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会員限定薬剤師の「今」─在宅医療編─

コラム 第7回

2020/07/03

Column

地域医療で医師とともに実施する薬物治療


地域で患者を診る・支える時代とは?

高齢化に伴うケアニーズの変化と多様化

超高齢化が進むなか、「健康」の概念が変わりつつあります。
厚生労働省の調査によると、現在、いわゆる「ピンピンコロリ」と言われる状態で最期を迎えられる人は約5パーセント、20人に1人です。
平均寿命と健康寿命の差は男性で約9年、女性で約13年ですから、20人から1人を除いた19人は心身機能に何らかの障害がある状態で約10年、日々の生活を送ることに。
「異常があること」は、「健康」な日常からかけ離れた特別な時間ではなく、日常生活の中で常に存在している状態となります。

超高齢社会は、こうした状態の高齢者が多数を占めます。
医療は単独で存在するのではなく、生活の中のさまざまな要素の1 つとして存在する意味合いが大きくなりつつあるのです。

医療ニーズが高くない人にもケアの必要性が

自立度の変化パターンは、男性も女性も9割近くが70代から低下し、うち急激に低下するのは約2割です。
現状で医療ニーズが高くない人にも、予防と重症化を抑えるケアが必要といえます。

いっそう重要性を増している在宅医療においても、対象は医療ニーズが高い人をイメージしがちですが、生活の場にいらっしゃる在宅医療が必要な「要介護者」は元気なかたも多いものです。
こうしたかたの支援も重要で、医療ニーズが高くない状態で保つことが大切です。



求められる在宅医療を表す1つのかたち「家庭医療・総合診療」

このように変わりゆく医療ニーズを満たす領域として「家庭医療・総合診療」があります。
家庭医療・総合診療とは地域に根付き、年齢・性別を問わず0~100歳まで、多種多様な疾患をカバーし、患者さんの想いや家族・地域の背景を理解しながら展開する医療の形態です。

  • 家族志向のケア
  • 家庭医療・総合診療の大切な考え方に「家族志向のケア」があります。
    患者と家族がお互いに与え合う影響を考慮に入れることが、家庭医療・総合診療の実践にあたっては非常に重要です。

  • 家族の木
  • 家族志向のケアを実施するにあたり重要な概念が「家族の木」で、患者は1人ですがその背後に木があり、家族をはじめとするさまざまな関係者がいるとイメージしながら診療を行うことを模式図として表したものです。
    背後にいる家族へ視線を向けることは簡単ではありませんが、このイメージを持つことが重要です。

    家族の木

  • 家族という枠の中で患者をとらえる
  • (A)家族は患者の健康に関する考えや行動を決定づける
    (B)家族ライフサイクルの移行期にはストレスが身体症状としてあらわれる
       例) 子供が巣立つ時期の母親は心身のバランスを崩しやすい
    (C)身体症状は家族の機能を保つために存在することがある
       例) 子供が喘息発作を起こすことで夫婦喧嘩を止めさせる
    (D)家族は患者にとって貴重な「資源」で強力なサポートとなりうる
       例) 糖尿病の食事や内服管理で家族の協力



「求められる医師の役割」の変化

変化し多様化する医療に対するニーズに応えるため、医師に求められる役割も変化しつつあります。
かかりつけ薬剤師ともタッグを組むことになる「かかりつけ医」。
患者の最も身近なかかりつけ医の果たす役割(かかりつけ医機能)は、大枠で3つに分けられるといえます。

かかりつけ医機能

このかかりつけ医機能は、具体的には、患者の生活背景を理解し、適切に診療と保健指導を行い、他医療機関と協力し、解決策を提供していくこと、診療時間外も患者さんにとって最善の医療が継続されるよう地域で協力すること、社会活動や行政活動に積極的に参加することなどが日本医師会によって定義されています。


医師が薬剤師に求めること

変化する医療ニーズに基づき、医師が薬剤師に求めることは、どのように変わりつつあるでしょうか。
医師を対象とするアンケートより、業務の大変さとして挙がる項目に、「在宅患者に対する24 時間対応」、「患者に処方されているすべての医薬品の管理」、「患者が受診しているすべての医療機関の把握」、と回答した診療所が多い調査結果があります。

まさに、これからの薬剤師が医師と連携するにあたり、重要な項目といえるでしょう。

負担の大きい項目