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IBD ステーション潰瘍性大腸炎・クローン病

潰瘍性大腸炎診断

■ 診断の手順(図)

持続性もしくは反復性の粘血便・血性下痢などがあり、潰瘍性大腸炎(UC)が疑われるときは、理学的所見や病歴(放射線照射歴、抗菌薬服用歴、海外渡航歴)を確認し、血液検査を行います1)、2)。続いて大腸内視鏡検査や生検、必要に応じて注腸X線検査を実施し、UCに特徴的な腸病変を確認します1)、2)。感染性腸炎や他の炎症性腸疾患などを除外するために、細菌学的・寄生虫学的検査、上部消化管内視鏡検査や小腸検査なども行います1)、2)
多くは2週間から1ヵ月で診断可能ですが、診断が確定しない場合はinflammatory bowel disease unclassifiedとして経過を観察します1)

図:潰瘍性大腸炎診断の手順フローチャート

図

厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班)令和元年度分担研究報告書 別冊:
潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 令和元年度 改訂版

■ 診断基準(表)

UCの診断基準では、臨床症状(持続性または反復性の粘血・血便、あるいはその既往がある)のほか、内視鏡検査もしくは注腸X線検査の所見および生検組織学的検査の所見を満たし、感染性腸炎などの疾患が除外できれば確定診断となります1)。あるいは内視鏡検査もしくは注腸X線検査の所見、および生検組織学的検査の所見を複数回にわたって満たすものや、切除手術もしくは剖検により、肉眼的および組織学的にUCに特徴的な所見を認めるものも確定診断となります1)

表:潰瘍性大腸炎の診断基準

潰瘍性大腸炎診断基準(2020年1月改訂)

確診例:

  • [1] AのほかBの①または②、およびCを満たすもの。
  • [2] Bの①または②、およびCを複数回にわたって満たすもの。
  • [3] 切除手術または剖検により、肉眼的および組織学的に本症に特徴的な所見を認めるもの。

A. 臨床症状:持続性または反復性の粘血・血便、あるいはその既往がある。

B. ①内視鏡検査:ⅰ)粘膜はびまん性におかされ、血管透見像は消失し、粗ぞうまたは細顆粒状を呈する。さらに、もろくて易出血性(接触出血)を伴い、粘血膿性の分泌物が付着しているか、ⅱ)多発性のびらん、潰瘍あるいは偽ポリポーシスを認める。ⅲ)原則として病変は直腸から連続して認める。
②注腸X線検査:ⅰ)粗ぞうまたは細顆粒状の粘膜表面のびまん性変化、ⅱ)多発性のびらん、潰瘍、ⅲ)偽ポリポーシスを認める。その他、ハウストラの消失(鉛管像)や腸管の狭小・短縮が認められる。

C. 生検組織学的検査:活動期では粘膜全層にびまん性炎症性細胞浸潤、陰窩膿瘍、高度な杯細胞減少が認められる。いずれも非特異的所見であるので、総合的に判断する。寛解期では腺の配列異常(蛇行・分岐)、萎縮が残存する。上記変化は通常直腸から連続性に口側にみられる。

<注1>確診例は下記の疾患が除外できたものとする。
細菌性赤痢、クロストリディウム・ディフィシル腸炎、アメーバ性大腸炎、サルモネラ腸炎、カンピロバクタ腸炎、大腸結核、クラミジア腸炎などの感染性腸炎が主体で、その他にクローン病、放射線大腸炎、薬剤性大腸炎、リンパ濾胞増殖症、虚血性大腸炎、腸管型ベーチェット病など

<注2>所見が軽度で診断が確実でないものは「疑診」として取り扱い、後日再燃時などに明確な所見が得られた時に本症と「確診」する。

<注3>鑑別困難例
クローン病と潰瘍性大腸炎の鑑別困難例に対しては経過観察を行う。その際、内視鏡や生検所見を含めた臨床像で確定診断がえられない症例はinflammatory bowel disease unclassified(IBDU)とする。また、切除術後標本の病理組織学的な検索を行っても確定診断がえられない症例はindeterminate colitis(IC)とする。経過観察により、いずれかの疾患のより特徴的な所見が出現する場合がある。

厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班)令和元年度分担研究報告書 別冊:
潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 令和元年度 改訂版

引用資料

1) 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班)令和元年度分担研究報告書 別冊:潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 令和元年度 改訂版

2) NPO法人 日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)編:潰瘍性大腸炎の診療ガイド 第3版, 文光堂, 東京, pp.6-15, 2016

【監修】国立大学法人東京医科歯科大学 消化器内科 准教授 長堀 正和 先生