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白血球分画は末梢血中の白血球の割合を示すものです。白血球に好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球があり、好中球は鏡検法によってさらに桿状核球と分葉核球に分けられます。これらの6種類の白血球の割合が白血球分画となります。
白血球分画は血液疾患の診断の糸口になることが多いため、白血球数に異常を認めた場合や、出血傾向があるとき、リンパ節が腫れているときなどに検査します。検査は末梢血を用い自動血球計測器で計測します1)。
白血球分画を確認するときは、桿状核球、分葉核球、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の割合と絶対数の確認、骨髄中にしかみとめられない「芽球」「前骨髄球」「骨髄球」「後骨髄球」の出現に注意することが重要です。
血球検査の基準値は、施設ごとに異なります。また、白血球数、白血球分画は個体差が大きく、軽微な異常は生理的範囲であることに留意する必要があります1)。
好中球とリンパ球がそれぞれ白血球のうち40〜60%程度を占めるため白血球減少として問題となるのは好中球減少とリンパ球減少です4)。
好中球減少は好中球数1,500/μL未満の状態です。
500〜1,000/μLまたは、500/μL未満の好中球減少症においては、細菌や真菌の感染症が増加します。好中球減少の原因は後天性が多く、破壊の亢進よりも産生の低下による減少が多いです2)。
リンパ球減少症はリンパ球数1,200/μL未満の状態です。
健常人の末梢血リンパ球の80%がT細胞(60〜70%CD4陽性、残りがCD8陽性)、20%がB細胞ですが、リンパ球減少状態においてこれらのバランスにも異常を生じます。リンパ球減少はほとんどが後天性で、免疫抑制剤の使用、感染症、自己免疫性疾患などが原因です2)。
白血球増加をきたす原因として、腫瘍性増殖と非腫瘍性増殖があるため、迅速かつ的確な鑑別が必要です3)。
好中球増多症は好中球数6,000〜7,000/μLを超えた状態です。
好中球は末梢血だけでなく、血管壁や脾臓、肝臓にプールされていて、感染症やストレスなどの刺激により末梢血中に移動し好中球増加をきたします。細菌感染症では桿状核の比率が増加するだけでなく、さらに幼若な骨髄球や後骨髄球が末梢血に出現します。これを核の左方移動といいます。好中球系の幼若な細胞が見られ、炎症所見が乏しい時は、造血器腫瘍の鑑別が必要です2)。
好酸球増多症は好酸球数が500/μLを超えた状態です。
寄生虫や薬剤性、アレルギー、気管支喘息などの頻度が高いです。
4,000/μL以上の高度の好酸球増多は白血病、好酸球増多症候群などの存在を考慮します2)。
好塩基球増多は好塩基球が200/μLを超えた状態です。
好塩基球にはIgEレセプターがあり、アレルゲンが付着すると脱顆粒し、ヒスタミンを放出することでアレルギーと深く関係しています。アレルギー疾患で増加します。
慢性骨髄性白血病の一所見でもあります。結核や潰瘍性大腸炎などに伴う慢性炎症でも増加します2)。
単球増多は単球が800/μLを超えた状態です。
単球増多は細菌や結核の感染で増加が認められます。慢性骨髄単球性白血病においても増加が認められます。化学療法などによる骨髄抑制から白血球回復期に単球増加が認められるため、骨髄回復の指標とされています2)。
リンパ球増多はリンパ球数が4,000/μLを超える状態です。
リンパ球増多はウイルス感染が主な原因です。Epstein-Barrウイルスの初感染に伴い、伝染性単核球症を発症することがあります。伝染性単核球症では末梢血中に異型リンパ球が出現します。
腫瘍性には慢性リンパ性白血病、成人T細胞白血病があります2)。
参考文献