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会員限定 リンパ腫の全身管理
「β-D-グルカン、アスペルギルス抗原とは」

深在性真菌症の血清診断

β-D-グルカン検査は深在性真菌症全般、アスペルギルス抗原検査は侵襲性アスペルギルス症の診断において精度の高い血清学的検査です1)
血液悪性疾患や造血幹細胞移植において深在性真菌症対策は重要な課題です。
深在性真菌症の治療は改善していますが、依然死亡率も高く、治療成功のためにも早期診断、早期治療が重要となります2)

β-D-グルカン、アスペルギルス抗原とは1)

β-D-グルカンとは、真菌(カンジダ属、アスペルギルス属、ニューモシスチスなど)細胞壁を構成する多糖体の一つです。深在性真菌症では起因真菌由来のβ-D-グルカンが血中に出現することから、β-D-グルカン測定は深在性真菌症の診断に用いられます。
アスペルギルス抗原(アスペルギルスガラクトマンナン抗原)は、アスペルギルスの細胞壁特異抗原です。アスペルギルス抗原は、アスペルギルスが増殖時に放出されるため、抗原抗体反応を利用して抗原の濃度を測定します。侵襲性アスペルギルス症で上昇します。

β-D-グルカン、アスペルギルス抗原の診断のタイミング1)

急性白血病に対する化学療法や、造血幹細胞移植など深在性真菌症の発症リスクが高い治療中に、発熱性好中球減少症(FN)に対して広域抗菌薬を開始して4〜7日間経過しても発熱が持続する場合は、問診、診察、血液培養、β-D-グルカン、アスペルギルス抗原の血液学的検査を行います。
侵襲性アスペルギルス症の精査として胸部CTを行います。

〔深在性真菌症の発症リスク〕

• 急性白血病に対する化学療法や造血幹細胞移植など、好中球減少期間(好中球数500μ/L未満)が1週間以上にわたる治療

• 同種移植後(30-90日)の急性移植片対宿主病(GVHD:Graft-versus-host disease)の発症とステロイドによる治療

β-D-グルカン、アスペルギルス抗原の診断の注意点

アスペルギルスに活性のある抗真菌薬(抗糸状菌薬)を投与中はアスペルギルス抗原の感度が落ちます。新興真菌感染症として報告されているムーコル症、クリプトコッカス症では、β-D-グルカンは上昇しません。
β-D-グルカン、アスペルギルス抗原ともに偽陽性問題が報告されています。
β-D-グルカン、アスペルギルス抗原の感度と特性度は、100%でないため、臨床所見と画像所見を併せて総合診断することが重要です1)

参考文献

  • 1)神田善伸. むかしの頭で診ていませんか?血液診療をスッキリまとめました. 南江堂. 2017 : 162-167.
  • 2)吉田稔. Med. Mycol. J. 2013; 54 : 111-115.

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