※このサイトをご利用いただくための注意事項です。必ずお読みください。
このサイトは、国内の医療機関にお勤めの医師・薬剤師などの医療関係者を対象に、医療用医薬品を適正にご使用いただくための情報を提供しています。
一般の方および国外の医療関係者に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
※このサイトをご利用いただくための注意事項です。必ずお読みください。
このサイトは、国内の医療機関にお勤めの医師・薬剤師などの医療関係者を対象に、医療用医薬品を適正にご使用いただくための情報を提供しています。
一般の方および国外の医療関係者に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
※このサイトをご利用いただくための注意事項です。必ずお読みください。
このサイトは、国内の医療機関にお勤めの医師・薬剤師などの医療関係者を対象に、
医療用医薬品を適正にご使用いただくための情報を提供しています。
一般の方および国外の医療関係者に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
ID・パスワードをお持ちの方は、
こちらからログインください。
ID・パスワードをお持ちの方は、
こちらからログインください。
濾胞性リンパ腫(FL:follicular lymphoma)は、成熟B細胞リンパ腫の中で胚中心由来のB細胞(胚中心細胞;centrocyteと胚中心芽細胞;centroblast)より構成され、少なくとも一部は濾胞性のパターンを呈するものとされています。
発生頻度は本邦の非ホジキンリンパ腫のうち10~20%を占め、代表的な低悪性度B細胞リンパ腫です。FLは、病理組織学的にGrade 1~2、3A、3Bに分類されますが、Grade 3Bは、通常、アグレッシブ(中・高悪性度)リンパ腫として治療されます。
濾胞性リンパ腫は、正常リンパ球よりもやや大きい(小型から中型)くびれのあるcentrocyteと、正常リンパ球の直径の2倍以上ある大型のcentroblastより構成されます。
腫瘍細胞が大小さまざまな結節状構造を呈して密に増生する像をみとめます。正常の胚中心ではdark zone(暗調部)とlight zone(明調部)とに分かれて認められますが、濾胞性リンパ腫では、認められず、monotonous(単一)な像を呈しています。
濾胞性リンパ腫 Grade 1(弱拡大像)
濾胞性リンパ腫 Grade 1(強拡大像)
濾胞性リンパ腫 Grade 1(CD21染色)
gradingは形態的に高倍率で観察されるcentroblastの数により分けられます。Grade1(0~5/hpf)、Grade 2(6~15/hpf)、Grade 3(15/hpfを超える)となっています。
Grade 3Aはcentrocyteも混在しており、Grade 3Bはcentrocyteは認めず、大型のimmunoblasts(免疫芽細胞)やcentroblastのシート状増生より構成されています。
濾胞性リンパ腫は組織学的にしばしばびまん化することがあります。びまん化した部分での構成細胞が大型化する(transformation)ときにはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)としての取り扱いが重要になりますので、組織内でその割合の記載が必要となります。とりわけGrade 3の場合はDLBCLを伴うことが多いので、①DLBCL(_%)②FL、Grade 3(A or B)(_%)のように記載します。Grade 3Bでは60~80%がDLBCLを伴っています。
濾胞性リンパ腫 a.Grade 3A の強拡大像、b.Grade 3Bの強拡大像
B細胞系マーカー
CD19陽性CD20陽性CD79a陽性
胚中心マーカー
CD10陽性BCL6陽性
Grade 3Bでは高率にMUM1が陽性になります。
T細胞系マーカー
CD2陰性CD3陰性CD5陰性
BCL2陽性
BCL2の発現については、Grade 1~2では約10~20%の症例で陰性となります。
Grade 3では、約50%が陰性になるといわれています。
参考文献