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ADHD Lab ADHDの病態 / 疫学 / 併存症(成人期)

併存症(成人期)

成人期では、就業など環境の変化から不注意や衝動性による問題が顕在化し、二次障害として併存症を招きます。高率で認められる併存症は、成人期ADHDの診断を困難にし、治療にも影響を与えます。

図1 生活上のつまずきから併存症へ

図2 成人期ADHD併存症の中核となる疾患

図3 米国の18~44歳の成人を対象とした調査における、過去12ヵ月間のADHDと精神疾患の有病率(成人期)(海外データ)

  • 就学期に必要とされる能力が記憶中心であるのに対し、仕事の場面では事務処理能力が中心となります。そのため、不注意や衝動性による生活上のつまずきから自尊心や自己評価が低下し、気分障害や不安障害などの精神科併存症を発症しやすくなります(図1)1,2)

  • 成人期のADHDでは、複数の併存症が存在する可能性が高く(図2)、 ADHDが重症であればあるほど併存症を有する可能性が高いという特徴があります2)

  • 米国の18~44歳の成人を対象とした調査では、成人期ADHDの患者さんにおいて、大うつ病性障害、気分変調症、双極性障害、全般性不安障害など、さまざまな精神医学的併存症が認められました(図3)3)

  • 併存症は、ADHDの診断を困難にし、治療の過程、治療抵抗性、治療反応性、病識、自己制御、治療への参加にも影響を与えます2)

  • 赤間 史明ほか: 精神科治療学 2013;28(2):191-198.
  • 樋口 輝彦, 齊藤 万比古監修: 成人期ADHD診療ガイドブック, じほう, 2013.
  • Kessler RC, et al.: Am J Psychiatry. 2006;163(4):716-723.