日本循環器学会と日本不整脈心電学会は、両学会を含む関連9学会合同で、「不整脈非薬物治療ガイドライン(2018 年改訂版)」から新たな知見をまとめ、フォーカスアップデートとして「2021年 JCS/JHRS ガイドライン フォーカスアップデート版 不整脈非薬物治療」を作成し、2021年3月、日本循環器学会ホームページ上で公開した。
日本循環器学会と日本不整脈心電学会は、関連学会と合同で2019年に「不整脈非薬物治療ガイドライン(2018 年改訂版)」を作成したが、その後不整脈非薬物治療に関する数多くの重要なエビデンスが国内外で報告され、新たな治療概念も登場した。これらは日常臨床に直結し、ガイドラインに反映すべき重要な内容であることから、今回、この領域のみに焦点をあてて「2021年 JCS/JHRS ガイドライン フォーカスアップデート版 不整脈非薬物治療」を発表することになった。今回のフォーカスアップデートに盛り込まれた主要な点は、2018年改訂版においてエビデンスに依拠した推奨クラス分類が作成できない等で記載されなかった、または詳述できなかった以下の項目の記載および詳述である。1) リードレスペースメーカ、2) 刺激伝導系ペーシング終末期医療のICD設定、3) 終末期医療のICD設定、4) 経皮的リード抜去、5) 心房の頻拍性不整脈に対する抗頻拍ペーシング、6) 植込みデバイスにより感知されたAFに対する対応、7) X線被曝低減、8) AFに関する新しいエビデンスとテクノロジーの進歩、9) AFカテーテルアブレーション周術期の抗凝固療法、10) 左心耳閉鎖デバイス。
(注)本ガイドラインの具体的な内容については、直接ガイドライン本体で確認されることをお勧めいたします。