母集団薬物動態解析)11)

海外臨床試験5試験(健康成人105例及び癌患者337例)の薬物動態データを用いた母集団薬物動態解析において、ブリグチニブ180mg QDを投与したときの定常状態における線形回帰モデルに基づくALT、AST及びビリルビンの各変数の、それぞれ中央値でのAUC予測値に対する5又は95パーセンタイルでのAUC予測値の相対差はいずれも25%未満であり、ALT、AST及びビリルビンはブリグチニブのAUCに影響を及ぼさないことが示された。

8)ブリグチニブの国内第Ⅱ相試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2、承認審査時評価資料)
9)ブリグチニブの食事の影響試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.1.2)
10)ブリグチニブの腎機能障害患者における臨床薬理試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2)
11)ブリグチニブの母集団薬物動態解析(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2)
12)ブリグチニブの肝機能障害患者における臨床薬理試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2)

2. 吸収

血中における未変化体の比率(外国人データ)13)

外国人健康成人男性6例を対象として、[14C]ブリグチニブ180mg(3.70MBq)を単回経口投与したマスバランス試験において、血漿中総放射能及びブリグチニブのCmaxの幾何平均値はそれぞれ1051及び976.5ng/mLで、総放射能が7.6%高く、tmax中央値はいずれも2時間で、AUClast及びAUCの幾何平均値は、総放射能が19655及び20344h·ng/mL、ブリグチニブが18996及び19123h·ng/mLで、いずれも総放射能が3.5%及び6.4%高かったことから、血漿中には大部分がブリグチニブ未変化体として存在していると考えられた。

バイオアベイラビリティ(ラット、サル)14)

ラット(SDa/雄性、各群3例)にブリグチニブを絶食下で単回静脈内投与(2mg/kg)又は単回経口投与(10mg/kg)したときのバイオアベイラビリティは40.7%であった。
サル(カニクイ/雄性、3例)にクロスオーバー法にて、絶食下で単回静脈内投与(5mg/kg)、若しくは溶液(クエン酸緩衝液)b又はカプセルbにより単回経口投与(15mg/kg)したときのバイオアベイラビリティは、溶液で52.9%、カプセルで46.4%であった。

a:SD:Sprague Dawley
b:溶液及びカプセルは本邦未承認

13)ブリグチニブのマスバランス試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2)
14)ブリグチニブのラット及びサルにおける薬物動態試験(2021年1月22日承認、CTD2.6.4.3)

3. 分布

分布容積(外国人データ)15)

外国人の進行期NSCLC患者63例にブリグチニブ180mgを1日1回経口投与したときの定常状態における見かけの分布容積(Vz/F)の幾何平均値(%幾何変動係数)は306.6L(58.2%)であった。

血漿蛋白結合率(外国人データ)10, 12)、(in vitro16)

2つの海外第I相試験において、外国人健康成人(8例及び9例)にブリグチニブ90mgを単回経口投与したときのブリグチニブの血漿蛋白結合率は、90.8%及び91.5%であった10, 12)
濃度範囲0.2~5μmol/Lで平衡透析法により評価したヒト血漿蛋白に対するブリグチニブのin vitroにおける血漿蛋白結合率は、平均65.7%であり、蛋白結合に明らかな濃度依存性は認められなかった16)

トランスポーターによる輸送(in vitro17)

In vitroでのトランスポーター試験において、ブリグチニブはP-糖蛋白質(P-gp)、BCRP及びOATP1A2の基質であることが示唆された。一方でブリグチニブはin vitroで高い溶解性と膜透過性を示すことから、P-gp、BCRP及びOATP1A2の阻害がブリグチニブの体内動態を変化させる可能性は低いと考えられた(「6.薬物相互作用」の項参照)。

10)ブリグチニブの腎機能障害患者における臨床薬理試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2)
12)ブリグチニブの肝機能障害患者における臨床薬理試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2)
15)ブリグチニブの海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2、承認審査時評価資料)
16)ブリグチニブのIn vitro血漿蛋白結合試験(2021年1月22日承認、CTD2.6.4.4)
17)ブリグチニブのIn vitro薬物トランスポーター相互作用試験(2021年1月22日承認、CTD2.6.4.7、承認審査時評価資料)

4. 代謝

代謝物・代謝酵素(in vitro18)

ヒト肝ミクロソームにおけるブリグチニブの代謝に関与するCYP分子種の検討では、主なCYP分子種はCYP2C8及びCYP3A4/5であった。
ヒト肝ミクロソーム及びヒト肝細胞におけるブリグチニブの主要代謝経路は、N-脱メチル化体(M36:AP26123)を生成するN-脱メチル化であった。

代謝経路(外国人データ)13)

外国人健康成人男性6例を対象に、[14C]ブリグチニブ180mg(3.70MBq)を単回経口投与したときの血漿中の代謝物は、未変化体が91.5%であった。尿中及び糞便中の代謝物は未変化体がそれぞれ85.6%及び40.9%であった。ヒトにおけるブリグチニブの主要代謝経路は、N-脱メチル化及びシステイン抱合であり、血漿中の放射能はN-脱メチル化体が3.5%であった。

