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免疫機能に関わる臓器は、一次リンパ組織と二次リンパ組織に分けることができます。一次リンパ組織には骨髄と胸腺があり、リンパ球の分化・成熟に関与していますが、生体防御には関与しません。二次リンパ組織にはリンパ節と脾臓があり、こちらは生体防御に直接関与する、免疫反応の場です1)。
胸腺は骨髄とともに一次リンパ組織に分類される臓器で、心臓の上にあります。子供の頃は大きく、思春期以後は徐々に小さくなっていきます1)。
血液細胞のほとんどが骨髄の造血幹細胞から作られますが、T細胞のもとになる前駆細胞(CD4陰性、CD8陰性)は胸腺に移動し、100万倍とも言われる増殖を繰り返しながら、分化・成熟して、T細胞(CD4陽性、CD8陽性のいずれか)になります2)。
胸腺の構造は皮質と中心部の髄質の二つの層から成り、それぞれ皮質上皮細胞、髄質上皮細胞という異なる細胞があります。T細胞のもとになる前駆細胞は、血管から入ってきて上皮細胞の皮質、髄質と移動しながら増殖・分化・成熟したT細胞になります。T細胞は一人前になると、自己と非自己の区別がつくようになり、胸腺の外に出て全身を循環します。
脾臓は腹部の左上に位置するこぶし大の臓器です。
脾髄動脈から分かれた中心動脈の付近に辺縁帯という層があり、境界動脈周囲リンパ鞘(PALS)を形成し、さらに白脾髄と赤脾髄に分かれます。白脾髄にはリンパ球(B細胞)と濾胞樹状細胞(FDC)が集まり、血流の中の病原体をFDCが認識し、免疫反応で処理します。赤脾髄にはマクロファージが多く、病原体だけでなく老化した赤血球や異常な赤血球も食べます1)。
また、血小板を貯めておく機能や、乳児期には血球(赤血球、白血球、血小板)の産生機能もあります。成人になっても、大量出血したときや骨髄の機能が低下したときは血球産生を行っています3)。
リンパ節は長径1~1.5cm以下の小さな器官でソラマメのような形をしています2)。全身に張り巡らされているリンパ管の途中で、リンパ節は関所のような役割をしています1)。
輸入リンパ管からとりこんだリンパ液は、リンパ節の皮質、傍皮質、髄質という層を通過して輸出リンパ管に送られます。皮質には主にB細胞、傍皮質にはT細胞がいます。洞内のマクロファージがリンパ液と接触しリンパ液内の異物を貪食し2)、さらにB細胞のいる皮質領域に入り、リンパ球に抗原を提示し抗原特異的な免疫反応を起こします1)。
これを繰り返しながら、リンパ液は最後に胸管を経て、左鎖骨下静脈(血流)に戻されます1)。
参考文献