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IBD ステーション潰瘍性大腸炎・クローン病

潰瘍性大腸炎治療(内科的治療)

■ 治療の原則(図1)

潰瘍性大腸炎(UC)の治療の目的は、活動期には速やかな寛解導入、寛解期には長期の寛解維持を達成することです1)、2)。治療方針は、病期(活動期または寛解期)、重症度(軽症、中等症、重症および劇症)、病変の拡がり(直腸炎型あるいは左側または全大腸炎型)などを考慮して検討します1)、3)。寛解の判定には臨床症状や内視鏡を用いますが、生検結果は参考にとどめます1)

図1:潰瘍性大腸炎治療指針(内科)(2020年1月改訂)

図

:現在保険適応には含まれていない、**:それぞれ同じ薬剤で寛解導入した場合に維持療法として継続投与する
5-ASA経口剤(ペンタサ®顆粒/錠、アサコール®錠、サラゾピリン®錠、リアルダ®錠)、5-ASA注腸剤(ペンタサ®注腸)、5-ASA坐剤(ペンタサ®坐剤、サラゾピリン®坐剤)
ステロイド注腸剤(プレドネマ®注腸、ステロネマ®注腸)、ブデソニド注腸フォーム剤(レクタブル®注腸フォーム)、ステロイド坐剤(リンデロン®坐剤)

※(治療原則)
内科治療への反応性や薬物による副作用あるいは合併症などに注意し、必要に応じて専門家の意見を聞き、外科治療のタイミングなどを誤らないようにする。薬用量や治療の使い分け、小児や外科治療など詳細は潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針本文を参照のこと。

厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班)令和元年度分担研究報告書 別冊:
潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 令和元年度 改訂版

■ 治療のフローチャート(図2)

直腸炎型と左側および全大腸炎型の軽症から中等症においては、アミノサリチル酸(5-ASA)製剤が寛解導入および維持目的の第一選択薬です1)、3)。5-ASA製剤が効果不十分な場合や重症においては、ステロイドが寛解導入薬として用いられます1)、3)。ステロイド治療でも病状の改善が不十分な場合には、難治例として治療を行います1)。また、重症では手術治療の適応についても検討されます1)、3)

図2:潰瘍性大腸炎治療のフローチャート

図

厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班)令和元年度分担研究報告書 別冊:
潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 令和元年度 改訂版

治療反応性に基づく難治性潰瘍性大腸炎の定義1)

●厳密なステロイド療法にありながら、次のいずれかの条件を満たすもの。
 ①ステロイド抵抗例:プレドニゾロン1~1.5mg/kg/日の1~2週間投与で効果がない
 ②ステロイド依存例:ステロイド漸減中の再燃
●ステロイド以外の厳密な内科的治療下にありながら、頻回に再燃を繰り返すあるいは慢性持続型を呈するもの。

厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班)令和元年度分担研究報告書 別冊:
潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 令和元年度 改訂版

■ 難治例の治療(図3)

ステロイド抵抗例に対しては、血球成分除去療法、免疫抑制薬(カルシニューリン阻害薬)、抗TNF-α抗体、外科治療(大腸全摘術)から治療を選択します1)、3)。ステロイド依存例では、免疫調節薬(アザチオプリンまたは6-MP)を積極的に使用します1)、3)

図3:潰瘍性大腸炎難治例の治療

図

厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班)令和元年度分担研究報告書 別冊:
潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 令和元年度 改訂版

引用資料

1) 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班)令和元年度分担研究報告書 別冊:潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 令和元年度 改訂版

2) 吉村直樹ほか:Prog Med., 32(11):2521-2526, 2012

3) NPO法人 日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)編:潰瘍性大腸炎の診療ガイド 第3版, 文光堂, 東京, pp.41-53, 2016

【監修】国立大学法人東京医科歯科大学 消化器内科 准教授 長堀 正和 先生