図:[14C]ブリグチニブ180mgを単回経口投与したときの主な代謝物の割合及びブリグチニブの推定代謝経路

13)ブリグチニブのマスバランス試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2)
18)ブリグチニブのIn vitro代謝試験(2021年1月22日承認、CTD2.6.4.5)

5. 排泄

クリアランス(外国人データ)15)

外国人進行性NSCLC患者63例にブリグチニブ180mgを1日1回経口投与したとき、定常状態におけるブリグチニブの見かけの経口クリアランス(CL/Fss)の幾何平均値(%幾何変動係数)は8.88L/h(47.1%)、t1/2zは23.9時間(29.9%)であった。

排泄部位・経路及び排泄率(外国人データ)13)

外国人健康成人6例に[14C]ブリグチニブ180mgを単回経口投与したとき、尿中及び糞便中に未変化体、N-脱メチル化体及びシステイン抱合体としてそれぞれ47.87%、26.88%及び9.09%の放射能が排泄された。放射能の総回収率(平均値±SD)は89.75%±1.44%であり、そのうち24.99%±1.89%が尿中に、64.76%±2.36%が糞便中に回収された。

13)ブリグチニブのマスバランス試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2)
15)ブリグチニブの海外第I/Ⅱ相試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2、承認審査時評価資料)

6. 薬物相互作用

CYP阻害剤及びCYP誘導剤との薬物相互作用(外国人データ)19)

外国人健康成人(18歳以上65歳以下の男女)60例を対象に、ブリグチニブとCYP阻害剤及びCYP誘導剤との薬物相互作用を検討した。

(1)イトラコナゾール(強いCYP3A阻害剤)の影響

ブリグチニブ90mg単回経口投与とイトラコナゾール200mgを1日2回との併用により、血漿中ブリグチニブのCmaxは21.2%上昇し、AUC及びAUC120はそれぞれ101.2%及び82.1%増加した。

表:イトラコナゾール(強いCYP3A阻害剤)の影響

(2)リファンピシン(強いCYP3A誘導剤)の影響

ブリグチニブ180mg単回経口投与とリファンピシン600mgを1日1回との併用により、血漿中ブリグチニブのCmaxは59.5%低下し、AUC及びAUC120はそれぞれ80.4%及び80.0%減少した。

表:リファンピシン(強いCYP3A誘導剤)の影響

(3)ゲムフィブロジル(強いCYP2C8阻害剤、国内未承認)の影響

ブリグチニブ90mg単回経口投与とゲムフィブロジル600mgを1日2回との併用により、血漿中ブリグチニブのCmaxは40.9%低下し、AUC及びAUC120はそれぞれ11.5%及び14.7%減少した。

表:ゲムフィブロジル(強いCYP2C8阻害剤、国内未承認)の影響

生理学的薬物動態(PBPK)モデルによるシミュレーション20)

ブリグチニブ90mg単独投与時に対するベラパミル又はジルチアゼム(中程度のCYP3A阻害剤)併用投与時のブリグチニブのCmax及びAUCの幾何平均値の比は、ベラパミル併用下においてそれぞれ1.15及び1.38、ジルチアゼム併用下においてそれぞれ1.13及び1.43と推定された。
また、ブリグチニブ90mg単独投与時に対するエファビレンツ(中程度のCYP3A誘導剤)併用投与時のブリグチニブのCmax及びAUCの幾何平均値の比は、それぞれ0.83及び0.53と推定された。

薬物トランスポーターとの相互作用(in vitro17)

ブリグチニブはin vitroでP-gp、BCRP及びOATP1A2の基質となるが、OATP1B1、OATP1B3、OATP2B1、OAT1、OAT3、OCT1、OCT2、MATE1、MATE2K、BSEP及びNTCPの基質とはならなかった。ブリグチニブはin vitroでP-gp、BCRP、MATE1、MATE2K及びOCT1に対する阻害作用を示し、IC50値はそれぞれ1.76、10.1、0.832、5.19及び6.49μmol/Lであった。一方、臨床血漿中濃度相当においてOATP1B1、OATP1B3、OAT1、OAT3、OCT2及びBSEPに対する阻害作用を示さなかった。

IC50値:各トランスポーターを50%阻害する濃度

17)ブリグチニブのIn vitro薬物トランスポーター相互作用試験(2021年1月22日承認、CTD2.6.4.7、承認審査時評価資料)
19)ブリグチニブのリファンピシン、イトラコナゾール及びゲムフィブロジルとの臨床薬物相互作用試験(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2)
20)ブリグチニブのPBPKモデリング&シミュレーション(2021年1月22日承認、CTD2.7.2.2)

  • 6. 用法及び用量
    通常、成人にはブリグチニブとして、1日1回90mgを7日間経口投与する。その後、1日1回180mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
  • 9. 特定の背景を有する患者に関する注意(抜粋)
  • 9.2 腎機能障害患者
  • 9.2.1 重度の腎機能障害(eGFRが30mL/min/1.73m²未満)のある患者
    減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。[16.6.1参照]
  • 9.3 肝機能障害患者
  • 9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者
    減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。[16.6.2参照]
  • 10. 相互作用
    本剤は、主に薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される。[16.4参照]

本剤の効能又は効果、用法及び用量、警告・禁忌を含む使用上の注意等は「添付文書」をご参照ください。

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Last Update:2022.3