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会員限定 リンパ腫の全身管理「腫瘍崩壊症候群の予防」

腫瘍崩壊症候群

腫瘍崩壊症候群(TLS:Tumor Lysis Syndrome)は、化学療法や放射線治療により腫瘍細胞が急速にかつ大量に崩壊して、その細胞内成分が血液内に放出されることで起こる代謝異常です。
代謝異常として高尿酸血症、高リン血症、低カルシウム血症、高カリウム血症が認められ、まれにLDHの上昇も認められることがあります。それに伴い重篤な臨床症状として急性腎不全、不整脈/突然死、痙攣が出現します。通常、治療開始後 12時間~72 時間以内に起きます1)

腫瘍崩壊症候群の診断基準とリスク分類

TLSは重篤化すると致死的状況を招くため、発症予防が重要で、発症リスク評価とリスクに応じた予防策実施が必要です。
TLSは、Laboratory TLSとClinical TLSに分類されます。
Laboratory TLSは、基準値を超える高尿酸血症、高カリウム血症、高リン血症のうちいずれか2つ以上が、化学療法開始3日前から治療開始7日後までに認められる場合です。
Clinical TLSは、Laboratory TLSに加え腎不全、不整脈/突然死、痙攣のいずれか1つが出現している場合です。
TLSのリスク評価は、まず疾患、腫瘍量で分類され、腎機能障害や電解質異常の有無によりリスクが調整され、最終的に「低リスク」「中間リスク」「高リスク」が決定されます5)

腫瘍崩壊症候群の予防

TLSの予防法は、モニタリング、大量補液、尿酸生成阻害薬、尿酸排泄促進薬が基本となります5)

1. モニタリング:心電図モニター、カリウム、リン酸、尿酸、カルシウム、クレアチニンの値、尿量を治療開始時に1日1回確認、中間リスクや高リスクでは1日複数回チェックします1)

2. 大量補液:3,000mL/m2/24時間以上(体重が10kg以下の場合は、200mL/kg/日)で、尿量100mL/ m2/時以上(体重が10kg以下の場合は、4〜6mL/kg/日)の確保を目標とします5)

3. 尿酸生成阻害薬:アロプリノール1日100mg〜300mgを経口で1回から3回に分けて投与(保険適応外)又は、フェブキソスタットは1日60mgを経口で1回投与します1)

4. 尿酸排泄促進薬:ラスブリカーゼ1日0.1〜0.2mg/kgを1日1回投与します。最大7日間連続投与できます1)

参考文献

  • 1)木崎昌弘(編). 血液内科グリーンノート. 中外医学社. 2017 : 217-225.
  • 2)神田善伸. むかしの頭で診ていませんか?血液診療をスッキリまとめました. 南江堂. 2017 : 148-154.
  • 3)Cairo MS, et al. : Br J Heamatol. 2010; 149(4) : 578-586.
  • 4)日本臨床腫瘍学会(編). 腫瘍崩壊症候群(TLS)診療ガイダンス. 金原出版. 2016 : 8-24.
  • 5)飛内賢正, 木下朝博, 塚崎邦弘(編). 悪性リンパ腫治療マニュアル(改訂第4版). 南江堂. 2017 : 81-83.

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